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三章

44-発見

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「はっ早く! 早くぅ!」

「ああっ、すぐにぶち込んでやる!」

 最初の休み時間が訪れるなり、俺と茜は急いでで例の物置部屋へと駆け込んだ。
 互いに下着を乱暴に脱ぎ捨て、息を荒げながら股間を擦り合わせる。

『ズブブッ』

「はぁああんっ!」

「ぐっ……ああっ」

『パンッパンッパンッ!』

 授業中にセックス出来なかった反動から、俺達は我武者羅に性器を擦りまくった。
 一秒でも長くセックスをしていないと気が狂いそうだ。

 畜生。
 いくら超絶美人とはいえ、教育実習生がいてはフラストレーションが溜まる一方だ。

 そんな風に教育実習生のことを恨めしく思っていると―――

『ガララッ』

 突然後方からドアの開く音が鳴り響いた。

「え―――」

 音の方に目を向けるとそこにはなんと―――

 あの教育実習生、櫻川圓が不敵な笑みを浮かべながらそこに立っていた。


「えっ!? 圓先生!?
 あっ、いや、これは違くて……!」

 見られてしまった。
 俺が男根を剥き出しにしている姿を。
 クラスメイトとセックスしているところを。

 俺はしどろもどろになりながら言い訳を述べようとするが、こんな姿を見られてはどんな言葉も通用しない。

 何故こんなところに圓先生が―――

 慌てて教室を出て行く俺達が気になって追い掛けて来たのだろうか。
 或いは実習用の備品を取りに来たのか。

 いずれにせよ何の言い逃れも出来ない状況に、俺と茜はただ呆然と座り込んでいた。すると―――

「あれ? どうして辞めちゃったの?
 気にせず続けていいよ」

 あろうことか、圓の口から飛び出したのは、行為の継続を勧める言葉だった。

「い、いや、でも……なんで……」

 何が何だか分からず、俺達はただ戸惑うばかりだった。
 このような状況で続けられる筈もない。
 だが圓は俺達に向けてニコリと呆けた笑顔を向けると―――

「あ、ごめんね。先生、君のことは全部知ってるんだ。
 比留川游助君……だよね?」

「なっ―――」

 俺達はその言葉に戦慄が走った。
 今日初めて学園に来たばかりの教育実習生が、一体何故俺の正体を知っているのか。
 すると俺達の疑問に答えるように、圓は言葉を続けた。

「先生実は比奈理事長の知り合いでね、君のことは前から知ってるんだ。
 だから先生の前では正体を隠さなくていいし、好きなだけエッチなことしてていいから安心してね」

 比奈理事長の……知り合い?
 だとしたら俺のことを知っていてもおかしくない――のか?
 しかも自由にセックスしてもいいようなことを口にしている。

「せ、先生それ本当!?」

 未だ戸惑っている俺を他所に、茜は嬉しそうに圓の言葉に食い付いた。

「勿論っ。気持ちいいことは我慢しちゃダーメ。
 勿論皆にはナイショにしておくし、先生もエッチなことだ~い好きだから、先生に2人のエッチな姿、一杯見せて?」

 圓がウィンクを投げながら、唇に指を添える。
 その妖艶な言葉と振る舞いに、俺の胸が思わず高鳴る。
 当たり前のことではあるが、こんなにも美人で魅惑的な年上の女性がスケベだと知ると、未だに興奮してしまう。

「やったー! 先生物分かり良い~!
 それじゃあ游ちゃん続きしよー!」

 すると茜が嬉しそうに俺の上に跨がってきた。

「えっ、あ、ちょ、ちょっと……」

 知り合ったばかりの教育実習生、それも心奪われる程に美しい圓に見られながらというのに恥ずかしさが込み上げるが、茜はそんなこともお構いなしに肉棒を咥え込んでいく。

『ズチュ……パチュンッパチュンッ』

「ああーっ! 気持ちいいーーっ!
 游ちゃんっ! この後の授業もっ、いっぱいエッチしようねっ」

「う、うんっ……」

 俺は戸惑いながらも、この後も教室でセックス出来ることに喜び、迫りくる快感に顔を綻ばせた。

 圓は艶かしい顔を浮かべながら、俺達の交尾を眺めている。
 腰をくねらせ、スカートの中に手を伸ばす。

「あぁん……はぁっ……若い子のセックス良いなぁ……」

 俺達のセックスをオカズにその身を慰める圓の姿に、俺の興奮も高まる。

(こんなに美人な大学生が、俺達に興奮しながらオナニーしてる……!)

 自らの指をいやらしくしゃぶる圓の口に、自分の肉棒が咥えられているかのような錯覚を覚える。

「うふふ……もっと気持よくなって……エッチな快楽、もっともっと味わって……ほらぁ」

 圓の卑猥な言葉に煽られ、射精感が高まる。

『ドピューッドピュルルーッ』

「ああっ……!」

 圓の吸い込まれるような瞳を見つめながら、茜の膣内にたっぷりと精液を放った。
 その姿を満足気な笑みを浮かべながら見下ろし、圓は『ペロリ』と舌を舐めずった―――


 俺達は授業が始まる前に行為を終え、余韻も冷めやらぬうちに急いで教室を出た。
 前を走る茜に続いて俺も自分達の教室へ急ごうと歩みを向けると、圓がそっと俺の体を引き、耳元に唇を近付けた。そして―――


「游助君のこと黙っていてあげる代わりに―――先生のお願い聞いてもらえる?」

「えっ―――」

 鼻にふわりといい匂いが漂い、耳元をくすぐるセクシーな声に、全身の毛が逆立つ。
 まるで身体中を包み込まれたかのような感覚を覚え、思わず顔が火照った。

(お願い……?)

 圓の出す条件とは一体何なのか。
 ひょっとして、茜と同じく性的に尽くすことであろうか。
 期待と不安に鼓動が高鳴る俺の肩に優しく手を置くと、そっと俺の側を離れ―――

「放課後に……またね」

 圓は可愛らしく微笑み、前方へと歩いていった。
 余りの嫣然な微笑みに、俺は暫くの間その場に呆然と立ち尽くしていた―――
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