黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第3章 魔導要塞の攻防

第31話 王の決断

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すみません。本当に忙しくて更新が滞りがちです。しかもストーリー展開の節目で、いろいろ仕込み中のため、今回もあまりエロくないです。。
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 バルティス王国の王都ホンゴルトの王宮では、王が重臣を集め会議を開いていた。議題はアロン島調査の案件だ。

 カーネル将軍が聖騎士団の精鋭を率いて上陸を図るも、ほとんど調査をできないままに退却してしまった。議論は、カーネル将軍の責任追及とフォルセル王国の魔術師の助力を請うか否かの2点に集中した。

 カーネルはいかなる処罰も甘んじて受けるという態度を示したが、王自身が処罰すべきでないと主張したため、武官嫌いの一部の大臣たちは渋々ではあったものの、重臣一同カーネルのお咎めなしという沙汰に合意した。

 一方で、フォルセル王国と交渉を持つか否かについては、かなりもめた。最も抵抗を示したのは、教会の関係者だった。

 バルティス王国は唯一神バルテアスを信仰する宗教で、その他の神を認めないことで、平民を支配下に置いてきた。教会の最高指導者である教皇は神に仕え、国政を担う国王は、この国の政を担う選ばれた存在であることを、神の代弁者である教皇に認めてもらうことで、支配者としての正当性を担保してきた。

 一方その教会は国王の権力で庇護され、国民全員が信者であり、そのお布施によって自動的に潤うという持ちつ持たれつの関係だ。

 教会とその下部組織の修道院は神の加護として白魔術を駆使してきた。彼らにとって、同じく超常的な現象を引き起こすフォルセル王国の魔術は、支配階級の基盤を揺るがしかねない危険な存在だった。そのため、長きにわたって、彼らはフォルセル王国の魔術を「黒魔術」とし、国内での学習も使用も禁じてきたのだ。

 当然、フォルセル王国と円満な関係を結べるはずもなく、建国当初から両国は敵対関係にあった。今更手を結べるはずもない、というのが彼ら宗教指導者の立場にある重臣たちの意見である。

 だが、現国王はむしろ権力と宗教の長い癒着の歴史が、国政や教会組織の腐敗を招いていることを見抜いていた。むしろ、あわよくばこのたびの暗黒大事変を利用して、腐敗組織に風穴を開けようともくろんでいる。

 というか、そうでもしないとそろそろフォルセル王国の魔術師集団の脅威に自国が対抗できなくなるのではないか、という恐怖も芽生え始めている。王はこの機会に、フォルセル王国との協調関係を築きたいとさえ思い始めているのだった。

 議論は半日にわたったが、結局のところ王の意向が貫かれた。それは決して王が権力を振りかざしたのではなく、王の考えに同調する重臣も少なくなかったためだ。

「・・・よって、フォルセル王国へ使者を派遣する。異存はないな。」
「はは!」

 中には苦虫を嚙み潰したような表情の家臣もいたが、形の上では全会一致となったのだった。使者は、アロン島にわずかなりとも足を踏み入れたカーネル将軍と、王の娘であり、女ながらに騎士団長を務めるユリア王女、細かな政治的な調整をする外交官で使節団が構成されることになった。

 何も王女を出さなくても・・、という声は少なからずあったが、王はあわよくば政略結婚を、とまで考えているのだった。

 リアムが暴発させた闇魔術・ブラックドラゴンフレアは、彼の意に反して、二つの国の歴史を大きく動かそうとしていた。


 が、よもやそんなことが起きていようとはアロン島の二人は露ほども知らなかった。

 ある夜、魔術のお勉強をいつも通りこなしたリリカは、いつも通りリアムにご褒美をしてもらって、大満足だった。しかし、リリカは最近ちょっと不満なことがある。リリカは、昼間もあわよくばリアムをベッドに引きずり込もうとたくらむのだが、のらりくらりとかわされてしまうのだ。

 (前は、お昼もしてもらえたのに・・・)ハードな魔術実戦演習をしなくなってから、お昼の交尾はほとんどなくなってしまった。

 今夜、騎乗位で盛大に放出したリアムは、仰向けのまま沈むように眠ってしまったが、リリカは眠たい目をこすりながら、なおも魔導書を開いて少し読み進めていた。数少ない水魔術の魔導書だ。

 近頃のリリカの学習意欲は、並々ならぬものがある。以前からリアムの指導を熱心に受けて頑張ってきたが、最近は言われなくても、ご褒美がなくても自分で魔導書を開くことが多い。一体何がリリカの意欲を掻き立てているのか。

 実は、魔術実戦演習を毎日こなしていた時期にリリカはあることに気付いていたのだ。(お昼に交尾すると夜の交尾の時のご主人様のミルクが少ない!)気持ちいいけど、ビュビュって出るのが少ないのは物足りない。リリカはそう思った。そして気付いた。

 (そうだ、牛さんもミルクを出すためにたくさん草を食べて栄養を取らないといけないんだから、同じようにご主人様もミルクをたくさん出すために、もっと栄養を取らないといけないのでは?)そう思ったリリカは、しばらくは料理に力を入れていたが、一食で食べられる量はそうは変わらないことに気付き、これは違うと思った。

 もっと栄養価のあるものを作らねば。(はっ!)普通では作れないような高栄養価の作物を水の農魔術で作れるようになれば、ご主人様のミルクの量が増やせるかも。まてよ?前に読んだ本に、せーよくを増進させる食材があるとか書いてあったけど、それをもっと強化した作物を作れるようになれば・・・!


 昼下がり、洗い物を済ませ、床の拭き掃除をするリリカ。四つん這いになって雑巾でごしごしお掃除をしていると、突然両手でお尻をつかまれる。

「え?ご主人様?」
「はあはあ。リリカ、ちょっとムラムラっと来てな。お前が悪いんだぞ、こんなかわいいお尻を突き出して。」
「あ、だめです。リリカは今お掃除を。」
「つべこべ言うんじゃない。ご主人様のご奉仕をするのが奴隷の役目だろ?」

(ずぶり)「あ!あぁ。」

 無理やりショーツを下ろされ、四つん這いのままリアムの激しい突きに喘ぐリリカ。(・・・うん、農魔術を極めたらそんな生活も夢じゃないかも!!) ひとしきり妄想を終えたリリカは、寝息を立てるリアムの傍らで寝る前にもう1ページ頑張って魔導書を読み進めるのだった。
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