異世界創設者の姫は遠征したい!

わまり

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26話 寝るまで

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広めの風呂場で髪を洗っていると、後ろから静かに布施さんが入ってきた。
目をつぶっているので見えないが、後ろにたってじっとこちらを見ている様子。
「ごめんなさい、シャワー使う?」

「ううん、バケツでいい…」
気付かれて驚いたのか、一歩下がった。
そう言ってバケツを取り、体にかけた。
「すごいね…景色」

「そうよね、私も好き」
丁寧に髪を流す。風呂場の椅子に腰掛けて外を眺めている様だった。
「ん、シャワー使っていいよ」
そう言って差し出した。

「ありがと」
景色を眺めたままシャワーを受け取り、そして体にかけ始める。

私は湯船に肩まで浸かり、「ふぅ…」と息をついてから布施さんの方を見た。
まだ恥ずかしそうにして、体をあまり動かさないように洗っている。
肌白いなぁ…、と思って眺めていると、彼女が振り向いて「あの、あまり見ないで…」と恥ずかしそうに言う。

その時胸も見えた。まああっちが少し大きいだけよね、私はまだいける。
14歳じゃないけど…。


「ありがとね、誘ってくれて」
風呂で向かい合い、布施さんが話す。私の体を見ようとしないのは恥ずかしいからだろうか。

「うん、またいつでもいいよ」
左手を見ると、黒いモヤはそのままで何も起こってない様子だった。この状態ではまだそれがどんな性質を持っているのかわからない。


夕食を食べ、少し話したり遊んだりした後、部屋を暗くして布団に着く。
布施さんはパジャマ姿にモコモコしたブランケットを羽織っている。
「えっと…私はここで?」
そう言って布施さんは私のベッドを指さす。ここには私も寝る。

「ええそうよ、広いから大丈夫とは思うけど、やっぱり布団にする?」
なるべく近くにいたいので、真横で寝る事が望ましい。そして私は寝てはいけない。

「大丈夫、私も寝るよ」
布施さんは頷いて布団へ入る。
サビエルは別室で待機、モニターでこちらの動きを確認している。

準備完了、さて私も。
布団をめくって中へ入る。少し暖かいのは布施さんの体温だろう。
横を見ると布施さんが目を開いて天井を見ていた。

「寝ないの?」

「ちょっと緊張して寝れなくて…」
顔をこちらに向けてそう言う。

「リラックスしていいのよ?」
肩をポンポンと叩いた。

「そうだけど…」
私が起きてるからかな?早めに寝た振りしておこう。

「大丈夫、すぐ寝られるわよ」
布施さんの頬に手を伸ばし、触れてからそう言った。
「おやすみなさい」

「うん、おやすみ…」
それから数分後、思いもよらない事が起こった。
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