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2.計画実行と兄妹登場
2-027
しおりを挟む昼食を摂った後は、ティファニアさんも、自室へと、真っ直ぐに、帰っていったので、暇になりました。
残りの半日は、何をしようかな?
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残りの半日で、ゆっくり本を読もうと思っていたけど、お母さんが、訪ねて来てくれたので、お母さんの話をのんびりと、聞こうかな、って思います。
「ねぇ、フィル。フィルに、兄弟ができるとしたら、弟が良いかしら?それとも、妹が良いかしら?」
!? いきなり過ぎる話題で、びっくりした。
えっ !? 何で、今の僕に聞くの?
ふつう、そういうことを聞くなら、僕がもうちょっと、大きくなってから、じゃないの?
「ふふふっ、どうかしら?」
そもそも、それって、答えたとして、何か意味が有るのかなぁ?
赤ちゃんの性別を産み分けできる訳でもないのに。
「お母さんじゃ無理よ。だけどね、サーシャは、ワダツミ族の中でも、特別な一族の生まれなのよ。それで、サーシャの一族の血を濃く引いた女性は、自身が産む第一子の性別を自由に選べるみたいなの。だからね、サーシャにお願いしたら、弟でも、妹でも、欲しい方が生まれるわよ?」
・・・・・・・・・、できるんだ、産み分け。
流石、異世界。
って、それ、サーシャさんが子どもを産むことが、大前提なんじゃ・・・・・・・・・。
と言うか、サーシャさんって、後天性の女性だったよね?
その、能力?を持っているのかどうかもあやしいし、・・・・・・・・・、って、これじゃあ、僕が、期待できるかどうかの推測しているみたいだよ!
ううん、ダメダメ。
こういうのは、サーシャさんが決めること。
だから、僕が決めちゃ、ダメなんだよ。
「そう、フィルは、真面目なのね。気が向いたら、教えてね。サーシャにも、ちゃんと、伝えてあげるから。」
うん、それが一番。
・・・・・・・・・あれ?僕、いつ、喋ったっけ?
何で、お母さんの喋っている言葉と僕の思考で、会話が成立しているの?
「ふふふ 、だって私は、貴方のお母さんだもの。母たる者、我が子の考えていることなら、何でもお見通しよ。・・・・・・・・・、なんてね。でも、元々、この程度の距離感であれば、目の前に居る人が考えていることは、大体分かるわ。」
えっ、何それ。
読心術?
お母さんは、エスパーとかの超能力者?
ん、ちょっと、怖いなぁ。
「大丈夫よ。ただの固有スキルだもの。」
はい?
固有スキルは、良いとして、『ただの』は、違うと思います。
「王族や、上級貴族なんて、みんな、何かしらの変わった固有スキルを持っているものよ。だから、この程度なら、大した事ないわ。」
ええぇぇ。
嘘だぁ。
「実際、ソル君は、固有スキル《わからず屋》って言う、隠し系固有スキルを持っているのよ?ソル君は、全く気付いていなかったみたいなんだけれども、ね。それで、フィルの固有スキルは、変わっている上に、数が多いでしょう?それに、・・・・・・・・・。」
『それに』の続きが、気になるような、怖いような。
それにしても、隠し系固有スキル?なんてのまであるんだぁ。細かい。ってえっ、まさか!
あっ、ダメ!これ以上考えたら、・・・・・・・・・。
—ピコッ!—
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