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序章 転生から眷族創生
第8話 まだまだ創生
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ある時、母であるスプレムスに呼ばれたテネブリスとアルブマだった。
「あなた達、聞いて頂戴」
「「はい、お母様」」
以前、進化の過程で覚えたと言ってエスパシオ・ボルサ(空間バック)を見せびらかした揚句に使い方を教えたのだが、簡単に”魔法”を使って見せたスプレムスだった。
そしておもむろに空間から卵を取り出したスプレムス。
驚くテネブリスとアルブマを余所目に語り出す。
「羽化に時間が掛ると思ってね、内緒で作ったのよ。それでね、そろそろ羽化が始まると思うからお願いね」
「「ええぇぇっ」」
隠し子ならぬ、隠し卵の告知だった。
スプレムスの創生する卵は自分達と同等の存在であることは知っているし、計画は聞いていたテネブリスとアルブマだ。しかし、流石に羽化の間も無い卵を渡されるとは思っていなかった。その事に文句を言おうとしたがアルブマが喜んでいるし、スプレムスには今更だった。
渡されたのは真紅の卵だ。
その卵をアルブマが大事そうに抱えて温めている。
テネブリスは確認の意味を込めてスプレムスに問いただした。
「お母様、一応確認しますけど、まだ卵を持っていないでしょうね?」
その念話を受けてピタリと動きが止まった。
「お母様!」
「なっ、無いわよ。有る訳無いでしょ」
母を見つめていた娘が溜息をついた。何故ならばスプレムスの目が泳ぎ、顔を反らしたからだ。嘘をついた事を見破り確信して妹に教える姉だった。
「アルブマ、覚悟して頂戴」
「はい、お姉様。一体何を覚悟するのですか」
「いずれ又お母様から別の卵を渡される時が来ます」
「・・・」
アルブマから返事は無く溜息だけだった。
以前、計画性を持って創生しようと三体で話していたが、こっそりと創生していた事が少しだけ苛立ちを覚えた二体だ。何故ならばスプレムスの創生を見ているのはテネブリスだけでアルブマも見たいとテネブリスに念話していたのに忘れられていた様だ。その事にガッカリしたアルブマをなだめるテネブリス。
暫らくすると真紅の卵にヒビが入った。
それを見て騒ぐアルブマに気づき全員が集まる。
勢いよく割れた殻から出てきたのは卵と同じく真紅のチビ龍だった。
真紅の鱗と瞳。そして漆黒の角と爪。
すると例によってテネブリスに問われて答えるスプレムスだ。
「この子はセプティモ・カエロと名付けます。意味は”七つの天体”です」
七つの天体が何を意味する事なのか誰も解らなかったが今までに無い真紅の姿に、その事を忘れさせるだけの魅力を持っているセプティモだった。
「この惑星の周りに存在する星々見守り外敵から守る使命を持つ子よ。・・・いずれ詳しく話すわ」
セプティモの世話はアルブマが見る事になった。
産まれた順番なので当然だが、種族としてテネブリスとアルブマが同族だ。他はそれぞれの眷族となるので今回はアルブマが担当となった。とは言え、全ての種族が新たな属性龍の卵の世話をする事になる。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
時は流れ・・・
フィドキアは創生から5,000年で成龍となる。
セプティモはまだ幼いが姉達と違い、かなり活発だった。悪戯好きで、いつもアルブマを困らせてテネブリスに怒られるのが通例になっている。
そんな時、スプレムスから呼び出された。
「あなた達、聞いて頂戴」
「「「はい、お母様」」」
以前テネブリスが予感した事が的中したと思った二体だ。
「これから最後の創生を始めます」
「「ええっ最後のぉ!?」」
考えていた事と違って驚いた二体だ。
「その前に、まずこの子を渡しておきます」
そう言ってエスパシオ・ボルサから真っ青な卵を渡された。
意表を突く最後の創生宣言に、隠し卵の事も驚きが半分以下になったのはスプレムスの作戦だったのだろう。テネブリスとアルブマが溜息をついた。
しかしアルブマとの約束をテネブリスから事有る毎に言われて今回の宣言となったようだ。
「お母様の最後の創生が始まるからしっかりと見なさい」
「うん、お姉ちゃん」
アルブマの横で寄り添うようにスプレムスを見ているセプティモだった。
Epílogo
成長日記「アルブマの成龍時点」
暗黒龍・・・テネブリス・アダマス・成龍。
暗黒龍の使徒であるベルム・プリム・成龍。
暗黒龍の使徒の第1ビダであるロサ(男型)・成龍。
暗黒龍の龍人であるフィドキア(男型)・成龍。
聖白龍・・・アルブマ・クリスタ・成龍。
聖白龍の使徒であるベルス・プリム・成龍。
七天龍・・セプティモ・カエロ・卵の大きさ・・10km・・生後12km。
生後100,000年で体長67kmの成龍となる予定
☆ロサとフィドキアの成龍状態の体長は、その後魔法で大きさを変える事となります☆
龍の使徒とは、それぞれの龍が力を与え創造した生命体(性別無)
使徒の第1ビダとは、使徒が創造した最初の生命「Primero Vida」の意(性別有、後に人化になり交配も可)
第1ビダが創造した龍人とは、龍、使徒、第1ビダの使命を実行し他種族との交配する者
(性別有、交配のみ)
龍達がこの先どうなるの?
と関心を持って頂けたらブクマお願いします。
「あなた達、聞いて頂戴」
「「はい、お母様」」
以前、進化の過程で覚えたと言ってエスパシオ・ボルサ(空間バック)を見せびらかした揚句に使い方を教えたのだが、簡単に”魔法”を使って見せたスプレムスだった。
そしておもむろに空間から卵を取り出したスプレムス。
驚くテネブリスとアルブマを余所目に語り出す。
「羽化に時間が掛ると思ってね、内緒で作ったのよ。それでね、そろそろ羽化が始まると思うからお願いね」
「「ええぇぇっ」」
隠し子ならぬ、隠し卵の告知だった。
スプレムスの創生する卵は自分達と同等の存在であることは知っているし、計画は聞いていたテネブリスとアルブマだ。しかし、流石に羽化の間も無い卵を渡されるとは思っていなかった。その事に文句を言おうとしたがアルブマが喜んでいるし、スプレムスには今更だった。
渡されたのは真紅の卵だ。
その卵をアルブマが大事そうに抱えて温めている。
テネブリスは確認の意味を込めてスプレムスに問いただした。
「お母様、一応確認しますけど、まだ卵を持っていないでしょうね?」
その念話を受けてピタリと動きが止まった。
「お母様!」
「なっ、無いわよ。有る訳無いでしょ」
母を見つめていた娘が溜息をついた。何故ならばスプレムスの目が泳ぎ、顔を反らしたからだ。嘘をついた事を見破り確信して妹に教える姉だった。
「アルブマ、覚悟して頂戴」
「はい、お姉様。一体何を覚悟するのですか」
「いずれ又お母様から別の卵を渡される時が来ます」
「・・・」
アルブマから返事は無く溜息だけだった。
以前、計画性を持って創生しようと三体で話していたが、こっそりと創生していた事が少しだけ苛立ちを覚えた二体だ。何故ならばスプレムスの創生を見ているのはテネブリスだけでアルブマも見たいとテネブリスに念話していたのに忘れられていた様だ。その事にガッカリしたアルブマをなだめるテネブリス。
暫らくすると真紅の卵にヒビが入った。
それを見て騒ぐアルブマに気づき全員が集まる。
勢いよく割れた殻から出てきたのは卵と同じく真紅のチビ龍だった。
真紅の鱗と瞳。そして漆黒の角と爪。
すると例によってテネブリスに問われて答えるスプレムスだ。
「この子はセプティモ・カエロと名付けます。意味は”七つの天体”です」
七つの天体が何を意味する事なのか誰も解らなかったが今までに無い真紅の姿に、その事を忘れさせるだけの魅力を持っているセプティモだった。
「この惑星の周りに存在する星々見守り外敵から守る使命を持つ子よ。・・・いずれ詳しく話すわ」
セプティモの世話はアルブマが見る事になった。
産まれた順番なので当然だが、種族としてテネブリスとアルブマが同族だ。他はそれぞれの眷族となるので今回はアルブマが担当となった。とは言え、全ての種族が新たな属性龍の卵の世話をする事になる。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
時は流れ・・・
フィドキアは創生から5,000年で成龍となる。
セプティモはまだ幼いが姉達と違い、かなり活発だった。悪戯好きで、いつもアルブマを困らせてテネブリスに怒られるのが通例になっている。
そんな時、スプレムスから呼び出された。
「あなた達、聞いて頂戴」
「「「はい、お母様」」」
以前テネブリスが予感した事が的中したと思った二体だ。
「これから最後の創生を始めます」
「「ええっ最後のぉ!?」」
考えていた事と違って驚いた二体だ。
「その前に、まずこの子を渡しておきます」
そう言ってエスパシオ・ボルサから真っ青な卵を渡された。
意表を突く最後の創生宣言に、隠し卵の事も驚きが半分以下になったのはスプレムスの作戦だったのだろう。テネブリスとアルブマが溜息をついた。
しかしアルブマとの約束をテネブリスから事有る毎に言われて今回の宣言となったようだ。
「お母様の最後の創生が始まるからしっかりと見なさい」
「うん、お姉ちゃん」
アルブマの横で寄り添うようにスプレムスを見ているセプティモだった。
Epílogo
成長日記「アルブマの成龍時点」
暗黒龍・・・テネブリス・アダマス・成龍。
暗黒龍の使徒であるベルム・プリム・成龍。
暗黒龍の使徒の第1ビダであるロサ(男型)・成龍。
暗黒龍の龍人であるフィドキア(男型)・成龍。
聖白龍・・・アルブマ・クリスタ・成龍。
聖白龍の使徒であるベルス・プリム・成龍。
七天龍・・セプティモ・カエロ・卵の大きさ・・10km・・生後12km。
生後100,000年で体長67kmの成龍となる予定
☆ロサとフィドキアの成龍状態の体長は、その後魔法で大きさを変える事となります☆
龍の使徒とは、それぞれの龍が力を与え創造した生命体(性別無)
使徒の第1ビダとは、使徒が創造した最初の生命「Primero Vida」の意(性別有、後に人化になり交配も可)
第1ビダが創造した龍人とは、龍、使徒、第1ビダの使命を実行し他種族との交配する者
(性別有、交配のみ)
龍達がこの先どうなるの?
と関心を持って頂けたらブクマお願いします。
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