11 / 37
第11話 初デートは突然に
しおりを挟む
翌日、土曜日ということも相まって綾園市の繁華街は活気に溢れていた。
天気は快晴。絶好のデート日和である。
だが多くの人間で賑わっていた繁華街とは違い、竹林や大きな池が掘られていた綾園中央公園は喧騒とは無縁な雰囲気に包まれていた。
池の周囲に作られていた道を何組かの老夫婦がランニングしており、池の近くにあった公園内では子供たちが無邪気に遊んでいる。
(駄目だ……このままでは駄目だ)
公園内のベンチに座っていた夜一は、自分自身の不甲斐なさに辟易した。
今日の夜一はTシャツの上からチャコールグレーのカットソーシャツを重ね着し、下半身にはストライプの入った黒のブーツカットパンツという姿だ。
ふと夜一は流し目で隣を見る。
同じベンチにはデートの相手である奈津美がマックシェイクを片手に座っていた。
学校では三つ編みだった髪はアップされ、眼鏡も外してコンタクトに変えられている。
衣服も地味な印象は微塵もない。
私物が入ったポーチ、グレーのヘンリーネックシャツ、そして黒の膝丈パンツというスタイリッシュな服装だ。
「なあ、夜一君」
マックシェイクを飲み終えた奈津美が口を開いた。
「うちとのデート楽しなかったん?」
「え? な、何で?」
「何でって……夜一君、待ち合わせした場所で会ってから今の今まであんまり喋ってくれへんやん。そんでうち思ったんよ。やっぱり、うちとデートなんて楽しなかったんかなって」
とんでもない、と夜一は心中で高らかに叫んだ。
無理やり秋彦から宛がわれたデートだったが、そこは異性にただならぬ興味を持っている高校生だ。
夜一は三十分も早くから待ち合わせ場所の綾園駅前で相手の女性を待ち続けた。
そして待ち合わせ場所に選んだ綾園駅前で合流するなり、夜一は綾園市のデートスポットに奈津美を積極的にエスコートした。
何気なく街を見て回った後で映画館にて人気のラブロマンス映画を鑑賞。
その後は昼食を挟んでショッピングをするなど自分なりに頑張ったつもりだ。
しかし、どれだけ当人が頑張ろうと相手に不快な思いをさせてしまっては意味がない。
現在の時刻は午後一時過ぎ。
奈津美とデートを始めのが午前十時からだったので、かれこれ三時間が経とうとしている。
夜一は数時間前の出来事を脳裏に浮かべる。
思い返せば最初の印象から最悪だった。
せっかくお洒落をしてきた奈津美に対して「似合っているよ」の一言も伝えられず、映画館では売店でパンフレットやグッズを選んでいるときも適当に相槌を打つだけ。
挙句の果ては昼食を取るために入ったマックでも、緊張で上手く話せないというチキン振りだった。
決して奈津美のことが嫌いだったわけではない。
そればかりか、学校とプライベートのギャップに唖然とするほど驚いたほどだ。
それほど私服姿の奈津美は可愛かった。
純朴で委員長タイプの眼鏡キャラというレッテルが、いともたやすく剥がれ落ちるほどに。
「夜一君、どうしてさっきからうちの顔を見てくれへんの?」
君のせいだよ、と夜一は再び心中で叫びながら両手で顔を覆い隠す。
(くそ、マジで可愛い。冗談抜きで可愛い。関西弁で尋ねてくる姿も超可愛い)
彼女いない歴十五年の夜一に今の奈津美はいい意味で目に毒だった。
「なあなあ、どうしてなん?」
奈津美は徐々に近づいてくると、夜一の膝を優しく揺さ振る。
そのとき、夜一は指の間から確かに見た。
スレンダー体型だと思っていた奈津美は以外にも豊満な胸の持ち主だということを。
「揉み応えがありそうな……よく発達したおっぱいだね」
「ふえ? お、おっぱいって」
直後、我に返った夜一の全身に尋常ではない脂汗が滲み出る。
(馬鹿か俺は! 女の子に対して何を言ってんだ!)
穴があったら飛び込みたかった。
いや、そんな程度では現状維持は難しい。
ならば今からでも「うっそぴょーん」と馬鹿キャラを演じて池にでも頭からダイブしようか。
「ぷぷぷ……くくく……くはあ……はははははは」
真剣に遠くの池を直視したとき、奈津美は喉仏が見えるほど高笑した。
「揉み応えのあるおっぱいって……よく発達したおっぱいって……ははは、そんなこと言わんで普通。夜一君、悪いことは言わん。声優になるんは止めてお笑いに転向しい」
「いや、さすがにそれは」
「嘘や嘘。ほんの冗談やから気にせんとって。自分は声優になるべきやで。何たって独学で公開オーディションの最終まで行けたんやろ? 絶対に素質あるわ」
「最低評価で落選したけどな」
「ええやん別に。うちみたいに二次審査で落とされるよりは何倍もマシや」
「そうだな。二次審査で落ちるよりは何倍もマシ……え?」
夜一は瞬きを忘れて奈津美の顔を凝視する。
「まさか、門前さんもあの公開オーディションに?」
奈津美は歯茎を覗かせながら右手を左右に振った。
「ちゃうちゃう。うちが参加したのは歌手のオーディション。それもずっと前のことや」
予想していなかった不意打ちに夜一の目は点になった。
「歌手のオーディションって……ライトニング娘。とかの?」
「あんな大人気アイドルグループのオーディションちゃうよ。うちが受けたんは小さな芸能プロダクションが募集してた歌だけのオーディション。一次の書類審査には合格したんやけど、二次の面接審査でばっさり落とされてもうた」
夜一もゲームの公開オーディションを受けたときに面接を体験していた。
しかし高校入学の際に行われる圧迫感と緊張感のある面接とは違い、ブースの外にいたディレクターや音響監督に家族構成や今回の演技に対する意気込みなどを簡単に聞かれたのみだった。
「もう一つ、カミングアウトついでに夜一君に教えてあげるわ。実はうちな……夜一君よりも年上で先輩やねん」
一瞬、夜一は奈津美が何を言ったのか理解できなかった。
同級生の奈津美が年上で先輩?
そんな馬鹿な。
奈津美が学校でつけていたリボンは確かに一年生を示す白色のリボンだったはず。
「年上って言っても一つだけな。だからうちの本当の学年は部長たちと同じ二年生やねん。ただ留年してもうて今年も一年生をやる羽目になったっちゅうわけや。おもろいやろ?」
「いやいや、まったく面白くない……いえ、面白くないですよ」
「急に敬語にならんでもええよ。年は上でも学年は同じなんやからタメ口で構わへん」
そんなことを言われても「はい、分かりました」と簡単には同意できない。
役者の世界は実力主義であると同時に厳粛な縦社会だ。
それは夜一も重々承知している。
だからこそ、一つ年上でも夜一は年上の相手ならば誰であろうと敬うことにしていた。
「ホンマに敬語は止めてえな。留年したのは他でもないうちの責任や。それに夜一君とはこれからラジオ番組の相方として頑張らなあかん者同士。仲良く番組を引っ張っていくために敬語は止めて気さくに話せる仲になろうや」
夜一は饒舌に喋る奈津美に背中を何回も強く叩かれた。
(門前さんってこんなキャラだったのか)
夜一は奈津美の本性を垣間見た気がした。
もしやBLが大好きな眼鏡委員長キャラは表の顔であり、スタイリッシュな服装で関西弁を捲くし立てるこちらが本当の顔ではないかと。
「あ、でも夜一君はうち以上に部長と仲良くなってほしいわ。そんで誰もいない放課後の部室であんなことやこんなことを……おっとあかん、想像したら涎が出てきた」
前言撤回。
奈津美の腐女子振りは表の顔ではなく歴とした本性だった。
そして奈津美には悪いが、秋彦と肉体的な関係を持つなど地球が七回滅んでも絶対にない。
(まさか留年したのもBLのことばっかり考えて勉強が手につかなかっただけじゃ)
そう夜一が同情の余地無しの想像を働かせたときだ。
「せやけど夜一君はホンマに凄いな。百人ものお客さんの前であんなに堂々と演技できるなんて相当に腹が据わってないとできへんで」
我に返った奈津美が会話を続かせるために話を戻してきた。
「ああ、門前さんも観たんですね。公開オーディションの動画」
「せやから門前さんなんて他人行儀は止めてえな。奈津美でええよ」
「奈津美さん?」
「あかんあかん。さんは余計や。奈津美でええって。ほら、呼んでみい。奈・津・美」
「な、な、な、奈津……美」
奈津美は温和な笑顔を浮かべ、「バッチシや」と右手の人差し指と親指で丸を作った。
「これからもうちのことは奈津美って呼んでや。約束やで」
そういうと、奈津美は夜一の右手の小指に自分の右手の小指を絡ませてきた。
「ゆーびきーりげーんまーん。嘘ついたら部長の○○○を自分の××の△△に快く受け入れる。指切った」
「そんな指切りげんまん嫌だああああ――――っ!」
腹の底から大声を張り上げると、奈津美は笑みを崩さずに淡々と告げた。
「ちなみに指切りげんまんの語源って知っとる? 何でも江戸時代の遊女が愛情を抱いた客に対して、自分の気持ちは変わらないことをアピールするために小指を切断したことから由来してるんやて。おっかないな」
(おっかないのは指切りげんまんの口上を過大変化させたあんただよ!)
夜一は二度と奈津美のことを〝さん〟づけで呼ばないように固く決意した。
そのときである。
「ねえねえ」
声変わりもまだの無垢な声が夜一の鼓膜を震わせた。
ふと気づくと、目の前に五、六歳と思しき数人の子供たちが立っていた。
天気は快晴。絶好のデート日和である。
だが多くの人間で賑わっていた繁華街とは違い、竹林や大きな池が掘られていた綾園中央公園は喧騒とは無縁な雰囲気に包まれていた。
池の周囲に作られていた道を何組かの老夫婦がランニングしており、池の近くにあった公園内では子供たちが無邪気に遊んでいる。
(駄目だ……このままでは駄目だ)
公園内のベンチに座っていた夜一は、自分自身の不甲斐なさに辟易した。
今日の夜一はTシャツの上からチャコールグレーのカットソーシャツを重ね着し、下半身にはストライプの入った黒のブーツカットパンツという姿だ。
ふと夜一は流し目で隣を見る。
同じベンチにはデートの相手である奈津美がマックシェイクを片手に座っていた。
学校では三つ編みだった髪はアップされ、眼鏡も外してコンタクトに変えられている。
衣服も地味な印象は微塵もない。
私物が入ったポーチ、グレーのヘンリーネックシャツ、そして黒の膝丈パンツというスタイリッシュな服装だ。
「なあ、夜一君」
マックシェイクを飲み終えた奈津美が口を開いた。
「うちとのデート楽しなかったん?」
「え? な、何で?」
「何でって……夜一君、待ち合わせした場所で会ってから今の今まであんまり喋ってくれへんやん。そんでうち思ったんよ。やっぱり、うちとデートなんて楽しなかったんかなって」
とんでもない、と夜一は心中で高らかに叫んだ。
無理やり秋彦から宛がわれたデートだったが、そこは異性にただならぬ興味を持っている高校生だ。
夜一は三十分も早くから待ち合わせ場所の綾園駅前で相手の女性を待ち続けた。
そして待ち合わせ場所に選んだ綾園駅前で合流するなり、夜一は綾園市のデートスポットに奈津美を積極的にエスコートした。
何気なく街を見て回った後で映画館にて人気のラブロマンス映画を鑑賞。
その後は昼食を挟んでショッピングをするなど自分なりに頑張ったつもりだ。
しかし、どれだけ当人が頑張ろうと相手に不快な思いをさせてしまっては意味がない。
現在の時刻は午後一時過ぎ。
奈津美とデートを始めのが午前十時からだったので、かれこれ三時間が経とうとしている。
夜一は数時間前の出来事を脳裏に浮かべる。
思い返せば最初の印象から最悪だった。
せっかくお洒落をしてきた奈津美に対して「似合っているよ」の一言も伝えられず、映画館では売店でパンフレットやグッズを選んでいるときも適当に相槌を打つだけ。
挙句の果ては昼食を取るために入ったマックでも、緊張で上手く話せないというチキン振りだった。
決して奈津美のことが嫌いだったわけではない。
そればかりか、学校とプライベートのギャップに唖然とするほど驚いたほどだ。
それほど私服姿の奈津美は可愛かった。
純朴で委員長タイプの眼鏡キャラというレッテルが、いともたやすく剥がれ落ちるほどに。
「夜一君、どうしてさっきからうちの顔を見てくれへんの?」
君のせいだよ、と夜一は再び心中で叫びながら両手で顔を覆い隠す。
(くそ、マジで可愛い。冗談抜きで可愛い。関西弁で尋ねてくる姿も超可愛い)
彼女いない歴十五年の夜一に今の奈津美はいい意味で目に毒だった。
「なあなあ、どうしてなん?」
奈津美は徐々に近づいてくると、夜一の膝を優しく揺さ振る。
そのとき、夜一は指の間から確かに見た。
スレンダー体型だと思っていた奈津美は以外にも豊満な胸の持ち主だということを。
「揉み応えがありそうな……よく発達したおっぱいだね」
「ふえ? お、おっぱいって」
直後、我に返った夜一の全身に尋常ではない脂汗が滲み出る。
(馬鹿か俺は! 女の子に対して何を言ってんだ!)
穴があったら飛び込みたかった。
いや、そんな程度では現状維持は難しい。
ならば今からでも「うっそぴょーん」と馬鹿キャラを演じて池にでも頭からダイブしようか。
「ぷぷぷ……くくく……くはあ……はははははは」
真剣に遠くの池を直視したとき、奈津美は喉仏が見えるほど高笑した。
「揉み応えのあるおっぱいって……よく発達したおっぱいって……ははは、そんなこと言わんで普通。夜一君、悪いことは言わん。声優になるんは止めてお笑いに転向しい」
「いや、さすがにそれは」
「嘘や嘘。ほんの冗談やから気にせんとって。自分は声優になるべきやで。何たって独学で公開オーディションの最終まで行けたんやろ? 絶対に素質あるわ」
「最低評価で落選したけどな」
「ええやん別に。うちみたいに二次審査で落とされるよりは何倍もマシや」
「そうだな。二次審査で落ちるよりは何倍もマシ……え?」
夜一は瞬きを忘れて奈津美の顔を凝視する。
「まさか、門前さんもあの公開オーディションに?」
奈津美は歯茎を覗かせながら右手を左右に振った。
「ちゃうちゃう。うちが参加したのは歌手のオーディション。それもずっと前のことや」
予想していなかった不意打ちに夜一の目は点になった。
「歌手のオーディションって……ライトニング娘。とかの?」
「あんな大人気アイドルグループのオーディションちゃうよ。うちが受けたんは小さな芸能プロダクションが募集してた歌だけのオーディション。一次の書類審査には合格したんやけど、二次の面接審査でばっさり落とされてもうた」
夜一もゲームの公開オーディションを受けたときに面接を体験していた。
しかし高校入学の際に行われる圧迫感と緊張感のある面接とは違い、ブースの外にいたディレクターや音響監督に家族構成や今回の演技に対する意気込みなどを簡単に聞かれたのみだった。
「もう一つ、カミングアウトついでに夜一君に教えてあげるわ。実はうちな……夜一君よりも年上で先輩やねん」
一瞬、夜一は奈津美が何を言ったのか理解できなかった。
同級生の奈津美が年上で先輩?
そんな馬鹿な。
奈津美が学校でつけていたリボンは確かに一年生を示す白色のリボンだったはず。
「年上って言っても一つだけな。だからうちの本当の学年は部長たちと同じ二年生やねん。ただ留年してもうて今年も一年生をやる羽目になったっちゅうわけや。おもろいやろ?」
「いやいや、まったく面白くない……いえ、面白くないですよ」
「急に敬語にならんでもええよ。年は上でも学年は同じなんやからタメ口で構わへん」
そんなことを言われても「はい、分かりました」と簡単には同意できない。
役者の世界は実力主義であると同時に厳粛な縦社会だ。
それは夜一も重々承知している。
だからこそ、一つ年上でも夜一は年上の相手ならば誰であろうと敬うことにしていた。
「ホンマに敬語は止めてえな。留年したのは他でもないうちの責任や。それに夜一君とはこれからラジオ番組の相方として頑張らなあかん者同士。仲良く番組を引っ張っていくために敬語は止めて気さくに話せる仲になろうや」
夜一は饒舌に喋る奈津美に背中を何回も強く叩かれた。
(門前さんってこんなキャラだったのか)
夜一は奈津美の本性を垣間見た気がした。
もしやBLが大好きな眼鏡委員長キャラは表の顔であり、スタイリッシュな服装で関西弁を捲くし立てるこちらが本当の顔ではないかと。
「あ、でも夜一君はうち以上に部長と仲良くなってほしいわ。そんで誰もいない放課後の部室であんなことやこんなことを……おっとあかん、想像したら涎が出てきた」
前言撤回。
奈津美の腐女子振りは表の顔ではなく歴とした本性だった。
そして奈津美には悪いが、秋彦と肉体的な関係を持つなど地球が七回滅んでも絶対にない。
(まさか留年したのもBLのことばっかり考えて勉強が手につかなかっただけじゃ)
そう夜一が同情の余地無しの想像を働かせたときだ。
「せやけど夜一君はホンマに凄いな。百人ものお客さんの前であんなに堂々と演技できるなんて相当に腹が据わってないとできへんで」
我に返った奈津美が会話を続かせるために話を戻してきた。
「ああ、門前さんも観たんですね。公開オーディションの動画」
「せやから門前さんなんて他人行儀は止めてえな。奈津美でええよ」
「奈津美さん?」
「あかんあかん。さんは余計や。奈津美でええって。ほら、呼んでみい。奈・津・美」
「な、な、な、奈津……美」
奈津美は温和な笑顔を浮かべ、「バッチシや」と右手の人差し指と親指で丸を作った。
「これからもうちのことは奈津美って呼んでや。約束やで」
そういうと、奈津美は夜一の右手の小指に自分の右手の小指を絡ませてきた。
「ゆーびきーりげーんまーん。嘘ついたら部長の○○○を自分の××の△△に快く受け入れる。指切った」
「そんな指切りげんまん嫌だああああ――――っ!」
腹の底から大声を張り上げると、奈津美は笑みを崩さずに淡々と告げた。
「ちなみに指切りげんまんの語源って知っとる? 何でも江戸時代の遊女が愛情を抱いた客に対して、自分の気持ちは変わらないことをアピールするために小指を切断したことから由来してるんやて。おっかないな」
(おっかないのは指切りげんまんの口上を過大変化させたあんただよ!)
夜一は二度と奈津美のことを〝さん〟づけで呼ばないように固く決意した。
そのときである。
「ねえねえ」
声変わりもまだの無垢な声が夜一の鼓膜を震わせた。
ふと気づくと、目の前に五、六歳と思しき数人の子供たちが立っていた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
青春
雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。
彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。
しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。
彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる