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6、初夜はパジャマでお越しください
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システィーナは夜着に着替え、ようやく一息ついた。
結婚式、国民へのお披露目、さらに舞踏会と続き、気力と体力がゴリゴリと削られたシスティーナは、ソファに沈み込んだ。
「もう限界…、疲れて一歩も動けない。他の王族はみんな、この後ちゃんと初夜こなすなんて信じられない。」
体の向きを変えると目に付くのは、5人くらい寝れそうな広さのベッド。
「あれだけ広いベッドならできそうね。」
「何をする気なんだお前は。」
声がする方を向くと、そこにはガウン姿のカイゼンがいた。
わざとなのかと思うほど、大変胸元がはだけた状態で、入浴後に直行したのか髪からは水が滴っていた。
相手の理性を失わせる策略なら大成功間違いなしだろう、とシスティーナは思う。
「カイゼン様、がっかりです。そんな恰好で来るなんて。」
「何か誤解していないか。まだ、16歳のお前に手を出すほど困ってない。」
「何をおしゃってるんですか。今から一緒に寝るんですよ。もちろんするでしょう?」
システィーナの積極的すぎる発言に、カイゼンは思わず手に持っていたグラスを落とす。
幸いにも、グラスは毛足の長い絨毯に落ち、ワインボトルは手に取る前だったので事なきを得た。
「システィーナ…本気か?」
「ええ、もちろんですわ。しましょう、パジャマパーティー。」
カイゼンは言葉を失った。
この少女が、突拍子のないことを言うのは知っていたが、それでも予想の斜め上すぎる。
グラスを拾うのも忘れたまま時が過ぎ去る。
システィーナは、何も言わないカイゼンに痺れを切らし、ソファから体を起こす。
「パジャマパーティー、夢だったんです。
貴族の手本となる王族がこんなハシタナイことはやってはいけないでしょう。でも、王族同士なら問題ないはず。あぁ、興奮して元気が出てきました。」
瞳をきらめかせ、うっとりとした表情を向けるシスティーナをよそに、ようやくグラスを回収できたカイゼンは、姫のあまりの幼さに、うっかり手を出す可能性がゼロだということを再認識する。
「問題どうこうの前に、夫婦の自覚がまったく芽生えていないことがよく分かった。」
「あら、カイゼン様が望む関係は円満な夫婦ではなく、良き国王と王妃でしょう?それに結婚式の前に、約束は守るとおしゃってくださったわ。」
「わたしは、お前の大切なティータイムを守ると誓ったんだ。」
「パジャマパーティーとは、すなわち夜のティータイムです。約束は守ってください。」
「その認識、正しいような気がしないんだが。」
「ご安心ください。お菓子とお茶の準備はここにあります。」
「準備周到だな。はぁ、ティータイムのこととなると、王妃は周りが見えなくなるようだ。」
「さぁ、ベッドにまいりましょう、旦那様。」
カイゼンは呆れながらも、システィーナの手を取り抱き上げる。
「おおせのままに、我が妻よ。」
▼
▼
▼
翌朝、システィーナを起こしにきたメイアとセスは、不思議な光景に扉から動けずにいた。
ベッドの中央に、お菓子が入ったバスケットと空になったティーカップ。さらに、その両脇には王と王妃がぐっすりと眠っていた。
そして、その日以降、王の寝巻きは、ガウンから王妃監修のパジャマへと変わったのだった。
結婚式、国民へのお披露目、さらに舞踏会と続き、気力と体力がゴリゴリと削られたシスティーナは、ソファに沈み込んだ。
「もう限界…、疲れて一歩も動けない。他の王族はみんな、この後ちゃんと初夜こなすなんて信じられない。」
体の向きを変えると目に付くのは、5人くらい寝れそうな広さのベッド。
「あれだけ広いベッドならできそうね。」
「何をする気なんだお前は。」
声がする方を向くと、そこにはガウン姿のカイゼンがいた。
わざとなのかと思うほど、大変胸元がはだけた状態で、入浴後に直行したのか髪からは水が滴っていた。
相手の理性を失わせる策略なら大成功間違いなしだろう、とシスティーナは思う。
「カイゼン様、がっかりです。そんな恰好で来るなんて。」
「何か誤解していないか。まだ、16歳のお前に手を出すほど困ってない。」
「何をおしゃってるんですか。今から一緒に寝るんですよ。もちろんするでしょう?」
システィーナの積極的すぎる発言に、カイゼンは思わず手に持っていたグラスを落とす。
幸いにも、グラスは毛足の長い絨毯に落ち、ワインボトルは手に取る前だったので事なきを得た。
「システィーナ…本気か?」
「ええ、もちろんですわ。しましょう、パジャマパーティー。」
カイゼンは言葉を失った。
この少女が、突拍子のないことを言うのは知っていたが、それでも予想の斜め上すぎる。
グラスを拾うのも忘れたまま時が過ぎ去る。
システィーナは、何も言わないカイゼンに痺れを切らし、ソファから体を起こす。
「パジャマパーティー、夢だったんです。
貴族の手本となる王族がこんなハシタナイことはやってはいけないでしょう。でも、王族同士なら問題ないはず。あぁ、興奮して元気が出てきました。」
瞳をきらめかせ、うっとりとした表情を向けるシスティーナをよそに、ようやくグラスを回収できたカイゼンは、姫のあまりの幼さに、うっかり手を出す可能性がゼロだということを再認識する。
「問題どうこうの前に、夫婦の自覚がまったく芽生えていないことがよく分かった。」
「あら、カイゼン様が望む関係は円満な夫婦ではなく、良き国王と王妃でしょう?それに結婚式の前に、約束は守るとおしゃってくださったわ。」
「わたしは、お前の大切なティータイムを守ると誓ったんだ。」
「パジャマパーティーとは、すなわち夜のティータイムです。約束は守ってください。」
「その認識、正しいような気がしないんだが。」
「ご安心ください。お菓子とお茶の準備はここにあります。」
「準備周到だな。はぁ、ティータイムのこととなると、王妃は周りが見えなくなるようだ。」
「さぁ、ベッドにまいりましょう、旦那様。」
カイゼンは呆れながらも、システィーナの手を取り抱き上げる。
「おおせのままに、我が妻よ。」
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翌朝、システィーナを起こしにきたメイアとセスは、不思議な光景に扉から動けずにいた。
ベッドの中央に、お菓子が入ったバスケットと空になったティーカップ。さらに、その両脇には王と王妃がぐっすりと眠っていた。
そして、その日以降、王の寝巻きは、ガウンから王妃監修のパジャマへと変わったのだった。
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