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86 かすみの妹ちゃん
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「ごめんね、待ったよね」
職員室で解散してから5年生の下駄箱に向かう。そこにはツインテールの女の子が壁にもたれ掛かって髪の毛をいじっていた。
「あっ、来た」
「ほんと、もっと早く来てよ」
私に気付くと駆け寄ってくる。
妹と帰るのは久しぶりで、折角だからと今日一緒に帰ることにした。
「ちょっと長引いてね…」
私も靴を履いて外へ出る。風が吹いて髪が頬に張り付く。
「かおり寒くない?マフラー貸すよ」
「大丈夫だよ持ってるから」
かおりは手袋を取り出し、水色のマフラーを首に巻いた。
「久しぶりだよね、一緒にどこか出掛けることも少ないからさ」
歩きながら妹に話しかける。
「そりゃ4年も離れてるんだもん」
相変わらず素っ気ないと言うか、思春期なのかな?前は見つけた瞬間飛び込んでくる感じで可愛かった。
「じゃあ今度出掛ける?遊園地?」
前かおりは遊園地が好きだった。
「子供じゃないんだから、もっとちゃんとしたところで」
そう言って少し考え、
「んー…水族館?」
「水族館かぁ、でも前つまんなそうだったじゃん?」
「別に…、出かけるならどこでもいいし」
また素っ気ない。
「そういえばお姉ちゃん、今日履いてるよね?」
「うん履いてるよー」
腰をトントンと叩く。
「少し暑いかな」
「そう、昨日履いてなくてビックリしたんだから、せめてちゃんとした場では履いてよ?」
いつも履けとは言わないんだな、一応認めてる?のかな?初めて知った時は酷かったけどかおりも私の妹だし、そういう癖あるとか?
「大丈夫だよ」
少し微笑んでみせる。
「それならいいけど…」
「そういえば本当に来なかったんだね、かおりのクラス」
少しいじけたようだった。
「来て欲しかった?でも来ないでって…」
「会うくらいはしてもいいと思うけど、でも昼休み教室いなかったじゃん」
ああ一応来てたんだ。
「ごめん、ちょっと用でね」
「…まあいいよ、別に」
また少しいじけたかな?
「そうだ、今日朝早かったから言い忘れたけど、かな姉ちゃん泊まってくるって」
「へー、珍しいね」
「なんかの集まりかな?部活入ってたっけ?」
高校生のかなみお姉ちゃんはいつも早くに帰って勉強をしていた。
「友達の家に泊まるって、ご飯作ってあるらしいから」
そう言って少し黙り、「ああ」と何か思い付いたような表情をした。
「どうしたの?」
今日は家に私とかおりだけか、まあ今日だけだし…。
「なんでもないよ」
少し笑いながらかおりが言った。
職員室で解散してから5年生の下駄箱に向かう。そこにはツインテールの女の子が壁にもたれ掛かって髪の毛をいじっていた。
「あっ、来た」
「ほんと、もっと早く来てよ」
私に気付くと駆け寄ってくる。
妹と帰るのは久しぶりで、折角だからと今日一緒に帰ることにした。
「ちょっと長引いてね…」
私も靴を履いて外へ出る。風が吹いて髪が頬に張り付く。
「かおり寒くない?マフラー貸すよ」
「大丈夫だよ持ってるから」
かおりは手袋を取り出し、水色のマフラーを首に巻いた。
「久しぶりだよね、一緒にどこか出掛けることも少ないからさ」
歩きながら妹に話しかける。
「そりゃ4年も離れてるんだもん」
相変わらず素っ気ないと言うか、思春期なのかな?前は見つけた瞬間飛び込んでくる感じで可愛かった。
「じゃあ今度出掛ける?遊園地?」
前かおりは遊園地が好きだった。
「子供じゃないんだから、もっとちゃんとしたところで」
そう言って少し考え、
「んー…水族館?」
「水族館かぁ、でも前つまんなそうだったじゃん?」
「別に…、出かけるならどこでもいいし」
また素っ気ない。
「そういえばお姉ちゃん、今日履いてるよね?」
「うん履いてるよー」
腰をトントンと叩く。
「少し暑いかな」
「そう、昨日履いてなくてビックリしたんだから、せめてちゃんとした場では履いてよ?」
いつも履けとは言わないんだな、一応認めてる?のかな?初めて知った時は酷かったけどかおりも私の妹だし、そういう癖あるとか?
「大丈夫だよ」
少し微笑んでみせる。
「それならいいけど…」
「そういえば本当に来なかったんだね、かおりのクラス」
少しいじけたようだった。
「来て欲しかった?でも来ないでって…」
「会うくらいはしてもいいと思うけど、でも昼休み教室いなかったじゃん」
ああ一応来てたんだ。
「ごめん、ちょっと用でね」
「…まあいいよ、別に」
また少しいじけたかな?
「そうだ、今日朝早かったから言い忘れたけど、かな姉ちゃん泊まってくるって」
「へー、珍しいね」
「なんかの集まりかな?部活入ってたっけ?」
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「友達の家に泊まるって、ご飯作ってあるらしいから」
そう言って少し黙り、「ああ」と何か思い付いたような表情をした。
「どうしたの?」
今日は家に私とかおりだけか、まあ今日だけだし…。
「なんでもないよ」
少し笑いながらかおりが言った。
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