百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の壱 念者蝦蟇(おやがま)

其の壱 念者蝦蟇(おやがま)の四

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 ……沼の岸辺に向かって泳ぐ蝦蟇妖怪達の背中に跨(またが)って、岸に運ばれた全裸の少年少女達は、其の後も沼の周囲で全裸で暮らしていた。実は、蝦蟇妖怪達の男性器を覆っている透明な、媚薬の粘液には強い中毒性が有って、沼の周囲で裸で暮らす人間の子供達は、一日に一度は蝦蟇妖怪達に抱かれて、肛門や膣の中に蝦蟇の男根を挿入され、媚薬の粘液を直腸や性器の粘膜に塗られ続ける必要が有ったんだ。
 ……また、沼の岸の草の上に仰向けに寝た蝦蟇妖怪達の股間で、男女の人間の幼児達が全裸の四つん這いで、蝦蟇妖怪達の勃起した醜悪な男根を嘗め回して、媚薬の粘液を舐め取っていた。肛門や女陰が小さ過ぎて、蝦蟇妖怪達の巨根が入ら無い人間の幼児達は、蝦蟇妖怪達の性器を舐めて禁断症状を防いでいたんだ。

 ……処で、直腸内の御玉杓子達を肛門から出産して、蓮の葉の上の磔(はりつけ)から開放されて蝦蟇の背で岸辺に運ばれた人間の子供達は、立ち上がって二本の足で歩く事を出来無くされていた。実は、中毒性の蝦蟇の性器の粘液には、人間達の腰を抜いて立て無くさせる力が有ったんだ。一度でも、蝦蟇妖怪達の男性器の粘液を体内に入れられて仕舞った人間は、二度と立ち上がる事を出来無くされ、子供達は沼の周囲で常に、全裸の四つん這いで暮らしていた。蝦蟇妖怪達は、そんな四つん這いで暮らす全裸の人間の子供達を、稚児蛙(たまご)と呼んでいたんだ。

 ……さて、蓮の葉の上に全裸で大の字に磔られていた人間の子供達が、御玉杓子達を無事に産み終えて開放され、岸辺に運ばれると先ず、慌てて近くの樹の根元に四つん這いで駆け寄り、全裸で犬の様に片足を上げて膀胱内の蓮の樹液を放尿した。何故か、少年達も少女達も無意識に、片足を上げて樹に向かって膀胱内の液体を放出させたんだ。
 ……でも、子供達の膀胱の中の蓮の種子達は、近くの立木の根元に膀胱内の粘液を勢い良く放出した後も、子供達の膀胱内に残された。 ……実は、蓮の種子達は、其の表面を覆った粘り気の有る粘液で、子供達の膀胱に確(しっか)りと貼り付いていたんだ。
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