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2.計画実行と兄妹登場
2-003
しおりを挟む-コンコンコンッ-
・・・・・・・・・・・・・・・
いつも通り、反応無し、っと。
「陛下、失礼します。」
そろそろ、朝の6刻になりますし、起きていて欲しかったのですが・・・・・・・・・。
もう既に、日が昇っているにも関わらず、まだ眠っていますね。
はァー、さっさと、起こしますか。
「陛下、朝の6刻になります。早急に起床してください。」
これで起きるとは思えませんが、一応・・・・・・・・・
「嫌だ、まだ寝る。」
チッ、無駄に反応が速い。
ですが、今日は秘策とまでは言いませんが、上等な手札があります。
このまま寝かせはしませんよ。
仕事の遅刻は、周りに迷惑ですからね。
「陛下、サーシャ様が、朝の鍛練を再開したそうです。それで本日・・・」
「知らん。」
重要な情報は、まだ話してないのですが。
「ここで、遮ってもよろしいのですか?後ほど、ひどく後悔しますよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・続けろ。」
ふふっ、関心を持ちましたね。
「では、続けさせていただきます。本日、様子を窺いに行きましたが、そこで、フィルシールド殿下が、見学している姿を見掛けました。殿下は、剣術の鍛練への関心が高いのか、とても目を輝かせていました。」
「な、なんだと!それは、本当か?リーナ。」
フッ、勝った!
んっんー、いえ、殿下に、カッコイイ姿を見せることが出来るかもしれないと、目を輝かせていますね。
この目だけは、殿下と似てなくもないのでしょうね。
「はい、間違いなく。今からならまだ間に合うでしょう。どうされますか?見学しに行きますか?」
「・・・・・・・・・行く。」
本当に単純ですね。
ですが、これだけで毎日、かなり楽になりますね。
_____________________
ん?
この気配は、リーナさんと・・・・・・・・・お父さんだね。
今日は、珍しく早起きしているって、ことなんだよね・・・・・・・・・たぶん。
そこに居る使用人さんが目を見開いちゃっているし。
えっと、お父さんが着く前に、ちゃんと落ち着いてね。
「へ、陛下。本日はどのようなご用件で・・・・・・・・・ハッ!で、殿下に御用でしょうか。」
ギリギリセーフ、かな。
いや、リーナさんの目を見た感じではかなり怪しいけど・・・・・・・・・いや、完璧アウトだったみたいだね。
使用人さんは、呼び出しで刑を受けるみたいだ。
「おぅ。フィルとサーシャがいるって聞いたからな、ちょっと様子を見に来たんだよ。」
「そ、そうでしたか。」
今まで、話に聞いた限りでは、そんな理由だけで、お父さんがこんな早い時間に起きてくるとは、思えないんだけどなぁ。
「ん、なんだソルトか。こんな朝早くからどうしたんだ?・・・・・・・・・!ま、まさか風邪でも引いて寝付けなかったのか?・・・・・・・・・(だが、馬鹿は風邪を引かないと言うのだが。)・・・・・・・・・それで、熱はでていなかったのか?」
サーシャさん、割と本気で心配しているみたい。
これは、計画の重要性が、どんどん高くなってきているね。
「サ、サーシャ!?今、小さな声で何と言った?ば、『馬鹿は風邪を引かぬ』みたいなことを言わなかったか?」
「?はて、それがどうしたというのですか?陛下。サーシャ様はただ、事実を述べられただけではありませんか。」
「微塵も慰めになってないぞ、リーナ。むしろ、傷口に塩を擦り込む様なことを言いやがって。」
もしかして、お父さんがこんな時間に起きてまでここへ来た理由って、カッコイイ姿を見せたいとか、かな?
確か、そういった、承認欲求?自己顕示欲?が強い、って前に聞いたような気がするし。
「フッ、そう思うのでしたら、普段の生活態度を改めることをオススメしますが?どうしますか、陛下。」
成程、計画を進めるためにも、改めようとする意識が必要だからね。ここで持たせよう、ということか。サーシャさんもリーナさんの意図に気付いたみたいだし、援護射撃をしないとな。
「まぁ、いいや。邪魔だけはしないでくれよ?ソルト。よし、あともう1セットやるけど、フィル君も見ていくかい?」
「うーッ!」
「(な、なんだと!?あ、あんなにキラキラとした目で・・・・・・・・・。)ずるいぞ、サーシャ。」
よし、上手くいってるみたいだ。
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