╣淫・呪・秘・転╠亡国の暗黒魔法師編

流転小石

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第7章 レース編

第204話 えっ、もう!

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エルヴィーノの執筆した小説が販売されている事はご存知だろうか? 
小冊子だが各国にあるビエネスの店で販売しているのだが知る者は居ないが、唯一フォーレだけは知っている。
執筆では先輩だし完成した時には持参して各店に置いてもらうようにお願いしたからだ。

そして、おもむろに10冊を正規で買い取り、サインをしてくれとおねだりしてきた。
フォーレの頼みだからサインくらいするさ。
だが、書き終えると「クククッ、この本の価値は誰にも解からないだろうなぁ」

何の事か尋ねると
「この本の本当の著者が国王と解るのは随分と先の事になるからさ」
(ふぅん)
「まるで古い魔導書を誰が作ったか判明したみたいな感じだな」
既に大金をモノにした気分のフォーレだ。
「じゃ本名も書くか?」
「二重表記か! 更に価値が上がるぞぉ」
喜んでいるフォーレ。

初めての本は、とても小説と言えるほどの内容や本の厚みでは無い。
しかし、巷には小冊子なる物も結構あるのだ。
フォーレに聞くとページ数が少ない分、手ごろに作れて、その分安く販売できると言う。
製作者側の都合と小さな小冊子は隠すのに容易なのでエロ的に流行っていると言う。
それを聞いて真似てみたのだ。
自身の小説は中々進まないので、思い切って軽い小冊子にした。
(誰か買ってくれないかなぁ)


※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez


ロザリーの妊娠が確定してからと言うもの、ピンクと銀髪が乱れまくりだ。
ずっと御預けだった体内への放出を存分に味わっているピンクの淫獣だ。
3人の時も2人の時も普段とは別人の様に求めて来る。
そんな行為がいく晩も続くと流石に気づく変化が有った。
それは母娘で何気ない午後の紅茶を楽しんでいる時、”うっ”っと急に立ち上がり廊下に駆けだす娘を見て気づかれたらしい。

「あらあら、もしかしたら」
「二人目かしら」
母と祖母には直ぐにバレてしまった2人目だった。
ロリの場合もまだ早期発見なので、当日から”夜”は自粛を余儀なくそれた。
ただ、少し複雑な気分のロリだ。

妊娠したのは嬉しいが、もっと楽しみたかったのだ。
激しく熱い物で蹂躙されて、身体の芯へ放たれる熱い飛沫をもっと味わいたかったロリは、自身の計画より随分と早く妊娠したので、物足りない欲望と嬉しさとの葛藤だ。
だが、母と祖母に祝福されて、”姉”にまず相談することにした。

(お姉様、報告したい事が有ります)
(良いわよ、待っているわ)
その夜。
(急遽、聖女の会議が有って、遅くなるから2人で楽しんで)
パウリナに連絡し、ロリはブリンクス公爵家に向った。

「どうしたの、ロリ」
「それがぁ、私も出来ちゃったみたいなの」
一瞬、驚いた表情のロザリーだ。
「おめでとうロリ」
ふふふっと微笑みながら唇を重ねる2人だ。
「じゃパウリナに話したの?」
「まだよ。まずはお姉様にお話しして、今後の対策を考えようと思ったの」
「そうね。あの子だけだと心配だけど、何か考えないといけないわね」

「ホントにロリはもう・・・一体この短期間で何回したのかしら?」
「だってぇ、ずっと我慢してたんだもん」
「ふふふっ」
2人は後日3人で打ち合わせをし、例によって常に親衛隊の1人が従事する事で合意する。
3ヵ国にはそれぞれ親衛隊の1人が待機しているので隊員同士の報告を密にして片時も側を離れない様に監視体制を強化する事だ。

ロリの妊娠を聞いた時点でその事は容易に想像出来た。

(全く迷惑な話だ。俺は浮気を望んだ事は無いのに疑いをかけてくる。しかし愛する事は誓ったが、浮気をしない事は誓ってない。そんな事を言えば、もう重罪に成るのは目に見えているからな。ったく。俺の事を何だと思ってんだ! 淫乱なのは、お前達だろう!) 

などとは、決して口に出さない自分を我慢強いと思っているエルヴィーノだ。
多少腹立たしいが、本気で怒っている訳では無い。
思っている事と結果は違うのだから。
妻達は主に結果の事を重要視している。
エルヴィーノはそこまでの過程にどう関わったかが重要だと思っている。
自分から望まず単に巻き込まれただけだと主張するが、妻達には通じない。
特に第一夫人だ。
その影響が第二、第三夫人へと伝播している。
だから、なるべく女性には係わらない様に心がけてはいるが、既に秘密の女が居る始末だ。
(こんな事で俺のパライソ新しい国は出来るのかなぁ)
そんな事を考えながら、ブラブラと街中へ散歩に出て行った。


※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez


ペルフメがパウリナの親衛隊として謁見する事となった。
謁見と言ってもアンドレアとパウリナに族長ペルフメと秘書のカメルシーだ。
公に群青の聖戦士を披露した事で側近の警備を考えていたが、パウリナから必要無いと言われ母娘で口論になるが双子の護衛に落ち着いた。
ただ、神獣降臨の影響は凄まじく、国民達が沢山の貢物を持って長蛇の列が城壁を越えて続いている。

巷には様々な噂が流れていて、獣人族であれば一目その姿を見て”神”の存在を目の当たりにする事が大願成就になっていた。
”あの時”にその姿を見た獣人達が、それはもう自慢するから、見れなかった者は見たくて堪らないのだ。
しかし、いつでも誰の前でも神獣降臨は行わない。
だから、国民たちは貢物を持参して挨拶する事で満足しているのだ。

そんな状況なので、パウリナは定期的に王城のバルコニーに現れて国民の前で手を振るのだ。
かなり遠くからしか見えないが、王家が出している案内用紙に挿絵付きで描かれている”神の姿”と王妃の姿に説明書きが書かれて有り、それを見ながら手を合わせて拝む者や、大声で叫ぶ者など様々だ。

バリアンテは、ただでさえ黒龍の加護を得た国として世界にその名を轟かせたのだが、今度は、いにしえの魔物の召喚と、その魔物を遥かに凌ぐ伝説の儀式を行なえる者の存在がより強固な国へと他国へ伝わって行った。
もはや敵対どころでは無く、如何に友好かつ対等もしくは便宜を図ってもらえるかが密偵や大使の仕事となっていた。

当然ながら大使等もあの時に招待していたから、目の前で無残にも引きちぎられる者を見て恐怖したのだ。
内容は極秘に本国へ送られ、決して敵対しない様に何度も書き綴れていた。
バリアンテから遠くなるほど諸外国は大げさな表記として、どの国も本気にはしていなかった。

しかし、大陸内の国はそうでは無かった。
バリアンテとは敵対、もしくは友好で無い小さな国や、嫌々従っている種族も、一部の主要種族とは昔から取引が有る。
理由は様々だが、今回の事は”人族の黒龍王”では無く、獣人が龍の加護を得た事に意味が有った。
部族にはそれぞれ伝承や言い伝え、昔話が残っていて年寄りは若い世代に伝える事も役目だが、まさか本当に存在するとは夢にも思っていなかったのだ。

そのような年寄りが全国から集まって来るのだ。
何日もかけてやっとの思いでたどり着いたら長蛇の列。
おまけに少数部族は言葉が通じない。
食べ物に寝るのは多少我慢するが便所はそうはいかない。
ペンタガラマの公衆便所は大きい物で4mから1mまで4タイプ並べてある。
単に種族差による身体の大きさだ。
しかし公衆便所すら知らない種族も存在する。
街中でウロウロする見慣れない種族の年寄り達が居た。

「漏れそうだ」
「その辺でして来い」
「あほう、大都会でそんな事が出来るかボケ!」
「ああぁ漏れそうだぁ!」

聞いた事の無い言葉が耳に入り、ポンポンと肩を叩き、指をさして教えてやる。
すると走り出す年寄り。
(若いの、ありがとうな)
頭に響く声と耳に入る知らない言葉。
すかさず声を上げる。
「警備の者は居るか!」
一声で10人の兵士達が男の周りに集まった。
「この爺さんたちは言葉が通じないから苦労しているだろう。お前達が手分けして言葉の通じない種族を案内してくれ」
「「「ははっ」」」

何を話しているか分からない年寄り達の1人に耳飾りが付けられた。
(聞こえるか?)
(おおっ聞こえるぞ)
(王妃様に挨拶をしたいのだな?)
(そうですじゃ)
(では私とこちらへ)
そう言って列に並ばされる。
便所や、食事、列の決まり事を教えてもらい、立ち去ろうとした兵士に問いただした。

(さっき親切にしてくれた人族が居たが、人族は皆親切なのか?) 
誰の事か理解した兵士が答えた。
(そうでは無い。あのお方こそ我らが国の黒龍王様だ)
(ぶへぇぇ! あの者がか! オイ聞いたか)
言葉を理解した者が仲間達に教えている。
普段着で歩いていても誰も気が付かないのだ。
串を買う時はエルフに変化するが、特に用が無い時は普段着だ。
気楽で良いし、顔を知っているのは兵士だけだから。






パウリナの為に何かしらの変化へんげイベントが必要かも。
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