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みゆりこ 18(りこ)
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コンクリートで薄く舗装された道を白い息を吐きながら走る。
どれくらい走っただろうか、今も足音は聞こえない。
街の景色が全く見えない。
完全に山の裏側に来てしまった。
木で明かりは遮られ、夜目が聞いていても数メートル先は飲み込まれそうな暗闇。
私がみーちゃんだったらどこに行くか。
諦めなんてしないし、足掻く。
アイツは体温に反応してる。
私のつけた小屋へいればいいが、この山の裏側には小屋は2個しかない。
それに小屋に行ったところで変わるものだろうか。
温度のある所…それか、温度を下げる…
そうか、下げる場所、そんな所あっただろうか?こんな寒さで体温が下がっている状態でも見つけてくるのだ。
アイツに触れたら体温は奪われる。
それで見つからないという方法は…
いや、だめだ。触れた瞬間にどんどん体に入り込んでいく。触っちゃだめなんだ。
ならどうすれば…?
走りながら考える。
どうしたら、みーちゃんを救えるか…
みーちゃんはどこにいる?
あれからもう2時間が経とうとしている。
こんなに時間が経ってしまった。
みーちゃんは、もう…
足が絡まり、川原の砂利に前のめりに倒れる。頭が痛いし、何より足がもう動かない
ゆっくりと立ち上がり、トボトボと歩く。
目を擦り、涙を拭く
「みーちゃん…」
もし、もしみーちゃんが死んじゃってたら私の方に足音が向かう。そしたら私も…
足音がした。
私を狙ってる。私を…
いや、違う
遠ざかっている。私を見つけてない。
それか…?
足音が速くなった。走ってる。
走って…遠ざかってる!
「みーちゃん!」
みーちゃんを追ってる。みーちゃんは生きてる!
「みーちゃんなら返事して!」
反応は無い。みーちゃんだ。
きっと私を来させないために反応してないんだ。
足音を追い掛けた。
走っている。私よりも少し遅いスピードで。必死に追いかけると、白い上着の背後に黒い影がくっついているのが見えた。
もうそんなに近付いているの…?
全力で追いかけ、名前を呼んだ。
白い背中が一瞬反応したように見えた
みーちゃんだ。
「みーちゃんっ!私は逃げないよ!」
そう言って走ると、みーちゃんは速度を上げた。逃げようとしてる。
させるもんか!
足の痛みを我慢して地面を蹴る。
白い背中が黒に覆い尽くされようとしている。もう時間が無い。
どれくらい走っただろうか、今も足音は聞こえない。
街の景色が全く見えない。
完全に山の裏側に来てしまった。
木で明かりは遮られ、夜目が聞いていても数メートル先は飲み込まれそうな暗闇。
私がみーちゃんだったらどこに行くか。
諦めなんてしないし、足掻く。
アイツは体温に反応してる。
私のつけた小屋へいればいいが、この山の裏側には小屋は2個しかない。
それに小屋に行ったところで変わるものだろうか。
温度のある所…それか、温度を下げる…
そうか、下げる場所、そんな所あっただろうか?こんな寒さで体温が下がっている状態でも見つけてくるのだ。
アイツに触れたら体温は奪われる。
それで見つからないという方法は…
いや、だめだ。触れた瞬間にどんどん体に入り込んでいく。触っちゃだめなんだ。
ならどうすれば…?
走りながら考える。
どうしたら、みーちゃんを救えるか…
みーちゃんはどこにいる?
あれからもう2時間が経とうとしている。
こんなに時間が経ってしまった。
みーちゃんは、もう…
足が絡まり、川原の砂利に前のめりに倒れる。頭が痛いし、何より足がもう動かない
ゆっくりと立ち上がり、トボトボと歩く。
目を擦り、涙を拭く
「みーちゃん…」
もし、もしみーちゃんが死んじゃってたら私の方に足音が向かう。そしたら私も…
足音がした。
私を狙ってる。私を…
いや、違う
遠ざかっている。私を見つけてない。
それか…?
足音が速くなった。走ってる。
走って…遠ざかってる!
「みーちゃん!」
みーちゃんを追ってる。みーちゃんは生きてる!
「みーちゃんなら返事して!」
反応は無い。みーちゃんだ。
きっと私を来させないために反応してないんだ。
足音を追い掛けた。
走っている。私よりも少し遅いスピードで。必死に追いかけると、白い上着の背後に黒い影がくっついているのが見えた。
もうそんなに近付いているの…?
全力で追いかけ、名前を呼んだ。
白い背中が一瞬反応したように見えた
みーちゃんだ。
「みーちゃんっ!私は逃げないよ!」
そう言って走ると、みーちゃんは速度を上げた。逃げようとしてる。
させるもんか!
足の痛みを我慢して地面を蹴る。
白い背中が黒に覆い尽くされようとしている。もう時間が無い。
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