ロリストーカー 【百合】

わまり

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35 公体験 キー子とさっちん

案の定、ゆきは私が教室に入った途端かけてきた。キラキラとした目をして。
青色のコートにスカートを履いたゆきは家とは違う、凛々しい印象を受ける。

授業中もこちらを見てはニコッと笑う。
私が口パクで前を見ろ、と言うと前を見るがその後また振り向く。
その度にさっちんがビクッとしていたけど、やはり慣れてないのだろう。

休み時間、記録用紙を記入していると、ゆきが駆け寄ってきた。後ろにみかもいる。
「キー子さん、来てくれてありがとね!」
元気に言い、私の膝の上に乗る。

さっちんはこっちを見てニコッと笑った。
私はどけることも出来ないので、その状態で記入していた。
「ちょっとゆき、邪魔だよ…」

そう言うとゆきは膝の上から退いたが、まだ周りをウロチョロとしていた。
「ねえねえキー子さん、今日ってずっとこの教室についてくれるの?」

「…そうだよ、一日中」
顔を上げずに答えた。

「そっか、じゃあいっぱい見ててね」
そう言ってゆきはまたニコッと笑う。
「私、もう悩みなんてないよ!」


体育の時間、みかちゃんが運動が得意だと知った。そしてゆきが苦手な事も。
跳び箱はまたいでいるし、1段でも怖がる始末。
私達は記録の手伝いや用具を出したり、忙しかったが見ることは出来た。

失敗する度にゆきが頭をかいて、てへへと笑う。それを見ているとさっちんが
「可愛いね」と言ってくる。

可愛い事に変わりはないのだが、一日中ゆきの意識がこっちに向いているので自由に動けない。
さっちんと話して気を紛らわす。

「先生2人、体育やってみますか?」
担任の先生が立って見ている私達に言う。
「跳び箱ですけど、お手本を…」

「はい、わかりました」
私は先生の元へ行く。体育座り(三角座り)をしている生徒達の目線がこちらを向く。

さっちんはビクッとしていた。
「ご、ごめんなさい!私苦手で…」
先生にさっちんが恐る恐る言う。

すると先生は「わかりました」と言い、私に向いた。
「先生はできますか?」
そう私に言ってきた。
出来るので返事をして、跳び箱の前に立つ。5段程度なら普通にいける。

飛んだ後の拍手が気持ちよかった。
ゆきの方を見ると、周りの子と話しながら精一杯拍手を送っていた。


さっちんとマットを片付ける。
少し臭い倉庫の中に台車を使って運ぶ。
「大丈夫?重くない?」
片側を持っているさっちんに言う。

「大丈夫だよ、あの時出来なかったから、今やらないと…」
さっちんは台車を押しながら言う。
こういう所真面目なんだな、と感心した。

奥まで運び終える。
意外と重くて、体力を使った。
私は戻ろうとして足を出す。
すると台車に引っかかり、前のめりに倒れてしまった。さっちんが「きゃっ」と言って一緒に倒れる。
「ごめん、大丈夫?」

そう言って立ち上がろうと前を見た。
倒れているさっちんが起き上がろうとしている。その時、僅かにスカートがめくれていてその中が見えた。
「パンツは…?」
つい口に出してしまう。

それを聞いたさっちんは「ひぁっ」と変な声を上げ、スカートを抑えて股を閉じる。
「み、みみみ見たっ!?」
慌てっぷりが凄かったので、つい口が滑る。

「ご、ごめん…」
せめて見てない、と言いたかったが、肯定する言葉を言ってしまった。
スカートから除く、肌色。パンツがあるべき所に無い。

さっちんは顔を真っ赤にし、震えたまま教室にかけていった。

なんであの子履いてないの…?
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