黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第1部 第1章 黒ヒーラーと少女奴隷(エロなし)

第5話 身体検査

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(ご主人様にご奉仕するどころか、まさか身体を洗ってもらうことになるとは・・・。)

コンコン。

 そんな事を考えつつ、お風呂を出たリリカは、リアムが待つ部屋の扉を叩いた。

「入れ。」

 扉を開け、リリカが部屋に入ると、リアムはお茶を入れているところだった。本当はお茶をすすりながら、魔導書でも読もうとしていたリアムだったが、リリカが思ったより早く出てきたので、そこまで辿りつかなかった、というところだ。

「早かったな。俺一人で飲むつもりだったが、折角だ。お前も飲め。」

 リアムはそう言うと、戸棚からカップをもう一つ取り出し、ポットの茶を注いだ。数種類のハーブをブレンドしたリアム特製のハーブティーだ。清涼感のあるハーブの香りが部屋を包み込む。その様子をリリカは凝視していた。

「・・・ご主人様。その薄黄緑色のお湯は何ですか?」
「は、お湯?お茶だお茶。いったいお前、普段何を飲んでたんだ。」
「え、のどが渇いたときは、近くの川で水を汲んで、でも(泥が混じってて)茶色いんで、砂で濾して飲んでました。妹たちは、おなか壊すんでいったん沸かしたり・・・」
「わかった。もういい。」
「・・・はい、ごめんなさい。」

 別に謝らなくていいのだが、それを指摘するやり取りが面倒くさくなってきていたので、リアムは黙ってお茶を口にした。それを見て、リリカもカップを口に運ぶ。そのあまりの芳香と味わいに目を丸くするリリカであった。

 一方、リアムはジト目でリリカを見つめていた。着ていたものをリアムに捨てられて、服がなくなってしまったので、リリカはバスタオルを身体に巻いていた。女性なら普通は胸の上あたりから巻きつけるものだが、リリカは首周りにタオルをまわして縛り、肩周りにかけるようにしていた。元々着ていた服(服というよりは布切れで)も、同じように首周りで縛り、マントのように身を包んでいたが、同じ要領でバスタオルを服がわりにしたつもりのようなのだ。しかし、丈がないのでお腹から下が丸見えである。

 しかも本人は、下を隠せないことを恥ずかしがるのではなく、勝手にタオルを服がわりにして怒られないだろうかビクビク・・・、と全く的外れな心配をしている様子である。

「リリカな、しばらくは俺の服を貸すから、それを着ろ。後で渡してやる。」
「えっ、いいんですか!ありがとうございます。お借りしたタオルを服代わりにしてしまってごめんなさい。それに服にするにはちょっと小さいですもんね。。」
「(何も言うまい。)ところでリリカ、部屋の隅に寝台があるだろう。それを飲んだら、そこに横になるんだ。」
「・・・?はい、わかりました。」

のどが渇いていたのでリリカは、ごくごくとお茶を飲み干し、リアムの指示のままに、小さな寝台に横になった。

「・・・何をするんですか?」
「身体検査だ。」
「??」

 リリカの話を聞けば聞くほど、彼女がいかに劣悪な環境で育ってきたかが分かってきた。
(多分、寄生虫を何種類も抱えてるに違いない。見た目は一応元気そうだが、感染症の罹患も疑わないとな。)

 仰向けにリリカを寝かせ、バスタオルを剥ぐ。汚れは落ち、身体は綺麗になったが、リリカの頬はこけ、肋骨や腰骨が浮いて見える哀れな姿である。

(ふふん、肉さえつけば、こいつはまたとない美少女に化けるはずだ。それまで、穴は使わないでおいてやろう。ミイラもどきを抱いても気持ち良くねえからな。)

 どこまでも思考がゲスなリアムではあるが、意外と行動が伴っていない事に本人は気づいていない。

 リアムが両手に魔力を集中させると、手のひらが淡い光を放つ。リアムが魔法を使い始めたことに気付いたリリカは、身体をこわばらせた。

「安心しろ。お前の健康状態を調べるだけだ。」

 魔力のこもった手でリリカを頭からゆっくりと撫でてゆく。これは、黒魔法ではない。修道士現役時代にリアムが磨き上げてきた、国内でも最高水準の白魔法の一つである。

【白魔法イルシーク】
発した魔力の波動を対象物にぶつけ、反射した魔力の波動を読み取ることで、対象の内部を把握する。

 現代医療における超音波エコーやMRIに近い。信号の発信、受信を機械を使うのではなく、自身の魔力で行うところが異なる。この魔法は、対象に波動を送るところまでは簡単だが、返ってきた波動を正確に読み取ることが非常に難しい。反射波は衝突した検査対象の情報を含んでいるが、それが健常な組織であるか、病変したものであるかは、術師に読解できるだけの知識があらかじめ必要なのである。

 リアムは、第一線のヒーラーとして何千という症例を診断し、治療し、成功と失敗を繰り返した経験がある。この世界で、今、イルシークをまともに使いこなせるヒーラーは、リアム以外にはいない。リリカの頭、首、胸、腹、足にいたるまで、リアムはつぶさに読み取っていった。

 リアムの表情が険しくゆがむ。
(どうしようもねぇことになってんな。こりゃ、寄生虫の巣窟だ。回虫・鉤虫に・・・、この長いのはサナダか。・・・あと、厄介なのは、結核にかかってやがる。)

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いつもありがとうございます。
成り行きでなんか小難しいことかいてますが、
特にこだわりはありません。
毎日早くエロシーンが書きたいなと思って、文章書いてます。
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