短編物語パンドラ 【百合】

わまり

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みゆりこ 7

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「はぁ、はぁ、りこ大丈夫?」
息をつきながらりこを見る

「さ、寒い…っ!!」
りこはガタガタと肩を抑えて震えている。走った後なのに、まだ寒いの…?
「冷たい…寒いよ、寒いっ!」

あまりに尋常じゃない様子だ。やはりアレに触られたからなのか。急いでりこに駆け寄った
「寒いの?」

「うん…ありえないくらい…寒いっ!はっ…」ガタガタと震える。唇は紫色になり、歯を食いしばっていた。

「ほんとに大丈夫っ?」
寝袋とコートを着せる。それでも寒いようで、震えは止まらない

山は冷える。そのためかなり厚着をするのだ。特に冬は。だから顔以外はほぼ暖かい状態なのだが…この子は筋肉が少ないから、余計に寒くなるのもある。

「寒すぎるよ…!こんな…」
そう言ってうずくまった

「どんな感じ?どこが冷えるの?」

「体の奥から…!服があるはずなのに寒いの…!風は通らないのに、冷たい…冷たいっ!」吐き出す様に言った

雪の顔に触れる。
「冷たっ!」
真冬の鉄棒の様だ。慌てて手を引っ込める。こんな体温…
りこ、大丈夫なの…死んじゃったりしないよね……!?

りこは横でガタガタと震えてうずくまっている。ろくに動かない状況だろう
「りこ…!嫌…」
どうすれば…体温をあげなきゃ…
そうだ、冷たいけど…

りこの上から強く抱き着く。包むようにして、りこの頬に手を当てた。やはりかなり冷たくて少し痛くなってくる。
「ごめんね、りこ…」

「みーちゃん?」
震える声で言う

「こうすれば暖かくなるかも。だから今はこうさせて」
りこをこっちに向かせ、抱き抱える。とても冷たい体。服の内側から体温は伝わってこない。死なないで…りこ…
強く抱きしめ、体温を上げるため息を止めたりした。りこの心臓の音、荒い息遣いが聞こえる。ちゃんと生きてる。りこは、死んでない…!

「みーちゃん…暖かいよ…」
りこも目を閉じ、力一杯私を抱き締めた。
2人で地面に座り込み、とても長い時間抱き合った。
「暖かい…ありがとね、みーちゃん」

「いいのよ、放って置けるわけ無いでしょ。こんな大事な人…」強く抱き締めた。段々暖かくなってきた。
「大丈夫?りこ暖かい?」

「うん、さっきよりマシになった。少し寒いけど」「だからもうちょっとこのままでいい?」リラックスした声でりこが言う

「ええ、いいわよ」
頬を擦り合わせ、手を繋いだ
「まだまだ冷たいんだから」
繋いだ手は暖かかった。よかった。
少ししか触れなかったからこれで済んだのだろう。つまり、もっと触れてたら生死に関わるって事だ。次は絶対に触らせない。近付けもさせないんだから。
りこは私が守る。
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