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第十二章
79・集団のお見合い?
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「お披露目ってなんですか?」
「さあ、なんでもえらいところのお嬢さんがなにかなさるくらいしか。随分と豪華なものらしいね」
男性は、そうだ、と顔をあげた。
「どうせならあんたらも見に来たら良い!今日の午後六時くらいからだそうだから」
「え、いいんですか?」
「そりゃいいだろう。なにせお披露目の舞台なんだからな」
やった!とキイロと梅花は頷いた。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、その時間にまた来たらいいですね」
「ああ、それまでゆっくり、船内を楽しんでおいで」
にこにこと男性は手を振ってくれたので、キイロも梅花も「はい!」と頷いた。
「ねえ聞いた?ほぼっていうかまず間違いないわよ」
「確かにそれっぽい感じよね。じゃあ、そのちょっと前にここに来ればいいのね」
「ええ。あんまりここに居たら怪しまれるし」
それより、と梅花は言った。
「まずは視察よ。劇場でなにをするのか知っている人がいるかもしれないわ!」
「確かに。けっこう大掛かりに見えるものね」
しかし結婚式を劇場でなんかやるものなのだろうか?
それとも、単に噂だけなのか。
「人が多い場所へ行きましょ。誰か、なにか噂しているかも」
「そうね。けっこう賑やかだしなにかあるかも」
三人は、一番大きなフロアへ移動する事にした。
大きなフロアはまるでホテルのロビーのように、立派で豪華で、紳士淑女で賑わっていた。
人は多く、楽しそうにいろんな場所を珍しそうに見て回っている。
「これならいくらでも情報はありそうね」
「そうね。まずは……こっちよ!」
梅花に言われ、キイロは慌ててついていった。
「いらっしゃいませ」
梅花が向かったのは、デパートの出張売り場のカウンターだった。
「あら!見て、素敵なブローチ!」
「ありがとうございます」
「本当に奇麗ね」
キイロも覗き込む。
確かに品はよく、お客様も多い。
「こんなに素敵なブローチ、きっとたくさん売れているんでしょうね」
梅花が尋ねると、店員は「おかげさまで」と微笑んだ。
「そういえば、ここの劇場でなにかあるんでしょう?ちょっとおしゃれしたいわね」
すると店員が「そうなんですか?」と首をかしげた。
「ええ、だってここに劇場があるでしょう?」
「ございますが、出港後に舞台での劇しかないはずです」
「あれ?おかしいな、なにかお披露目?みたいなのがあるらしいって聞いたけど、勘違いかしら?」
すると店員はちょっと首をかしげ、「少々お待ちくださいね」と他の店員に尋ねた。
ちょっと話すとすぐに帰って来て、「わかりました!」と笑顔で頷いた。
「よくご存じでしたね。ええ、本日の夕刻から、劇場でお披露目があるそうです」
「それってどんなお披露目なんでしょうか?」
すると店員は「ここだけの話」とこっそり囁く。
「実は、さるお嬢様が集まって、お披露目をされるそうなのです」
「集まって?」
「ええ。独身のお嬢様がみなさま、お綺麗にされて劇場の舞台でご挨拶をなさるそうです」
それってつまり、お見合いみたいなもの?とキイロと梅花が首を傾げると、「御想像の通りです」と店員は笑った。
「どうですか、お嬢様方も」
「いえ、私は必要ないですし、彼女はすでに結婚してます」
「これは!失礼いたしました」
「いいえ。ではどうもありがとう!」
そういってキイロと梅花は去った。
「やっぱりなにかあると思ったけど、皆さまってことは他にもいるのかしら?」
首を傾げる梅花にキイロも「そうね」と考えた。
(本当にただのショウならいいのだけど)
すると横に立っていたりんがキイロのショールをつんと引いた。
「ソーダ飲みたい」
「あら、りんちゃんのどがかわいたの?」
「ソーダが飲みたい」
「どうしよう、カフェーがあるかしら?」
と、梅花がにっこり笑った。
「あるわよ。こっちいらっしゃい」
連れられて、カフェーのコーナーへ行くと、そこへは知った人がいた。
「青白さん?」
「おう、どうした?」
それはカフェーを経営している、青白だった。
「青白さんこそ、どうしてここに?」
「今日は祭りみたいなもんだからな!ここで稼がせて貰ってる!」
豪華にがはは、と笑った。
そしてこそっとキイロに囁く。
「実は、心配な噂を聞いてな」
「さあ、なんでもえらいところのお嬢さんがなにかなさるくらいしか。随分と豪華なものらしいね」
男性は、そうだ、と顔をあげた。
「どうせならあんたらも見に来たら良い!今日の午後六時くらいからだそうだから」
「え、いいんですか?」
「そりゃいいだろう。なにせお披露目の舞台なんだからな」
やった!とキイロと梅花は頷いた。
「ありがとうございます!」
「じゃあ、その時間にまた来たらいいですね」
「ああ、それまでゆっくり、船内を楽しんでおいで」
にこにこと男性は手を振ってくれたので、キイロも梅花も「はい!」と頷いた。
「ねえ聞いた?ほぼっていうかまず間違いないわよ」
「確かにそれっぽい感じよね。じゃあ、そのちょっと前にここに来ればいいのね」
「ええ。あんまりここに居たら怪しまれるし」
それより、と梅花は言った。
「まずは視察よ。劇場でなにをするのか知っている人がいるかもしれないわ!」
「確かに。けっこう大掛かりに見えるものね」
しかし結婚式を劇場でなんかやるものなのだろうか?
それとも、単に噂だけなのか。
「人が多い場所へ行きましょ。誰か、なにか噂しているかも」
「そうね。けっこう賑やかだしなにかあるかも」
三人は、一番大きなフロアへ移動する事にした。
大きなフロアはまるでホテルのロビーのように、立派で豪華で、紳士淑女で賑わっていた。
人は多く、楽しそうにいろんな場所を珍しそうに見て回っている。
「これならいくらでも情報はありそうね」
「そうね。まずは……こっちよ!」
梅花に言われ、キイロは慌ててついていった。
「いらっしゃいませ」
梅花が向かったのは、デパートの出張売り場のカウンターだった。
「あら!見て、素敵なブローチ!」
「ありがとうございます」
「本当に奇麗ね」
キイロも覗き込む。
確かに品はよく、お客様も多い。
「こんなに素敵なブローチ、きっとたくさん売れているんでしょうね」
梅花が尋ねると、店員は「おかげさまで」と微笑んだ。
「そういえば、ここの劇場でなにかあるんでしょう?ちょっとおしゃれしたいわね」
すると店員が「そうなんですか?」と首をかしげた。
「ええ、だってここに劇場があるでしょう?」
「ございますが、出港後に舞台での劇しかないはずです」
「あれ?おかしいな、なにかお披露目?みたいなのがあるらしいって聞いたけど、勘違いかしら?」
すると店員はちょっと首をかしげ、「少々お待ちくださいね」と他の店員に尋ねた。
ちょっと話すとすぐに帰って来て、「わかりました!」と笑顔で頷いた。
「よくご存じでしたね。ええ、本日の夕刻から、劇場でお披露目があるそうです」
「それってどんなお披露目なんでしょうか?」
すると店員は「ここだけの話」とこっそり囁く。
「実は、さるお嬢様が集まって、お披露目をされるそうなのです」
「集まって?」
「ええ。独身のお嬢様がみなさま、お綺麗にされて劇場の舞台でご挨拶をなさるそうです」
それってつまり、お見合いみたいなもの?とキイロと梅花が首を傾げると、「御想像の通りです」と店員は笑った。
「どうですか、お嬢様方も」
「いえ、私は必要ないですし、彼女はすでに結婚してます」
「これは!失礼いたしました」
「いいえ。ではどうもありがとう!」
そういってキイロと梅花は去った。
「やっぱりなにかあると思ったけど、皆さまってことは他にもいるのかしら?」
首を傾げる梅花にキイロも「そうね」と考えた。
(本当にただのショウならいいのだけど)
すると横に立っていたりんがキイロのショールをつんと引いた。
「ソーダ飲みたい」
「あら、りんちゃんのどがかわいたの?」
「ソーダが飲みたい」
「どうしよう、カフェーがあるかしら?」
と、梅花がにっこり笑った。
「あるわよ。こっちいらっしゃい」
連れられて、カフェーのコーナーへ行くと、そこへは知った人がいた。
「青白さん?」
「おう、どうした?」
それはカフェーを経営している、青白だった。
「青白さんこそ、どうしてここに?」
「今日は祭りみたいなもんだからな!ここで稼がせて貰ってる!」
豪華にがはは、と笑った。
そしてこそっとキイロに囁く。
「実は、心配な噂を聞いてな」
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