黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第4章 リリカのお勉強

第31話 石の果実(上)

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 朝食を終えたリアムは、リリカを連れて近くの小川に来ていた。いつぞやのお皿づくりをした時のように、また川底をさらい、二人で粘土の運び出しをしている。どうやらまた焼き物をしようということのようだ。二人とも泥だらけになっている。

 泥をバケツに入れて勝手口の釜の近くまで運ぶのは、結構大変だ。不定形なので、すくってバケツに入れること自体大変。こういう時に念力を使うと効率的だ。

「ご主人様。今度は何を焼くんですか?」
「詳しいことは後で話そう。今日は丸一日作業を手伝ってくれ。結構忙しい日になるぞ。」
「はい、頑張ります。」

 泥の運び出し作業だけでもなかなかしんどい作業ではあったが、リリカは元気な笑顔で返事をした。ご主人様と一緒に何かできるのが嬉しいのだ。

「よし、じゃあこれから二人で泥団子を作るからな。」
「泥団子って、丸めるだけですか?」
「ああ、大きさは俺が指示する。早速始めるぞ。」

 ニチャニチャ、ペタペタ、コロコロ、二人で並んで座り、泥を手に取って団子を作っていく。リアムは大中小5種類のサイズを指示し、それぞれ5つずつ、計25個の団子を作った。

「ふー。ま、こんなもんだな。じゃあ、身体をきれいにして昼ごはんの支度でもしようか。続きはその後だ。」
「ご主人様。これ、何に使うのかすごい気になります。・・・教えて?」
「ま、後でな。まずはお風呂にはいりなさい。」
「えー、気ーにーなーるーぅ。」

 リアムがもったいぶったので、リリカはじれったがって抱き着いた、泥んこの手のまま。おかげでリアムの作業着に小さな手形が二つ付いた。

「あ!こら、なんてことしやがる。」

 今度は、リアムがリリカをギューする。リリカの作業着に大きな手形は二つ付いた。汚されたリリカがはしゃいで、またまとわりつく。──あんたら泥だらけでキャッキャウフフすんのはやめなさい。

 なんとか落ち着きを取り戻し、後で洗濯が大変になってしまったなと話しながら、それでもとにかくお昼の準備をするために、お風呂に入ることにした。

 当然いつも二人は、別々にお風呂に入る。しかし、今日はまだこの後も作業がたくさんあって忙しい、ということで、時間短縮のために二人同時にお風呂に入ることにした。

 ところがお風呂の最中に、「ご主人様の作業着を汚してしまったお詫びを」などとリリカが訳の分からない事を口走り、リアムの芯にむしゃぶりつき、そのあと今度はリアムが、「頼んでもいないのに人のミルクを飲んだ罰だ」とこれも訳の分からない事を口走り、リリカの秘所に指をうずめ、とあるスポットを刺激し、昨日のように熱いものを射出させたりと、くだらないことをしたため、全く時短にはならなかった←いい加減にしろ。

 昼食を終えた頃には、粘度玉はそこそこ乾いていた。これなら釜に入れてもよさそうだ。

「はい!ご主人様。」

 リリカが、手を上げる。
 
「何かな?リリカ君。」
「ご主人様。そろそろ何に使うのか知りたいです。」
「順番に話していこうか。まずな、これからこいつらを焼くわけだが、今回は薪は使わない。」
「え、それはもしかして魔術で焼く・・・とかですか?」
「その通り。今教えているイグニスヒールの炎で焼く。」

 リアムの狙いは焼き物の球体への魔力付与なのだ。

「ご主人様。回復魔術って、物にも効果あるんですか?」
「その質問に答える前に、回復魔術について少し説明が必要だ。回復魔術には、大きく分けて、再生型と付与型の2種類がある。」
「あ、ちょっと私、紙とペン持ってきます。」

 魔術の難しい話が始まるのを予感したリリカは、殊勝にもノートを取る準備をしに走って行った。

「お待たせしました。お願いします!」
「ああ、うん。(コホン)

 再生型というのは、対象の生命活動を活発化し、自然治癒速度を高めて、治癒を促進する。当然、対象が生命体でなければ効果はない。再生型の回復は対象の生命力を使って治療するので、術師の消費魔力は少なくて済むのが長所だ。

 一方付与型は術師の魔力をそのまま回復に充てるので、使った魔力以上の回復はできない。治療効果は低いが、術式が比較的単純なのが特長だ。

 で、ここからが重要だが、魔力を付与する場合、対象が生命体でなくても、吸収する構造があれば、術が成立する可能性がある。」

「それができるとどんなことが。」
「今、俺はこのアロン島を結界で固め、外部からの侵入を防ぐ体制を整えようと思っている。だが、常に結界魔術を、俺が使い続ける訳にはいかないので、魔道具を用いた自動装置が必要だ。

 魔導具には動力となる精霊石、つまり魔力のこもった石が要るが、その製造はフォルセル王国の国立魔導研究所の秘匿技術で、流通は限られる上にめちゃくちゃ高い。」

 そこまで聞けば、リリカにも何をしようということなのか察しがついた。

「この泥団子を精霊石にするんですか?」
「まあ、本物の精霊石は宝石みたいな綺麗なものだがな。見てくれはとても及ばんだろうが、魔力をこめられればこっちのものだ。焼き物なら可能性がある。通常の石ころに魔力をこめるのは至難だが、焼き物は一度結晶が溶けて焼結するからな。おそらくその過程で魔力を封じ込められるのではないかと思っているんだ。

 焼成中ずっとイグニスヒールを使い続ける必要があるのは大変だが、これができれば、精霊石を使わなくても結界魔術を使用する動力源を得られるだろう。」

「大きさの違う玉を作ったのは何でですか?」
「いろいろ試そうと思ってな。まず、魔力がこめられることを確認するんだが、それができたとして、玉が大きければより多くの魔力をこめられるのかどうかも調べる。まぐれの一発で本質が見えなくならないように、同じものを5つずつ作った。」

 リアムの話を聞いて、リリカもだんだんわくわくしてきた。

「どうなるか早く試してみたいですね!」
「ああ、俺一人じゃきついから、いろいろ手伝えよ。」
「はい!!」

 ご主人様が私を必要としてくれている。そう思うとリリカはとても嬉しい。そして、リアムが、時間と手間をかけて自分に魔術を教えてくることが嬉しく、ありがたかった。確かに毎日大変だ。でも、魔術を学んでいなかったら、リアムが魔導書を読んで何を考えているかも、どんな面白いことが始まろうとしているかも知らないまま、ただ身の回りの世話をして傍らにいるしかできなかっただろう。

 リアムにはベッドの上で色々新しい体験をさせてもらったが、今日のような同じものを見て、協力して目標に向かって頑張る喜びも、彼女にとって初めての体験だった。

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 今日は、一通り書いて保存しようとしたときに一度全部消えました。まだ保存してなかったのに・・・。心が折れそうになりましたが、もう一度書きました。なんか最初に書いた文章のほうが良かった気がします。
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