異世界創設者の姫は遠征したい!

わまり

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23話 お泊まりへの誘い方

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クラスが一瞬静まり返り、その後ざわざわと話し始めた。
「…ん?」
誘い方間違えたかしら?

「美月ちゃんと松坂さんって、そういう関係…?」
顔を赤くした布施さんと向かい合っていると、横から磯田さんが近寄り、私に話し掛けた。

「そういう関係?」
磯田さんが口を開くと、周りの人もこちらを見はしないが聞き耳をたてている様子。
「それって」

「ち、ちがうよ」
小さな声で布施さんが言う。

ああ、友達って意味?
「うん、これからなろうかと思ってるの」 
友人作りは積極的に、相手がそう思ってないなら少しずつ変えていくんだ。

「そ、それも違う」
布施さんが否定する。
ん…、これは友人になりたくないって事?それはまずいな、誘わないとなのに。

「どっち?」
磯田さんは布施さんを見た。
そう言われて布施さんは「そうじゃないよ」と小さく返事する。

ああ、磯田さんに聞けばいいかも?
「ねえ磯田さん、ちょっと」
そう言って教室の隅へ連れていく。
「布施さんを私の家に誘いたいんだけど、どうしたらいいかな」

そう言うと磯田さんは少し驚いた顔をし、
「さ、誘う?やっぱりそういう関係…」

なんか噛み合わないような…
「ねえ、そういう関係ってどういう事?」

「それは、その…恋人みたいな」
恥ずかしそうに言う。

「こ、恋人?」
そっちか…、そりゃそうか一緒に寝るなんて恋人くらいなのかな?
だから意識されてるのか…。
「そうじゃないわよ、ただ遊びたくて」

「そっか、それなら普通でいいんじゃ」

「その普通が分からなくって」

「うーん、わからないなぁ」
「泊まろう?って少し強引に、とか」

「やっぱそうよねー」
明日もあるし、少しずつ慣れさせてから誘おうか?うん、そうしよう。


布施さんは授業中も時折こちらを見てくる。
そういえば誤解を解いていなかったな。
私と目が合う度意識して顔を赤くするようじゃ大変だろうから。

休み時間、布施さんは机で読書をしている。話し掛けるのは迷惑だろうか、それになんて話し掛ければ?
何を言っても意識されそうな気がする。ここで誤解を解くべきだろうか?
そうずっと悩んでいると、チャイムが鳴ってしまった。


結局誘えなかった。進展もナシ。
普通に誘えるはずなんだけど、そのハードルが私には高かったみたい。
クラスの人達もそれぞれ帰っていく。
「あ、そうだ」

思い付き、布施さんの席へ向かう。
「一緒に帰らない?」
そう言って手を差し出した。

布施さんは目を合わせず、失敗したかと思ったが、「…うん」と首を縦に振った。
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