黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第2章 おフェラを覚えるまで

第11話 駆け引き

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 翌日の治療の時間。リリカが部屋に入ると、リアムは寝台の近くに立ち、軽いストレッチをしていた。

「ご主人様、今日もよろしくお願いします。どうしたんですか?」
「うん?ちょっと身体を動かしてみてるとこだよ。うん、ここ数日でだいぶ腰の調子もよくなったみたいだ。」
「そうなんですね。良かったです。」
嬉しそうに笑顔になるリリカ。奴隷として買われたリリカだが、終始優しく接してくれる上に、命に関わる病まで治療してもらい、今やすっかり主人のリアムを信頼し、気を許しきっている。

「だから、今日からはまたちゃんとした治療ができるよ。さあ仰向けになって。」
「え・・・。そうなんですか。」
元々リアムの腰が痛くなったから抱っこしての治療方法になったので、腰が治ったのなら、当然のことなのだが、それを聞いて、リリカは一瞬落胆した表情をした。

(・・・抱っこがいいなぁ・・・)

「どうした?治療を始めよう。」
「その・・・。私があおむけになるやり方したら、またご主人様のお腰が悪くなるんじゃないかって、リリカ、ちょっと心配です。」
手にした布巾を握りしめながら、リリカは控えめな口調で抵抗を示した。普通、奴隷が主人の指示を拒否するなどということは、命をかけた大冒険だが、こんなシーンで、リリカはこの島に来て初めて、主人の指示に抵抗した。

 リリカは、ここ数日の抱っこされての愛撫(←いや、治療だって)にすっかりはまってしまい、正直元の仰向けの治療に戻りたくなかったので、何とか戻らなくていい理由を考えたのだった。そんなリリカに主人の命令に逆らうとは無礼者、などと思うはずもなく、リアムはうれしそうに口を開いた。

「リリカは俺の身体を気遣ってくれるの?」
「だって、大事な私のご主人様です。」
「そうか、それは嬉しいが、あの治療は患者の姿勢が大事でね。身体が伸びきるあおむけの状態が一番効果が高いんだ。」
「でも・・・」
「ここ数日は俺の腰の調子が悪かったから(実は元々全然何ともない!)、やむなく(笑)変則的な座った姿勢での治療を行ったけど、あのやり方だと効果が落ちるからな、治療期間も倍になってしまうんだよ。」

 リリカは脳内で素早く打算した。あの気持ちいいのを予定の2倍やってもらえるなら、その方がいいに決まってる!
「倍になっても私は大丈夫です。私、ご主人様の身体にご無理をかけたくないです!」
(おいおい、意外と駆け引きがうまいじゃないか。リリカちゃん。)リアムは会話が楽しくて仕方がない。

「うーん、今使っているホーリーレゾナンスは、かなり魔力を必要とするからね、座ってやると体勢が悪いんで魔力面でもかなり負担になるんだよなぁ。」
「え・・・。えーと、あの例えばかける魔力を弱めたらご主人様の負担は減りませんか?」
「減るけど、治療期間がさらに伸びてしまうよ。まあ、病巣は死に体になっているから、治療効果自体は心配しなくていいけども。」
「それで、それでご主人様の負担が軽くなるなら、私、治療が長くなっても全然かまいません。(←むしろどんとこい)」

リリカは、やや必死にリアムに食い下がった。こみ上げるニヤニヤをリアムは本気でこらえた。(おもしろw あれ、そんなに気に入ってたんだな。)
「ふー、リリカが俺に気を遣ってくれてるのはわかった。だけど、治療も結構な時間を使うからな。俺もその分魔導書を読む時間がなくなくなってしまうし。」
「あ・・・、あぅ。・・・そうですよね。」

 そこまで言われてしまうと、もうリリカは反論のネタがなくなってしまうのだった。しょぼんとしかけたリリカに再度リアムが声をかける。
「じゃあ、こうしよう。これからは使用魔力の量を落として、座って治療することにするから、治療が全部終わったら、俺はちょっとリリカにお願いしたいことがあるので、それを聞いてくれ。」
「(ぱあっ)そんな、お願いなんて・・・。リリカはご主人様の奴隷なので、何でもご奉仕します。でもそれでご主人様が大丈夫なら、そうしたいです。」
「じゃあ、折角あと5日で治療が終わるところだったけど、座り治療にすることで2倍、魔力を弱めるので2倍だから、4倍の20日間か。まだあと3週間くらいかかってしまうけどいいな?」
「リリカは大丈夫です!」

本来の治療とは別の不純な動機で駆け引きをし、それぞれほくそ笑む二人であった。

「分かった、じゃあ始めるから寝台に乗ろうな。」
「はい!」
リリカは、嬉しそうにリアムに背中を預けた。胸の刺激もだが、リアムに抱っこされるのが、たまらなく嬉しいのだ。

ということで、リリカの病気治療は随分と長引いてしまうことになる。

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昨日の話の後半です。
こちらが元々書きたかったところです。
治療効果が芳しくなく、長い闘病生活を強いられるリリカの頑張りのお話でした(どこがだよ)。
エロが少ないですが、会話シーンはなかなか楽しく書けました。

長引く、と書いてますが、あんまりこの話で引っ張っても面白くないので、次回展開進めます。
エロは少ないかもです。
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