[R18] パーティを離脱した勇者は、美女魔王に「射精するとゲームオーバーになる呪い」をかけられた

綺麗な女の子を見ながら〇〇〇ーしました（その５）

　なんか可愛いけど生意気な女の子に絡まれてしまった。
去り際にブツブツ言っていたけど、俺について来るのは諦めたみたいだな。
ああ……結局、仲間はできずに１人旅である。
　さて、出入り口の若い兵士に挨拶をして次の町に行きますか。
……スカーレンの出現に警戒しながら。

　俺は弱いモンスターを倒しながら次の町に向かった。
見渡す限り草原である。
ときおり現れるモンスターを倒しながら、かれこれ１時間は歩いたかな？
スカーレンは未だに現れないぞ。
　お……！？　草むらから何か出て来た。
ああ、スライムの大群か。
余裕余裕。
もちろんホーリーバスターを使うまでもない。

「ピギャッ？」
「ピギャギャッ！？」

　ん？　なんだ……！？
スライム達の様子がおかしい。
プルプルして怯えているようだ。
あ、あれ……？　スライム達が慌てて逃げて行ったぞ！？
まさか……この流れは……！

「……また会うことができて何よりです」

　背後から少し高めの心地良い声がした。
後ろを振り返ると、スカーレンが立っていた。
あれ？　何か印象が違う……。
あ！　新しい桃色の着物を着ている！
俺の技のせいで着物がボロボロになっちゃったからね。
やはり花柄の着物だな。
　おお……この子を見ているとエロい気持ちになってくる。
前回の戦闘で谷間丸出しのブラジャー姿を見てしまったからな……。
エロい目で見てしまうのは仕方がないよね。
あの着物の下に、プルプル揺れる綺麗なおっぱいが……。
……とか考えている場合じゃない！
あっちは俺を殺す気で仕掛けてくるぞ！！

「前回のようにはいかないですからね……！　確実に仕留めます」

　そう言うと、彼女は刀を抜いた。
あ、あれ……！？

「なっ！！　刀が……２本！？」

　右手と左手に１本ずつ刀を持ち、構えを取っている……！
腰に刀を２本も差していたか！
どちらの刀も禍々まがまがしいオーラを放っているな。
……嫌な感じの武器だぞ！

「あなたは片手で剣を持ちスピードアップしていましたからね。私は手数を増やしたまでです。１発１発の威力は落ちますけど、あなたに大技を出す隙は与えません」

　彼女はキリッとした表情で説明を始めた。

「なるほど……！」

　それにしても、自分の作戦を全部言うんだな……この子は。
やっぱり正直過ぎる……。
……ん？　どうした？
なんか恥ずかしそうな顔をしているぞ？

「あとは……その……アレも……させないですからね」

　オナニーのことだな！
顔を赤らめて、なんなんだこの子は！
エロい身体で大人っぽいのに可愛いなぁ……！
……って、ヤバいヤバい。
なんでこんな気持ちになっているんだ。
俺を殺そうとしている魔族だぞ。
前回のオナニー効果で、この子を必要以上に魅力的に思ってしまっているのか……！？

「さぁ！　魔王様のおぞましい呪いから解き放ってあげます！　正々堂々……勝負！　私に首を斬られて死んでください！！」

　律儀な感じなんだけど、なんか怖いことを言ってる……！
とか思っている間にスカーレンが消えた！
……で、やっぱり背後に現れた！

「また後ろかっ！　くっ……！？」

　俺は利き手である右手で聖剣を持ち、彼女の攻撃を弾いた！
片手持ちで攻撃までのモーションを少なくしないと対処しきれないのは前回の戦闘で学んだ。
続けて２撃目、３撃目と相手の攻撃が容赦なく続く。
片手持ちで聖剣を使って防いではいるけど……二刀流の相手は、やはり手数が多いな！
一撃一撃、流れるように迅速に対処していかないと斬撃を受けてしまう！
気を抜くな……俺！
何発も何発もスカーレンの連続攻撃が来ているぞ！
お、押されている……！！
こんな状況ではホーリーバスターを出せないし、オナニーなんてとてもできない。
けど、向こうの攻撃はまだ俺の体に届いていないぞ！
さてはスカーレン……あまり二刀流に慣れていないな？
確かに手数は多くなったが、そこまでスピードアップしているわけではないし、攻撃パターンも単調で読みやすい。
し、しかし……！！

「……どうしました！？　息が少し上がってきてますよ！？」

　俺の方が……やはりスタミナがない！
実戦でのスタミナ不足は、本当に俺の弱点だ……！
言い訳に聞こえるかもしれないが、ホーリーバスター１発の短期勝負で勝ち抜いてきた弊害なんだ……。
今回は二刀流に対処しているので、前回よりも少なくとも２倍は疲れるのが早い気がする……！！

「ぐあっ！？　い、痛いっ……！！」

　ついに俺の腕が斬られた！
くそう！　前回と同様に攻撃を許してしまった！
疲れ始めてスピードが少し落ちたんだ！
その隙をスカーレンは見逃さなかった……！
うっ！？　まだ彼女の攻撃が止まらない！！

「うっ……！！　あああぁっ！？」

　続けて脚が切り刻まれた……！
俺の動きがさらに鈍る！

「……あなたはスタミナがないようですね！？　すぐに首を飛ばしてあげます……！　抵抗しないでください！」

　俺を仕留めようとしている……！
殺気がすごいぞ！　や、やばい！！
今回の戦闘では回復アイテムを使うヒマすらない！
う、動け……！　俺の脚！！

「明らかに動きが鈍っています！　隙あり……！！」

「うわああああっ……！？」

　斬られた……と思ったら、剣の柄つかで俺の胸部を強打してきた！
あまりの衝撃に俺は吹っ飛び、地面に叩きつけられた。
すぐに起き上がろうと上体を起こすが……こ、呼吸ができない……！
みぞおちに入ってしまったようだ！！
俺は地面に膝をついた状態ではあるが、なんとか敵を視界に捉えている。

「勇者アキスト……これで終わりですね。それでは、すぐにその首を刎はねてあげますからね」

　ま、参ったな……。
なんとかしたいけど、呼吸がままならず動くことができない。
呼吸を元に戻そうとするだけで精一杯だ。
こ、このまま殺されてしまうのか……。
　ああ、スカーレンが近づいてくるぞ。
……彼女は本気だ。
綺麗な容姿とエロい体に騙されそうになるが、あくまでも魔法四天王の１人。
　ど、どうする……！？　どんどん近づいてくる！
死んだら……死んだら終わりなんだ！！
なんとかしなきゃ！
　俺が死んだら人間側が劣勢になるだろう……！
あと……あとさ、童貞のまま……死ねないっ！！