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第八章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・裏闘技場の闇試合編~
道場訓 七十八 華やかで煌びやかな地下の世界
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「この国の地下にこんな場所があったなんて……」
あまりの驚きに目を丸くさせたのはエミリアだった。
だが、それは俺も同じだ。
1回戦でオンマという対戦者を倒したあと、俺とエミリアはリングの上にいた般若面の男とは別な人間にこの地下街へと案内された。
2回戦は引き続き先ほどのリングの上で闘うらしいのだが、その前にある人物が俺たちと会って話をしたいという。
そのために俺たちは闘技場から地下街へと移動させられたのだ。
「まるで伝説の不夜城とも呼ぶべき光景だな」
不夜城。
かつてヤマト国の隣国にあった、中西国に存在していたという伝説の古代都市の名称だ。
そこは夜でも日中のように明るかったことから、夜が訪れない街――不夜城と呼ばれていたという。
そして、この場所を言い表すのにこれほど適した言葉はなかった。
本来ならば薄暗い地下の世界にもかかわらず、俺たちの眼前に広がっているのは高価な照明の魔道具がふんだんに使われた昼間のように明るい地下街の光景だ。
しかも並んでいるのはヤマト国の木造建築と、リザイアル王国の石造建築が不自然に融合したような建築群だった。
まるで街を拡大させるために、適当に改築を繰り返したような不自然さがある。
それでも街中を歩いている人々は気にも留めていない。
多種多様な人種が大通りに軒を連ねている様々な店の前を通り過ぎていく。
この地下街の光景は通行人たちにとって当たり前なのだろう。
けれども俺たちにはまったく馴染みのない光景だ。
特に王族であったエミリアはかなりのショックを受けていた。
「父上たちは自分たちの国の地下にこのような場所が存在しているのを知っていたのでしょうか?」
「……多分な」
確信があったわけではなかった。
ただ、商業街にも匹敵する規模の地下街の存在を王家の人間たちが知らないと言うのもおかしな話だ。
それに贅沢の極みとされている照明の魔道具が、大通りの両脇に等間隔で設置されているのが何よりの証拠だった。
凄まじく金が掛かっている。
おそらく、王家の他にも貴族や豪商たちが出資しているのは間違いない。
そうでなければ、これだけの規模の街を王国の地下に建設など出来ないはずだ。
では、誰がこの華やかで煌びやかな街を地下に造ったのか?
「ヤマトタウン最大の任侠団組織――〈鬼神会〉か……」
裏の闘技場の規模といい、闇試合に参加するための金と手間が掛かった条件といい、どうやら只の任侠団組織ではないようだ。
それこそ〈鬼神会〉はリザイアル王国自体と手を結んでいる可能性がある。
こんな地下世界が存在しているのが何よりの証拠だ。
いくら〈鬼神会〉がヤマトタウン最大の任侠団組織とはいえ、1組織の力だけで実現できる規模を越えている。
などと考えていたとき、俺たちをこの場所に案内してきた男が「行きましょう」と声をかけてきた。
「あの方がお待ちです」
男の言葉にエミリアが反応する。
「あのう……あの方とは誰のことですか?」
「あの方とはあの方のことです。私はあくまでもあの方に命じられて、あなた方をあの方の元へと案内するよう命じられただけです」
まるで人形だな、と俺は思った。
それほど目の前にいる案内役の男は、あの方という人間の命令のために動いている感じが強い。
これでは前もって必要な情報は得られないだろう。
だとしたら、やることは1つだ。
「分かった。俺に会いたいという奴のところに案内してくれ」
俺がそう言うと、エミリアが「ケンシン師匠、大丈夫なんでしょうか?」と尋ねてくる。
エミリアの言いたいことは分かる。
どこの誰かも分からない人間に会うよりも、今は2回戦の対戦相手の情報を得ることのほうが先決ではないかと言いたいのだろう。
確かに一理ある。
しかし、それは俺からしたら表の闘技祭に出場している場合に必要なことだ。
けれどもこのような何が起こるか分からない場所で闘う場合、もっとも必要なことは自分たちの目的を妨害してくるすべての事柄に関する細かな情報である。
俺たちが闇試合に参加している目的は、現在のところ闇試合で優勝することがキキョウを助けられる最短の手段だと思ったからだ。
たが、こうして闇試合に参加してみて少し考えを改める必要があると感じた。
もしも〈鬼神会〉がリザイアル王家と蜜月な関係だとすると、どこの馬の骨か分からない部外者の俺が優勝した場合、胴元の面子を保つために優勝特典を反故にされる可能性も十分にある。
それだけではない。
下手をすると優勝をさらわれた腹いせに、キキョウを人質にして俺たちを亡き者にしようとすることも十分に考えられた。
もちろん、俺はそれでもキキョウを助けるつもりだが問題なのはその後だ。
この華やかで煌びやかに見える地下の世界は複雑な迷路のようになっており、どこが正確な出口か一見するとまるで分からない構造になっている。
そうなると、〈鬼神会〉の追手を撒きながらキキョウやエミリアを連れて地下の世界から脱出するのは簡単ではない。
たとえ俺の【神の武道場】の中に入ったとしてもそれは同じだ。
俺の【神の武道場】は入った場所を軸にして遠い場所には出られない。
最悪な場合は一時的な避難所にはなるだろうが、それでも今はほぼ失伝したという空間転移の魔法とは根本的に違う。
つまり、【神の武道場】の中に入るのは得策ではないのだ。
などと考えれば考えるほどキリがなかった。
まあ、2回戦の段階でそこまで考える必要はないんだろうがな……。
それでも今のうちから対策を立てておいてもいいだろう。
俺の経験上、こういった場所では必ず予測不能な事態が起こる。
今もそうだった。
さすがにどこにいるのか分からないキキョウを闇雲に探すよりも、少しでも事情通な人間を探し出して有力な情報を得ることが闇試合で優勝する間にも必要になってくる。
それが今かもしれない。
しかし、同時に思う。
あの方とは一体、誰のことなのだろうか。
答えは分からない。
それゆえに会ってみる価値はあった。
他に誰も情報提供者がいない以上、俺たちに少しでも関心がある人間には会ってみるに限る。
こうして胴元側の人間をアゴで使えるということは、恐ろしくこの地下世界に融通が利く人間である可能性が高い。
ならば危険を承知で会ってみてもいいだろう。
ただし、そのある方という人物が俺たちに危害を加えようとするなら話は別だ。
そのときは俺も容赦はしない。
まあ、それはさておき。
「どのみち、2回戦までは時間がある。それに今は対戦相手よりも色々な情報が欲しいからな」
俺がエミリアを説得すると、案内役の男が無言で歩き出した。
ついて来いと雰囲気で発している。
そんな案内役の男の背中を追って俺たちも歩き始めた。
やがて俺たちは一軒の高級そうな飲食店へと案内される。
どう見ても周囲の店とは大きさも清潔感も高級さも桁が違う。
王侯貴族や豪商などの富裕層のみが入れる、高級飲食店という印象がある。
そして店に入ると印象通りの光景が広がっていた。
高級な料理が並んでいるテーブルについているのは、身なりからして一目で貴族や豪商と分かる富裕層の連中だ。
「どうぞ、こちらへ」
やがて俺たちは店の奥にあった個室へと案内された。
その部屋の中央には豪勢な料理が並んだテーブルがあり、上座の席には護衛と思しき屈強な男たちに守られた1人の若い女が座っていた。
俺たちより少し年上に見える黒髪の女だ。
スタイルの良い体型の上から朱色を基調とした花柄の着物を着ている。
「ようこそ、ケンシン・オオガミ。来てくれて嬉しいわ」
黒髪の女は、背筋が凍るような妖艶な笑みを浮かべた。
あまりの驚きに目を丸くさせたのはエミリアだった。
だが、それは俺も同じだ。
1回戦でオンマという対戦者を倒したあと、俺とエミリアはリングの上にいた般若面の男とは別な人間にこの地下街へと案内された。
2回戦は引き続き先ほどのリングの上で闘うらしいのだが、その前にある人物が俺たちと会って話をしたいという。
そのために俺たちは闘技場から地下街へと移動させられたのだ。
「まるで伝説の不夜城とも呼ぶべき光景だな」
不夜城。
かつてヤマト国の隣国にあった、中西国に存在していたという伝説の古代都市の名称だ。
そこは夜でも日中のように明るかったことから、夜が訪れない街――不夜城と呼ばれていたという。
そして、この場所を言い表すのにこれほど適した言葉はなかった。
本来ならば薄暗い地下の世界にもかかわらず、俺たちの眼前に広がっているのは高価な照明の魔道具がふんだんに使われた昼間のように明るい地下街の光景だ。
しかも並んでいるのはヤマト国の木造建築と、リザイアル王国の石造建築が不自然に融合したような建築群だった。
まるで街を拡大させるために、適当に改築を繰り返したような不自然さがある。
それでも街中を歩いている人々は気にも留めていない。
多種多様な人種が大通りに軒を連ねている様々な店の前を通り過ぎていく。
この地下街の光景は通行人たちにとって当たり前なのだろう。
けれども俺たちにはまったく馴染みのない光景だ。
特に王族であったエミリアはかなりのショックを受けていた。
「父上たちは自分たちの国の地下にこのような場所が存在しているのを知っていたのでしょうか?」
「……多分な」
確信があったわけではなかった。
ただ、商業街にも匹敵する規模の地下街の存在を王家の人間たちが知らないと言うのもおかしな話だ。
それに贅沢の極みとされている照明の魔道具が、大通りの両脇に等間隔で設置されているのが何よりの証拠だった。
凄まじく金が掛かっている。
おそらく、王家の他にも貴族や豪商たちが出資しているのは間違いない。
そうでなければ、これだけの規模の街を王国の地下に建設など出来ないはずだ。
では、誰がこの華やかで煌びやかな街を地下に造ったのか?
「ヤマトタウン最大の任侠団組織――〈鬼神会〉か……」
裏の闘技場の規模といい、闇試合に参加するための金と手間が掛かった条件といい、どうやら只の任侠団組織ではないようだ。
それこそ〈鬼神会〉はリザイアル王国自体と手を結んでいる可能性がある。
こんな地下世界が存在しているのが何よりの証拠だ。
いくら〈鬼神会〉がヤマトタウン最大の任侠団組織とはいえ、1組織の力だけで実現できる規模を越えている。
などと考えていたとき、俺たちをこの場所に案内してきた男が「行きましょう」と声をかけてきた。
「あの方がお待ちです」
男の言葉にエミリアが反応する。
「あのう……あの方とは誰のことですか?」
「あの方とはあの方のことです。私はあくまでもあの方に命じられて、あなた方をあの方の元へと案内するよう命じられただけです」
まるで人形だな、と俺は思った。
それほど目の前にいる案内役の男は、あの方という人間の命令のために動いている感じが強い。
これでは前もって必要な情報は得られないだろう。
だとしたら、やることは1つだ。
「分かった。俺に会いたいという奴のところに案内してくれ」
俺がそう言うと、エミリアが「ケンシン師匠、大丈夫なんでしょうか?」と尋ねてくる。
エミリアの言いたいことは分かる。
どこの誰かも分からない人間に会うよりも、今は2回戦の対戦相手の情報を得ることのほうが先決ではないかと言いたいのだろう。
確かに一理ある。
しかし、それは俺からしたら表の闘技祭に出場している場合に必要なことだ。
けれどもこのような何が起こるか分からない場所で闘う場合、もっとも必要なことは自分たちの目的を妨害してくるすべての事柄に関する細かな情報である。
俺たちが闇試合に参加している目的は、現在のところ闇試合で優勝することがキキョウを助けられる最短の手段だと思ったからだ。
たが、こうして闇試合に参加してみて少し考えを改める必要があると感じた。
もしも〈鬼神会〉がリザイアル王家と蜜月な関係だとすると、どこの馬の骨か分からない部外者の俺が優勝した場合、胴元の面子を保つために優勝特典を反故にされる可能性も十分にある。
それだけではない。
下手をすると優勝をさらわれた腹いせに、キキョウを人質にして俺たちを亡き者にしようとすることも十分に考えられた。
もちろん、俺はそれでもキキョウを助けるつもりだが問題なのはその後だ。
この華やかで煌びやかに見える地下の世界は複雑な迷路のようになっており、どこが正確な出口か一見するとまるで分からない構造になっている。
そうなると、〈鬼神会〉の追手を撒きながらキキョウやエミリアを連れて地下の世界から脱出するのは簡単ではない。
たとえ俺の【神の武道場】の中に入ったとしてもそれは同じだ。
俺の【神の武道場】は入った場所を軸にして遠い場所には出られない。
最悪な場合は一時的な避難所にはなるだろうが、それでも今はほぼ失伝したという空間転移の魔法とは根本的に違う。
つまり、【神の武道場】の中に入るのは得策ではないのだ。
などと考えれば考えるほどキリがなかった。
まあ、2回戦の段階でそこまで考える必要はないんだろうがな……。
それでも今のうちから対策を立てておいてもいいだろう。
俺の経験上、こういった場所では必ず予測不能な事態が起こる。
今もそうだった。
さすがにどこにいるのか分からないキキョウを闇雲に探すよりも、少しでも事情通な人間を探し出して有力な情報を得ることが闇試合で優勝する間にも必要になってくる。
それが今かもしれない。
しかし、同時に思う。
あの方とは一体、誰のことなのだろうか。
答えは分からない。
それゆえに会ってみる価値はあった。
他に誰も情報提供者がいない以上、俺たちに少しでも関心がある人間には会ってみるに限る。
こうして胴元側の人間をアゴで使えるということは、恐ろしくこの地下世界に融通が利く人間である可能性が高い。
ならば危険を承知で会ってみてもいいだろう。
ただし、そのある方という人物が俺たちに危害を加えようとするなら話は別だ。
そのときは俺も容赦はしない。
まあ、それはさておき。
「どのみち、2回戦までは時間がある。それに今は対戦相手よりも色々な情報が欲しいからな」
俺がエミリアを説得すると、案内役の男が無言で歩き出した。
ついて来いと雰囲気で発している。
そんな案内役の男の背中を追って俺たちも歩き始めた。
やがて俺たちは一軒の高級そうな飲食店へと案内される。
どう見ても周囲の店とは大きさも清潔感も高級さも桁が違う。
王侯貴族や豪商などの富裕層のみが入れる、高級飲食店という印象がある。
そして店に入ると印象通りの光景が広がっていた。
高級な料理が並んでいるテーブルについているのは、身なりからして一目で貴族や豪商と分かる富裕層の連中だ。
「どうぞ、こちらへ」
やがて俺たちは店の奥にあった個室へと案内された。
その部屋の中央には豪勢な料理が並んだテーブルがあり、上座の席には護衛と思しき屈強な男たちに守られた1人の若い女が座っていた。
俺たちより少し年上に見える黒髪の女だ。
スタイルの良い体型の上から朱色を基調とした花柄の着物を着ている。
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