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9 黒髪の子と友人
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委員長の目の前をトラックが過ぎていった時は心臓が止まるかと思った。
そして委員長はなんともなく、あのストーカーちゃんを抱え、歩き出した。
見つめていると、黒髪の女の子が横にいるのに気が付いた。そして話しかける
「こんにちは、私のこと知ってる?」
黒髪の女の子はゆっくりと顔を上げた
「…はい」
「そうだよね、そうだ、君の名前は?」
微笑みながら言う
「…ゆきです」
おずおずと喋った
「ゆきちゃんかー、ゆきちゃんは、君の友達が何してるか知ってるの?」
「…」
コクリと頷く
警戒されてるのかな
「そっか、じゃあ少しお願いが…」
そう言おうとした時、目の前に手突きつけられた。
「あの…話しますから…」
女の子と目が合う
「あの子のした事は…ゆきが計画したんです。」
「ゆきちゃんが?」
あの子じゃないの?
「はい…えと…手紙も…」
「みかちゃんが好きな人がいるからって…それでネットで調べたら…」
「その方法が?」
どんなページ見たの…?
「いえ…それが正しくないとは知ってたんです…」
「じゃあなんで?」
「面白そうだったから…」
ゆきがニコリと微笑む
えぇー、この子私に対してこんなに大人しいのに腹黒いなぁ…
「ちょっと、それはいけないでしょ!」
つい口に出す
「ゆきは…悪くないし…」
悪いと言ってないのに悪いものってわかってんじゃん…!
「もー、それでこんな事するなんて!」
「う、うるさい…みかのためなんだもん!」女の子も声を出す
「それは委員長のためになってないの!」
「不気味なのっ!」
「ぶ、不気味っ!?あの赤い封筒が不気味なのっ!?可愛いじゃん!字もオシャレで可愛いじゃん!」
「いや完全に犯人だしっ!」
「見るからに純粋な女の子に何させてるのよ!」「このストーカー!」
「お姉ちゃん達だって今日付いてきてたじゃん!私達はか弱いのっ!か弱い女の子が強いお姉ちゃん達をつけてもストーキングじゃないしっ!」
「ば、バレてたの!?ともかく、か弱い女の子ならこういう事しないわよ!」
微妙に押されてない?こっちが悪く思えてくるよ…
「昨日だって!みかが作った暗号の場所に来なかったじゃない!私達だって気付いてたなら来てもよかったじゃんっ!ひどい!」
「暗号ならそれらしくしなさいよ!」
あれ暗号だったの!?
「ただのたぬき言葉じゃん!あの文字の中から『あいたい』って言う文字を取れば西公園って出たんだから!バカ!」
「ば、バカ…!?べ、別に分かってたし!時間がなかっただけだしっ!」
「嘘だっ!来れない時は昼休み校門まで来てって言ってたんだから!」
「なっ…!」
「ひどい!バカ!みかの心を踏み潰して!」
「……っ!な、なんで私が悪いみたいになってるの…」
いやこんな小さな女の子には悪かったかもしれないけど…でも…
あー、もー!
「わかったよ…私達が悪い。だからほら、もう泣かないで」
そう言い涙を拭く。
解決したならそれでいいかも。今までの事が全部軽く見えてくる。
そうだ、感謝しなきゃ
「ありがとね」
「え…?」
女の子が顔を上げる
「このストーカーみたいな事のお陰で毎日委員長と一緒いられた。私はそれだけでいいかな」
そう言い笑った
女の子は目を背けた。耳は真っ赤だった。
「みかのところ行く…」
そう言い、フラフラと立ち上がった
「ほら、そんな足で…」
「おぶろうか?」
そう言い背中を向けてしゃがむ
女の子はコクリと頷き、体を預けた
そしてゆっくりと保健室へ歩き出した。
そして委員長はなんともなく、あのストーカーちゃんを抱え、歩き出した。
見つめていると、黒髪の女の子が横にいるのに気が付いた。そして話しかける
「こんにちは、私のこと知ってる?」
黒髪の女の子はゆっくりと顔を上げた
「…はい」
「そうだよね、そうだ、君の名前は?」
微笑みながら言う
「…ゆきです」
おずおずと喋った
「ゆきちゃんかー、ゆきちゃんは、君の友達が何してるか知ってるの?」
「…」
コクリと頷く
警戒されてるのかな
「そっか、じゃあ少しお願いが…」
そう言おうとした時、目の前に手突きつけられた。
「あの…話しますから…」
女の子と目が合う
「あの子のした事は…ゆきが計画したんです。」
「ゆきちゃんが?」
あの子じゃないの?
「はい…えと…手紙も…」
「みかちゃんが好きな人がいるからって…それでネットで調べたら…」
「その方法が?」
どんなページ見たの…?
「いえ…それが正しくないとは知ってたんです…」
「じゃあなんで?」
「面白そうだったから…」
ゆきがニコリと微笑む
えぇー、この子私に対してこんなに大人しいのに腹黒いなぁ…
「ちょっと、それはいけないでしょ!」
つい口に出す
「ゆきは…悪くないし…」
悪いと言ってないのに悪いものってわかってんじゃん…!
「もー、それでこんな事するなんて!」
「う、うるさい…みかのためなんだもん!」女の子も声を出す
「それは委員長のためになってないの!」
「不気味なのっ!」
「ぶ、不気味っ!?あの赤い封筒が不気味なのっ!?可愛いじゃん!字もオシャレで可愛いじゃん!」
「いや完全に犯人だしっ!」
「見るからに純粋な女の子に何させてるのよ!」「このストーカー!」
「お姉ちゃん達だって今日付いてきてたじゃん!私達はか弱いのっ!か弱い女の子が強いお姉ちゃん達をつけてもストーキングじゃないしっ!」
「ば、バレてたの!?ともかく、か弱い女の子ならこういう事しないわよ!」
微妙に押されてない?こっちが悪く思えてくるよ…
「昨日だって!みかが作った暗号の場所に来なかったじゃない!私達だって気付いてたなら来てもよかったじゃんっ!ひどい!」
「暗号ならそれらしくしなさいよ!」
あれ暗号だったの!?
「ただのたぬき言葉じゃん!あの文字の中から『あいたい』って言う文字を取れば西公園って出たんだから!バカ!」
「ば、バカ…!?べ、別に分かってたし!時間がなかっただけだしっ!」
「嘘だっ!来れない時は昼休み校門まで来てって言ってたんだから!」
「なっ…!」
「ひどい!バカ!みかの心を踏み潰して!」
「……っ!な、なんで私が悪いみたいになってるの…」
いやこんな小さな女の子には悪かったかもしれないけど…でも…
あー、もー!
「わかったよ…私達が悪い。だからほら、もう泣かないで」
そう言い涙を拭く。
解決したならそれでいいかも。今までの事が全部軽く見えてくる。
そうだ、感謝しなきゃ
「ありがとね」
「え…?」
女の子が顔を上げる
「このストーカーみたいな事のお陰で毎日委員長と一緒いられた。私はそれだけでいいかな」
そう言い笑った
女の子は目を背けた。耳は真っ赤だった。
「みかのところ行く…」
そう言い、フラフラと立ち上がった
「ほら、そんな足で…」
「おぶろうか?」
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そしてゆっくりと保健室へ歩き出した。
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