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弁明 20
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やる事はやった。
もう時期警察も消えるだろう、そして私の病室には…
ーーーーー
ドアが叩かれた
コツコツ、と2回、ゆっくりと。
そして小さな声で「エミ…?」
紛れもない、カノの声
「…私だよ」
掠れる声で返事をする
私にとっては数時間ぶりなだけだったが、カノは何年も私を待っていた
ドアが開かれ、そこには背も伸びて成長した姿のカノが涙を流して立っていた
「…生きてる…!」
そう言って私の元に駆け寄り、抱き着いた
「ずっと待ってた…エミが目が覚めるまで」
「ごめんね…ごめんね…」
良かった、カノは助かってる
未来は変えられるじゃないか。
「エミ…良かった、よかったよ…」
泣きながら私の名を呼んだ
「地震の後駆け付けて…そしたらエミがここで動かなくなってて…」
「もしかしたら目が覚めないんじゃないか、って何回も…」
「心配かけてごめん、私は大丈夫」
そう言って微笑んでみせた
「少し体は不自由だけど、具合は悪くないよ」
「うん…」
カノはしばらく私の上に覆いかぶさった後、カバンから封筒を取り出した
「エミの言ってたこと、本当だったね」
「写真、撮ってきたよ」
封筒から束ねられた紙とディスクを取り出した。
「ああ、ありがと」
あの日、私はカノに頼んでおいた。
地震発生後、なるべく細かく現場の状況を撮っておいてくれと。
「これで助かる…」
受け取った封筒を大事そうに眺める
「言いたい事いっぱいあるや、付き合ってくれる?」
封筒を渡したカノは椅子に座り、私の手を取った
私は頷いて、微笑んだ
もう時期警察も消えるだろう、そして私の病室には…
ーーーーー
ドアが叩かれた
コツコツ、と2回、ゆっくりと。
そして小さな声で「エミ…?」
紛れもない、カノの声
「…私だよ」
掠れる声で返事をする
私にとっては数時間ぶりなだけだったが、カノは何年も私を待っていた
ドアが開かれ、そこには背も伸びて成長した姿のカノが涙を流して立っていた
「…生きてる…!」
そう言って私の元に駆け寄り、抱き着いた
「ずっと待ってた…エミが目が覚めるまで」
「ごめんね…ごめんね…」
良かった、カノは助かってる
未来は変えられるじゃないか。
「エミ…良かった、よかったよ…」
泣きながら私の名を呼んだ
「地震の後駆け付けて…そしたらエミがここで動かなくなってて…」
「もしかしたら目が覚めないんじゃないか、って何回も…」
「心配かけてごめん、私は大丈夫」
そう言って微笑んでみせた
「少し体は不自由だけど、具合は悪くないよ」
「うん…」
カノはしばらく私の上に覆いかぶさった後、カバンから封筒を取り出した
「エミの言ってたこと、本当だったね」
「写真、撮ってきたよ」
封筒から束ねられた紙とディスクを取り出した。
「ああ、ありがと」
あの日、私はカノに頼んでおいた。
地震発生後、なるべく細かく現場の状況を撮っておいてくれと。
「これで助かる…」
受け取った封筒を大事そうに眺める
「言いたい事いっぱいあるや、付き合ってくれる?」
封筒を渡したカノは椅子に座り、私の手を取った
私は頷いて、微笑んだ
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