短編物語パンドラ 【百合】

わまり

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ロリストーカー 16(ゆき、キー子)

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2人で向かい合って湯船に浸かる。
精神的に疲れた…
少しぬる目のお湯だ。
「これからもちゃんと洗わないとだめだよ?」

「でも、怖いの…」

「そう言ったって…」
「じゃあその時は私が一緒にいるから」

「ほんと?」
キラキラした目を向ける

「これからもいつでもいいよ、泊まる時は言ってよね、学校あるから」

「うん、ありがと」
照れ臭そうに笑う
そして、すすっと私の方へ寄ってきた

「どうしたの?」
ゆきは私の上に座り、体を預けた

「キー子さんは迷惑じゃない?」
目を閉じてゆきが言う

「うん、大丈夫」
そう言い、頭を撫でた
随分無理してるんだよね、この子
「悩みがあったら言っていいんだから」

「ないよ、そんなの」
「もう消えちゃったから」
そう言い笑った

「そっか」
役に立てたのならそれでいいや。私も一人暮らしは寂しかった。だから委員長の家にいってたんだし。
静かな時間が過ぎた。


時間は9時を回り、ゆきは眠そうだった
パジャマに着替え、あくびをするゆき
「もう寝る?」

「うん…」
そう言い、ゆきの部屋に行く
「そういえば、キー子さんはどこで寝るの?」

「うーん、下のソファで寝よっかな」
ベッド使うのも悪いしね

「よかったら、一緒に…」
「したの大きなベッド、使ってもいいから…」照れ臭そうに頬をかく

前までの態度が嘘のように甘えてくるようになった。悪い気はしないな。
「そう?じゃあ私も寝るよ」
そう言い、準備する

寝室のベッドは大きく、2人が丁度寝れるような大きさだった。
「ふっかふかじゃん…!」
ベッドを触り言う

「うん、だよね。私もたまに使うの」
そう言ってゆきは布団の中に入っていった
「ほら、キー子さんも」と手招く

「うん」と言い布団に入る。本当にふかふかしていて、布団は驚く程軽いが、十分な暖かさがあった。
「この布団高そう…」

「みたいだね、よく自慢してた」
ゆきがもぞもぞする
そして、寄ってきた
「もっとこっち来て」

ちょっと照れ臭いが、近付く
ぴったりとくっつき、顔が近い
そしてゆきが言った
「キー子さん、今日はありがと」
「ほんとは寂しかったんだ。でもキー子さんが来てくれて…」
「また、来てくれる…?」
最後は聞き取れない程小さい声になり、そのまま寝ていった。

「知ってるよ、寂しい事くらい…」
ゆきの寝顔を見つめ呟く
1度抱き締め、そのまま目を閉じた



目が覚めると、陽の光が射し込んでいた
横ではゆきが寝息を立てていた。
「あれ、今何時…」
時計を見ると、9時だった
結構寝ていた。この布団のおかげかな。

ゆきを起こさないようにそっと出る。
リビングに行くと、1人ソファで寝ていて、もう1人はテーブルで朝食を取っていた。寝ているのがお母さんで、朝食を取っているのがお父さんだろう。

お父さんは私に気が付くと口を拭き
「起こすのも悪くってね、」
「こんにちは、ゆきの友達かな?」
とにこやかに言った

「はい、勝手にお邪魔してすみません…」
頭を下げる

「いやいや、大歓迎だよ。ゆきは寂しがり屋だし、私達も滅多に帰って来れないから…こちらこそすまない」
そう言い頭を下げた
「ご両親は大丈夫なのかな?」

「はい、一人暮らしなので。」

「そっか、なら是非家に来てくれ。食べ物なら好きに使っていいし、欲しいものがあったら買ってくるから」

「はあ…」
太っ腹だ、これが社長…

お母さんとも挨拶を済ませ、みかの家に遊びに行く事にして家を出る。

私達は手を繋いでいた。
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