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二章
23-初登校
しおりを挟む「あ―――ご苦労さまです、游助様」
中に居たメイドが俺を見て挨拶をし、俺は手を挙げて応える。
「たくやー、遊びに来たぞー」
俺は床で虚ろに座るたくやに対し、笑顔で声を掛けた。
「―――たくやの調子はどんな感じ?」
俺は小さな声で横に控えるメイドに訊ねた。
「今は抗精神薬が効いておりますので、落ち着いていらっしゃいます」
「……そっか」
再びたくやに視線を戻すと、たくやは精気のない目でただボーッと虚空を見つめていた。
屋敷に来てから、俺はこうして毎日たくやの様子を診に来ていた。
今のように薬で落ち着いている時は、常に話し掛け、調教場に居たときのような他愛もない会話を思い出しながら、たくやの耳に語りかけた。
俺の行為に何か意味があるのかは、正直分からない。
だが、こうして話し掛けていると、いつかまた俺に笑い掛けてくれるのではと、淡い期待を抱いて、毎日根気強く続けている。
「たくやー、俺が分かるかー?
ゆうすけだぞー。ゆ・う・す・け」
俺の名をゆっくり聞かせてみるが、名前を言うどころか視線すら動かない。
まるで抜け殻となったたくやに対し、返って来ないキャッチボールの球を、ひたすら……ひたすら投げる。
本当に、このままたくやは自分を失ったままなのだろうか―――
そう心を沈ませながら、俺はゆっくりと立ち上がった。すると―――
「―――ゆ……、……」
その時、たくやの口が微かに動いたように見えた。
そしてその小さな吐息に混ざり、俺の名が少しだけ聞こえたような気がした。
「た、たくや……? い、今―――」
聞き間違いか。
いや、確かに聞こえた気がする。
ついこの間まで話していた筈なのに、既に懐かしく思う、たくやの声が。
俺はもう一度確かめようと、たくやの体に急いで近付いた。すると―――
「―――ウッ……あっぁああああ」
たくやは突如苦しそうにもがき始めた。
抗精神薬の効果が切れてしまったのだ。
「ウッウギイィィーーッ! ウグウゥゥーーッ」
たくやが喉を掻きむしりながら悶え苦しむ。
「はいはい待ってね、すぐに気持ちいいのあげますからねー」
すると横にいたメイドが注射器を取り、たくやの腕に針を刺して液体を流し込んでいく。
「あっ……はっ……はあぁっ……はぁあああ~~~っっ!」
するとたくやの顔が先程までの苦しそうな表情から一点、顔を紅潮させ、気持ち良さそうに目をトロけさせた。
礼子の話によると、たくやには抗精神薬を投与しつつ、徐々に麻薬の量を減らしていくことで依存症の治療を行っているらしい。
故に薬を打たれても調教場のステージで見たときのような、人外の狂い方ではなかった。
とはいえ、薬無しでいられるようになるにはまだまだ時間がかかるらしいが……
「は~い。オチンチンも気持よくなりましょうね~」
メイドの女がたくやの小さな股間を弄くり回して、その身体に快感を与える。
「あぁあん……はぁん……ああぁああ~~~~っ!」
『クチュクチュクチュクチュッ』
『ドピュッドピュルッ」
女が素早く手で擦ると、たくやは気持ち良さそうに精液を放った。
「オチンチンとっても気持ちいいね~。沢山気持よくなろうね~」
そう優しくなだめながら、女がたくやの身体に跨り―――
『パチュンッパチュンッパチュンッ』
アソコを使ってたくやの身体に快感を与え始めた。
「んはぁん! ああんっあはぁあんっ!」
たくやがまるで女の子のように、可愛い声でよがり声を上げる。
その気持ちよさそうな顔を見ていると、友人が戻ってこないことへの虚しさと、何やら何とも形容し難い、高揚にも似た複雑な感情が襲い掛かる。というより―――
(たくやのよがり顔―――可愛すぎだろ畜生っっ!!)
同性の友人に対し、何やら変な気持ちが湧いてきそうになるのを誤魔化すため、俺はそそくさとその場を後にすることにした。その時―――
『ガチャッ』
「―――あっ、游助様。ここにいらっしゃいましたか」
突然扉が開き、向こうから礼子が姿を見せた。
「ど、どうした礼子!?」
俺は口元が弛みそうになっているのを何とか誤魔化そうと、アタフタと焦りながら礼子に要件を訊ねた。
「す、すみません! 突然お邪魔してしまい……!」
俺が強い口調で問い掛けたことで、礼子は俺を怒らせてしまったのかと慌てて謝罪する。
「い、いやいや別に良いんだ! ―――コホン、それで……要件は?」
俺は慌てて誤解を解きつつ身を正した。
「あ、はい! 実は先程凛から連絡がありまして………
游助様の転入される学校が決まりましたわ」
―――来たか。
俺がひたすらセックス漬けの日々を送った、もう一つの理由。
待ちに待ったその日が、ようやく訪れた―――
翌朝、フォーマルな洋服に身を包んだ礼子と共に玄関を出ると、そこには凛の姿があった。
どうやら今日が初めての登校日となる俺のことをわざわざ迎えに来てくれたようだ。
今日からいよいよ、学校生活が始まる。
俺はこの日のために、今日までひたすらセックスに励んでいた。
学校に行けば性欲盛んな女子学生達がわんさかいる。
しかも凛の話によるとその学校は幼稚園から大学までの一貫校らしい。
幼少から金持ちが我が子をこぞって入学させる名門校らしいが、名門であることと女学生達の性欲は関係ない。
年齢問わず、人数問わず、時を問わず、いついかなる時に女達から性欲を向けられるかも分からない。
授業中や学校行事、クラブ等、勉学および課外活動に関わる時間帯はセックスを拒否できるSランク特権が発動されるが、それ以外の時間は自分で拒否権を発動しない限り犯されても文句は言えない。
しかもその拒否権は一日合計一時間のみだ。
凛の話によると、首輪に指で二度タップすると、拒否権が発動するとのことだ。
先程試しにやってみると、金色の首輪が赤く染まり、誰が見ても拒否権が発動されているというのが分かる状態になった。
もう一度タップし直すと、再び首輪が金色に戻り、拒否権が解除された。
この拒否権を休み時間毎に使うとすれば、午前中で拒否権を使い切る可能性が高い。そうなればその後は―――
俺は恐ろしい光景を想像し、『ブルッ』と身を震わせた。
いや正直、可愛い女子達に揉みくちゃにされまくるのは願ったり叶ったりなのだが、若い発情したての女子達の性欲がどれ程のものか想像もつかない。
そして初めて目にする男のクラスメート、そしてこの世に初めて現れたSランク奴隷。
そんな俺に対してどのように接するのか未知数。
故に俺はどのような状況でも耐えられるように、薬を使ってまで毎日セックスの訓練に勤しんだのだった。
だが恐らくその効果はあったようだ。
俺は今、何人の女達が襲って来ようと、ヤりまくりたくて仕方がない。
俺とヤりたがる女には一人残らずハメたい。
遠巻きに見ているだけの奴にも股間を見せつけて発情させ、嫌というほど犯してやりたい。
俺は礼子から複数の錠剤を預かっている。
その気になれば全部の時間をセックスに費やしてやる。
そんな風に俺は意気込みながら、学校へと向かう車に乗り込んだ―――
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