小さな命たち

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11 毀誉の声

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「それでは質疑応答に入ります。ご意見、ご質問などのある方は挙手してください。時間の関係上、全てのご質問に答えられない場合があります。あらかじめご了承をお願いします」
美子がお辞儀をしたところで後半部が終了したが、まだまだ気は抜けない。
打ち合わせや資料を元に進められたが、ここからはどんな質問が飛び出すか分からない。
念のため奈緒を中心に想定される質問と理想的な回答をまとめたが、あくまでシミュレーションであって万能ではない。
実際、木部のようなアクシデントは想定外だった。
数名の手が挙がる。
「では……そちらの赤いトレーナーの方、どうぞ」
公平を期すため指名するのは幸治か野瀬だ。
「活動のことは何となく分かりましたけど、餌代はどうしてるんですか? それに不妊手術もするんですよね。安くはないと思うのですが……」
一番手から奈緒たちには都合のよい質問だった。
これに上手く回答できれば活動の強力なアピールになる。
「全て私たちが出しています。皆さんには温かく見守っていただければ、それだけで充分なんです。こちらからご支援をお願いすることはありません。もちろん寄付をいただけるなら、その時はありがたく使わせていただきます」
奈緒は滔々と答えた。
やはりお金の問題は誰もが考えることで、特に負担に関しては敏感になりがちだ。
この質問者は市が地域猫活動を推進していると知り、そのために税金が使われているのかが気になっているようだ。
「この件について補足しておきます。活動の費用はボランティアの方々が出されていますが、不妊手術については市の助成金制度があります。手続きを踏めば一匹あたり平均四千円が支給されます」
より理解を深めてもらおうと野瀬が口を挟んだ。
今はこうした制度を設けている自治体が増えている。
それだけ野良猫の問題が深刻化し、世間の注目を集めているということだ。
「助成金だけ受け取って手術させない、なんて不正もあるのでは?」
別の女性から質問があった。彼女は先ほどの木部の騒ぎに拍手を送っており、奈緒たちをやり込めたいという姿勢が見える。
「市が指定する獣医師が発行する施術証明書と引き換えに支給されますから、ご質問のような不正な受給はできないようになっています」
そんな誰でも思いつくような穴のある仕組みを作るワケがないだろう、と言いたいのを野瀬は抑えた。
「あの、猫を保護するのはいいんですけど、そうすると町中、猫だらけになるなんてことにはならないんでしょうか?」
「全ての個体に手術をしますから、この地域で増えることはありません。家で飼われている猫とちがい、外で生活している猫の寿命は5年程度といわれていますから、町中にあふれるということはありません」
「どうして寿命が短いんですか?」
「常に外敵や菌に晒されているからです。猫同士のケンカで負った傷が重症化するとか、蚊やダニに噛まれて病気になる子もいます。私たちでもできる限りの処置はしますが、限界がありますので……」
「TNRでしたっけ? 最終的に自然に帰すなら、その後のケアは必要ないのではないですか? 餌をやったり怪我の手当てをしたりする意味が分からないのですが……」
「前半でもご説明しましたが、定期的な給餌はゴミ漁りの防止や、健康状態を確認するためのものです。もし病気のまま放置し、万が一にも人間が引っ掻かれるようなことになれば、そこから感染症に罹るかもしれません。人間も猫も、お互いに適度な距離を保って安全に生活する、というのがこの活動の大きな目的です」
奈緒の答え方は見事なものだった。
予行演習を繰り返したおかげでこの程度の質問には難なく回答できる。
聴衆にも前向きに理解しようとする意欲が見て取れた。
だが、ここで流れを変えたのは、
「矛盾してませんか? 先ほどの説明で、地域猫活動とは近隣の理解と協力があって成り立つ、と言っていましたよね。私は以前からあの公園の清掃をしていたので知っていますが、あなたは何年も前から餌やりをしていましたね。順番がおかしいのではないですか?」
という最前列に座っていた津田の指摘だ。
奈緒が説明会を開くと知り、いよいよ公の場で発言するのかと興味を持っていた彼は、活動に否定的なスタンスながら茶化したりせずに静かに聴いていた。
「おっしゃるとおりです。本来ならこうして皆さんに趣旨をご説明するのが先であったと承知しています」
間を置けば置くほど心象が悪くなると考え、奈緒はすぐに非を認めた。
「言ってることとちがうじゃねえか」
「一体どういうつもりなのよ」
「ほら、結局そうやって勝手にやってるだけじゃない」
またヤジが飛んだ。
先ほどの報復とばかりに木部も加わる。
「私が見た時には既に10匹の野良猫がいました。すぐに捕まえて全頭手術させないと、どんどん増えて取り返しがつかなくなる状況でした。もしそこで反対されてしまえば活動自体が――つまり手術もできなくなってしまいます。ですからまずは繁殖を止めたかったんです。そうすれば……増えることはありませんから」
津田は腕を組んで唸った。
指摘された後では言い訳にしか聞こえないが唾棄すべき話ではない。
「つまり既成事実を作っておいて、前後を有耶無耶にして餌やりを認めてもらおうってことか?」
別の若い男性からの質問だ。
「それはちがいます。不幸な命が生まれないようにしたかったんです。増えた猫は保健所に引き取られて……ほとんどが殺処分されます。それを見過ごせなかっただけなんです。利用するつもりなんてありません」
奈緒は何度もかぶりを振った。
しかしこれまで一方的だった主張が一転、矛盾を衝かれたことで空気が変わり、場内はがやがやと騒がしくなった。
幸治はちらりと美子を見やった。
(ピンチだぞ。何か手はないのか?)
視線の意味は理解した彼女だが、残念ながら打開策は見つからない。
本人も認めているように、奈緒には明らかに非があった。
庇いたかったが下手を打てばさらに窮地に追い込まれるおそれもある。
「あの、私は別にいいと思います……」
おずおずと女性が手を挙げた。
幸治に指される前に彼女は立ち上がった。
「たしかに順番はおかしいですけど、及川さんが手を尽くしてくれたから、猫ちゃんの数も増えずに済んだんですよね」
先ほどの男性は曖昧に頷いた。
「10匹も捕獲するなんて大変ですよ。簡単に捕まらない子もいるでしょうし。それに手術費用も全て及川さんが出してるんですよね。そうそう真似できることじゃないと思うんです」
「それは、まあ……」
「陰でしてくれたことは認めないで、1円もお金も出してない私たちが頭ごなしに反対するのはよくないと思います」
控えめだが力強い主張に多くが賛同の声を漏らした。
「僕も同じ意見です。人間だけが住んでるんじゃないんだから、他の動物とどう暮らしていくか考えましょうよ」
「そうよ。嫌いだからって追い出すなんて間違ってるわ」
女性に鼓舞されたように賛成派が次々に声を上げた。
彼らが積極的に活動に加わるか、といえば必ずしもそうではない。
反対の反対、つまり趣旨を理解し、認めてもいいのではないかという穏健な意見だ。
「そこまでやるなら、あんたのとこで飼えばいいじゃないか。そうしないってのは結局、責任をとりたくないってことだろう」
「実際に何匹かは引き取っています。ですが、恥ずかしながら全頭を飼う余裕はうちにはないんです……」
「だからそれが無責任だっていうんだよ。手に余って中途半端になるくらいなら、最初からやらなきゃいい」
「それは言い過ぎだわ。あの人たちだってできる範囲でやってるんじゃない。何もしない人に限ってそうやって文句ばかり言うのよね」
「なんだと!」
「文句だけ言ってれば問題が解決するの? 少なくとも批判覚悟で行動してるあの人たちのほうがよっぽど尊敬できるし、立派だと思うわよ」
「問題を作ってるのはああいう連中だろ」
場は騒然となった。
静観していた者も自身のスタンスを否定されると雰囲気も手伝って攻撃的になる。
「お静かに! 皆さん、落ち着いて!」
当事者そっちのけで論争する彼らに野瀬が割って入る。
これだけの騒ぎ、幸治だけでは抑えきれない。
「意見がある時は手を挙げて。勝手に喋らないでください」
結局、興奮が鎮まるのに数分かかった。
「いろいろなご意見があると思いますが収拾がつかなくなりますから、手を挙げてから発言してください」
何度目か分からない注意喚起をする野瀬の口調は段々とぶっきらぼうになる。
心根では、”お前ら幼稚園児か!” と怒鳴りたいのを我慢しているのだ。
「ええ、では改めて……後ろの方、どうぞ」
「はい。地域猫活動って成功例がすごく少ないですよね。あなた方のやってることも失敗するんじゃないですか?」
ミサキが作った資料は全て事実に基づいている。
印象付けるための演出はしているが、そこに虚偽は一切ない。
地域猫活動は現在、失敗例のほうが目立つ。
この活動は最終的に野良猫の数をゼロにするのが目的で、解散を前提とするものだ。
しかし活動を始めて5年経ち、10年経ち、それでも継続しているとなれば個体数が減少していないことになり、その時点では失敗しているということになる。
実際、開始時期よりも猫の数が増えた、という地域もある。
この事実に関しては言い逃れはできないが、
「失敗するのは理由があります。あたしたちはそうならないように努力します」
これにはミサキが毅然と回答した。
「ひとつは繁殖です。手術をしていないオスとメスが一組いれば繁殖します。またその時に産まれた猫が交尾をしてさらに増える、ということを繰り返して失敗してしまうのです」
母とちがい、ミサキは大勢を前にしても物怖じしない。
彼女にとってこの説明会は、夏休みの自由研究の発表みたいなものだ。
時間をかけてデータを集めてきたという自負から、堂々と質問者にぶつかることができた。
「あたしたちは餌や……給餌を通して個体数の把握をしています。万が一、未手術の猫が入ってきてもすぐに分かります。もし見つけたらすぐに捕まえて動物病院に連れて行きます。そうすれば増えることはありません」
「でもそれだと、その入ってきた猫が増えてますよね。減ってないじゃないですか」
「失敗のもうひとつの原因が持ち込みです。いま言ったようなどこかから来る猫もありますけど、ほとんどは無責任な飼い主が捨てにくることです。捨てられた猫は最初はうろうろしてますけど、食べるものに困って活動している場所に行きつきます。こういう子はすぐに手術をして、里親を探します。この近くでも定期的に譲渡会をやってますし、ちゃんとした場所なら厳しい審査をするので、責任のある里親に引き渡すことができます」
これも模範的な回答だ。
現在面倒を見ている猫はそのまま世話をし、新しく加わった個体は適切な処置を施した後、志ある飼い主の手に渡る。
理想論にも聞こえるが、たしかにこれなら数は増えない。
「なんとなく分かりましたけど、それじゃキリがないんじゃないですか? 目的は素晴らしいと思います。でも地域猫活動が正しいことだとはどうしても思えないのですが……」
自分の半分も生きていないようなミサキが理路整然と答える様に、質問者は後ろめたさを感じながら言った。
ミサキはしばらく黙っていた。
やはり中学生を問答の場に立たせるのは負担が大きかった、と思い直して奈緒が間に入ろうとした時、
「どこかで地震があって――」
彼女は覚悟を決めたように話し始めた。
「津波でも台風でも、何でもいいです。そういう大きな災害があったら、助けたいと思って寄付しますよね。コンビニの募金箱とか、駅で支援を呼びかけてる人とか」
美子は怪訝な顔で娘を見た。
こんな受け答えはシミュレーションにはない。
「それで集まったお金は復興とかに充てられますよね。でもお金を集めた団体が実は悪い人たちで、現地に送らずに自分たちで使ってしまいました。飲み食いとかギャンブルに……。これって誰が悪いんでしょうか?」
何を言っているのか、という視線が注がれる。
真面目な顔で語っているが、前後の辻褄がまるで合わない。
木部などは今にも吠えてやろうかと言わんばかりの姿勢だ。
「団体の人が悪いのは当たり前です。みんなから集めたお金を届けずに私利私欲のために使ったからです。じゃあ寄付した人はどうでしょうか。そんな団体にお金を渡したから、その人も悪いんでしょうか?」
「さっきからワケの分からねえ話を――」
「あたしは違うと思います!」
ミサキはマイクを置いた。
「寄付した人は被災地が元気になってほしいから、お金を出したんです。悪いことに使わせるために寄付したんじゃないんです!」
野瀬は微笑した。
何ひとつ繋がらない例え話のように聞こえたが、彼はミサキが何を言わんとしているか理解した。
「不幸な命を救う、なんてカッコいいことは言いません。でも手の届く範囲の猫たちくらいは何とかしてあげたいだけなんです。でもそれを邪魔する人がいるんです。大きくなったからとか、邪魔になったからとか……そんな理由で捨てる飼い主がいるんです。それをあたしたちが見て見ぬふりしたら、その猫たちは2回も捨てられたことになるんですよ。身勝手な人間のせいで!」
声は、会場のあらゆる場所に届いた。
床や壁や天井に跳ね返り、少女の訴えは時間差で何度も彼らの耳朶を打った。
「人間は暑い夏でも寒い冬でも快適に過ごせます。家があるし、エアコンもあるし。でもあの子たちにはなくなったんです。人間の都合でそういう環境を追い出されて、外で生きるしかないんです。ご飯が食べられて、寝る場所があって……せめてそこにいることくらい許してあげてほしいんです。これ以上、むごい仕打ちをしないでほしいんです……!」
話すうちに感極まった彼女はあやうく落涙しそうになった。
「猫が人間に何かしましたか? 人間は猫を殺すけど、猫は殺しましたか? 殺されるようなこと……しましたか……?」
最後のほうは言葉にならなかった。
人間であるミサキが猫の気持ちに寄り添おうとしたとき、彼女が思い出したのは額をすりつけて懐く猫ではなく、無惨に殺された小さな命のほうだった。
誰も何も言おうとしなかった。
先ほど手を挙げていた数名も、彼女の言葉の前では瑣末な質問だと感じたのか、すっとその手を下ろした。
進行役の2人も呑まれたように言葉を発せない。
美子も奈緒もただ俯いているだけだ。
それから、どれほど待ったか。
ミサキが置いたマイクをとり、奈緒が進み出た。
「遅い、とお叱りを承知で申し上げます。今回、説明会を開きましたのは、猫の不審死が続いたからです。活動を続けていく中で、直接的な抗議をほとんど受けたことがなく、私は愚かにも大半の方に黙認されていると受け止めてしまいました。軽率というほかありません……」
ミサキの後ということもあり、彼女を咎める者はいなかった。
品のない野次も、怒声も、称賛の声も、ここを作り出す空気がことごとく掻き消した。
「ですが反対する方はもちろんいました。一人なのか複数なのか――それは分かりません。ただ、おそらく活動への抗議なのでしょう……何匹かの猫が残酷な方法で殺されました。毒を飲まされたり、手足を全部折られたうえに首を斬られたり……。若い猫も年老いた猫も、関係なく、です」
鮮烈な光景は記憶の奥底に膠着いている。
全ての遺骸を見たワケではないが、死に様は必ず誰かの口から伝わってくる。
その死に触れる度に彼女は怯え、恐れ、やり場のない憤りを感じていた。
「もし私が事前にきちんと説明していたら――仮に反対意見があったとしても、こんな方法ではなく直接、私に言ってきたのではないかと……後悔しています。思慮が足りなかったのが原因です……」
聴衆の中には猫の無惨な死に際を想像した者がいるのだろう。
怒りに打ち震え、涙を拭う仕草があちこちで見られた。
幸治は背を向け、吐き気を堪えた。
状況はまるで違うが、彼もまた記憶の隅に追いやっていた幼少時の光景を引きずり出された。
自分を信じ、縋り寄ってきた仔猫が車に轢かれた瞬間だ。
撥ねられたのではない。
小さな体はボンネットに接触することなくすべり込むように車体の下を通り、タイヤに2度押し潰された。
厚みがなくなり、産まれた時からそうであったように赤と黒の混ざり損ねた体毛が、左右に大きく伸びていた。
元の形はもう分からない。
かろうじて残った顎の骨だけが、立体となってそこに残っていた。
あれは事故だったが、奈緒が語っているのは事故死ではない。
明らかに人の手によって死なされた小さな動物だ。
「今日、こうしてお話しする機会をいただいて……改めて賛成、反対の声を聞くことができました。貴重なご意見をありがとうございました。こうしてお集まりいただいて、皆さんが地域猫活動というものに関心を持ってくださっているということが分かり、それだけでも甲斐がありました」
深々と頭を下げる奈緒の心境はきわめて複雑だ。
彼女は今、ここにいる全ての人に感謝しなければならない。
この場を用意してくれた野瀬たちにも、手伝ってくれた美子たちにも、集まってくれた聴衆にも。
しかし、この中にいるかもしれないのだ。
何の罪もない小さな命を弄び、残虐な手法で殺した異常者が。
聴衆に紛れ込み、賛成かあるいは反対の声をあげて嘲笑っているのかもしれないのだ。
「犬も猫も、人間とはちがいます。ちがう生き物ですから、生きるうえで衝突することはあります。私たちにだって防衛のために、やむなく戦い、命を奪わなければならないときもあります」
クマやイノシシに襲われる、といった極端な例を持ち出すつもりはない。
命の危険が迫っているなら、生存のために相手を殺すのは、人間を含めてあらゆる生物がとる本能からくる行動だから、誰にも咎める資格はない。
敵が襲ってくるのを黙って見ているのは愛護ではなく、ただの命知らずだ。
「ですが、奪う必要のない命まで奪うことが……私たちには耐えられないのです。あの子たちが迷惑をかけたのなら、その内容に応じて私たちが責任をとります。ですから、どうか――怒りをあの子たちにぶつけるのはやめてください。悪いのは、私たち人間です……」
腰を曲げ、奈緒は自分のつま先を見た。
これが今、彼女にできる全てだった。
時間の許すかぎり。最後の一秒まで。
「悪いと思ってるなら、やらなきゃいいじゃないの!」
という木部の批判が虚しく木霊する。
誰もがこの訴えに何かを感じ取っているようで、賛否どちらの声もあげるのが難しくなってしまった。
「とにかく迷惑なの。我が物顔でうろつく猫を見てると蹴り飛ばしたくなるの。そんなことも分からないの?」
「木部さん」
我慢できずにとうとう幸治が名指しした。
「これは説明会だと申し上げたハズです。感情をぶつける場ではありません。個人的な事柄は控えてください」
本来、美子たちに肩入れするようなことは立場上、してはならない。
しかし彼の心は必死の訴えを聴くうち、次第に傾いていった。
必要なデータをまとめて資料を作り、堂々と発言するその真摯さに胸を打たれたといってもいい。
普段見ている妻と娘からは想像もつかないほど、逞しく輝いて見えた。
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