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弁明 12
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「…ぁ」喉から掠れた声が出る。
それは…私がクラスメイトを殴ったと、そういう事なのか?
「バールには君以外の指紋は検出されなかった。それに、君の身体に付着した血の一部がクラスメイトのものである事も、そして取っ組み合いをしたのか、君の爪からクラスメイトの皮膚も検出されたよ」
刑事は一気に言い終え、ふっと息を吐いた
私が…殺した?
違う、地震によって死んでたんだ…!
どうして私はそんな事を…
「そのクラスメイトは…」
掠れた声で尋ねる
「南カノンさんだよ」
刑事がメモを見て言った
カノン…?
「今、なんて…?」
「南カノンさん」
刑事ははっきりとそう言った
「私が…カノを、殺したの…?」
掠れる声で呟く。呼吸が荒くなっていた。一番大切な友達、カノをなんで私は殺したんだ?
カノを…私が…
私が…?嘘だ、そんなはずない、だって…私がカノを殺すはずないじゃないか!
「人違い…じゃないですか」
「DNA鑑定も済ませた。南さんのもので間違えないよ」
「だって私がそんな事…!」
「カノは、私の親友で」
時々喉がつっかえるが、自分の想いを吐き出す
「知ってるよ、一番仲のいい友達らしいね、私もなんで君がそんな事をしたのか全くわからないよ」
「…でも、もし君がタンクの下だと助かると知っていたら…」
どうして、どうして私はカノを…!?
私はカノを見捨てて自分だけ助かろうなんて…そんな事しない…
「そんな…こと…」
「もし知っていたら、君は自分が助かる為に南さんと取っ組み合い、そして君がバールで勝った」
「君は生き残れる」
「そんなことしない…」
口が震え、声が更に出づらくなる
「絶対…私はカノを…」
なんで記憶がないんだ、私はどうして…
「…っ」きつく目を閉じた
「今更君を牢屋に入れるつもりもないよ、記憶が無いんだし、それにその体だ」
「ごめん、時間取らせてしまって」
そう言うと刑事は立ち上がった
瞼を閉じ、考えを振り払おうとする
そうしても瞼の裏には私がカノにバールを振りかざすイメージが浮かんでしまう。
「絶対…嘘だ…うそだ…」
目の前が段々暗くなっていく。私はそれに身を任せた。いつまでも、何もかも忘れてしまえ。そう願った。
それは…私がクラスメイトを殴ったと、そういう事なのか?
「バールには君以外の指紋は検出されなかった。それに、君の身体に付着した血の一部がクラスメイトのものである事も、そして取っ組み合いをしたのか、君の爪からクラスメイトの皮膚も検出されたよ」
刑事は一気に言い終え、ふっと息を吐いた
私が…殺した?
違う、地震によって死んでたんだ…!
どうして私はそんな事を…
「そのクラスメイトは…」
掠れた声で尋ねる
「南カノンさんだよ」
刑事がメモを見て言った
カノン…?
「今、なんて…?」
「南カノンさん」
刑事ははっきりとそう言った
「私が…カノを、殺したの…?」
掠れる声で呟く。呼吸が荒くなっていた。一番大切な友達、カノをなんで私は殺したんだ?
カノを…私が…
私が…?嘘だ、そんなはずない、だって…私がカノを殺すはずないじゃないか!
「人違い…じゃないですか」
「DNA鑑定も済ませた。南さんのもので間違えないよ」
「だって私がそんな事…!」
「カノは、私の親友で」
時々喉がつっかえるが、自分の想いを吐き出す
「知ってるよ、一番仲のいい友達らしいね、私もなんで君がそんな事をしたのか全くわからないよ」
「…でも、もし君がタンクの下だと助かると知っていたら…」
どうして、どうして私はカノを…!?
私はカノを見捨てて自分だけ助かろうなんて…そんな事しない…
「そんな…こと…」
「もし知っていたら、君は自分が助かる為に南さんと取っ組み合い、そして君がバールで勝った」
「君は生き残れる」
「そんなことしない…」
口が震え、声が更に出づらくなる
「絶対…私はカノを…」
なんで記憶がないんだ、私はどうして…
「…っ」きつく目を閉じた
「今更君を牢屋に入れるつもりもないよ、記憶が無いんだし、それにその体だ」
「ごめん、時間取らせてしまって」
そう言うと刑事は立ち上がった
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そうしても瞼の裏には私がカノにバールを振りかざすイメージが浮かんでしまう。
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