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1.サイドストーリー
1-011.9
しおりを挟む「麗緑の日、麗青の日、 麗赤の日、麗白の日は、それぞれが、初代陛下の4人の奥さんをモデルに、二代目の陛下が制定された記念日さ。元々はこれらも、祝日だったらしいのだが、このカレンダーを見てくれ。休みまみれだろう?だから、祝日からただの記念日になってしまったのさ。因みに、麗緑の日はエルフ族たちの王女、エリュシュリーナ・ヴァインズが、麗青の日は海神族の人魚姫アルスター・リアライト・シーゼルンが、麗赤の日は炎人族の族長の娘、グリム・エルタールゼ・クォームウェルが、麗白の日は、シルノレア・スノーホワイトがモデルになっているらしい。」
全てに『麗』の字が入っているのは、そう言った理由があったからなんだね。
あれ、最後のシルノレアさんだけ、種族とかが説明されてないけど、もしかして、記録が無いのかなぁ?
「あうあおううお、うううっあううっああうーううあ?」
「んん?そうだなぁ。………実はね、ベイルマート王国は、今年、建国3572周年を迎えた、しかも、世界最大の面積を誇る国家なんだ。つまり、その長い歴史なんかに埋もれて、消えてしまった伝承とかも多いんだよ。シルノレア・スノーホワイトの情報も、今では失われた伝承の一つなんだ。」
成程。確かに、それだけ長い時が経てば、ある程度、伝承も途絶えてしまうのかも。王女様や族長の娘みたいな、高い地位の出身なら、まだ、記録は残っていたり、管理されていたりするけど、そうじゃなかったら………って、ことなんだよね。きっと。
—————————————————————
へぇー、『刻』は『時』と、『歩』は『分』と、『良』は『秒』と対応しているんだね。
どうも、これを定めたのは、初代陛下らしいんだけど、もしかしたら、初代陛下は日本に詳しい人なんじゃ、って、僕は思ったんだ。
長い年月を経て、『分』が『歩』に、『秒』が『良』って伝えられるようになったのかも。うんうん、そう考えると、とても面白くなって来たよ。
「あぁ、そうだった。フィル君は、リオンの2日、夜の7刻頃に産まれたんだ。光の日生まれだからかな?フィル君は本当に賢いよな。」
『光の日生まれは賢い』とかみたいな迷信のようなものが、あるんだね。
「ん?あぁ、分かった。そうだな。『光の日生まれは賢い』と言われるのは、高名な文官の実に7割が、光の日生まれだからだ。『火の日生まれは身体能力が高い』と言われるのだが、これは騎士団や軍に所属する者の約半数が火の日生まれだからだな。他には、『土の日生まれは掴みどころがない』とか『水の日生まれは優しい』とか『闇の日生まれは苦労人』とか『風の日生まれは自由人』とかだね。だが、 “こう言われているから、君はこうなんだ。”みたいな、偏見を持つのは絶対にダメだからね。」
分かってますよ、サーシャさん。
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