百鬼淫行

其の四 恥肉（ちにく）

其の四 恥肉（ちにく）の四十五

　……処で、地球防衛軍組織では、艦長には男女一対の稚児が常に、付き従っていた。
　……最初の頃は、生身の肉体の、人間の少年と少女が稚児を務めていたのだが、現在では精巧な、本物の人間の子供と区別の付か無い機械人間の小姓達が、艦長の秘書兼護衛として、常に付き従っていたのだった。
　……小姓達は、普段は、少年はセーラー服、少女はメイド服と公式に決められていたのだが、艦長の個室内では制服を脱がせて、全裸で過ごさせるのが一般的だった。

　……第３地球防衛軍・対仙術対陰陽術戦フリゲート・レジェンドラの艦長室では、量産型吉祥天・改（ラクシュミー２）の艦長紅蓮桃狐（ぐれんとっこ）が入浴中だった。
　……実は、量産型吉祥天（ラクシュミー）は女鬼だけの性別固定戦鬼で有ったが、量産型・改（ｍａｒｋ２）に進化してからは、両性具有の戦鬼と為った。
　……始祖八大鬼から量産型八大鬼が、そして量産型・改（ｍａｒｋ２）に進化して、量産型・八大鬼改（ｍａｒｋ２）の全ての戦鬼シリーズが、生殖能力を有し飼育機無しで自己増殖可能な、つまり男女の二つの性別を有し、子孫を残せる戦鬼に人工進化させられていたのだ。
　……其れは、広大な銀河系の無数の星々の環境の中へ進出して行く為には、必要な選択だった。
　……因（ちな）みに、量産型蛇鬼荷・改（ヴィシュヌ２）も両性具有型の戦鬼で有ったが、其れ以前の量産型蛇鬼荷（ヴィシュヌ）では、男鬼だけの性別固定戦鬼で有った。

　……透明な湯船から桃孤が立ち上がると、傍（かたわ）らで跪（ひざまず）いて待機していた全裸の小姓達も立ち上がり、片方の小姓が桃狐の背中にバスローブを羽織らせた。
　……桃孤の左手が、素早く左脇の小姓少女の白い乳房を鷲掴（わしづか）みにし、右手は右脇の少年の勃起した陰茎（ペニス）を握り締めていた。
　……桃孤が爪を立て、少女の乳房と少年の陰茎に、爪の先端を食い込ませた。
　……全裸の小姓達が、激痛と快感に白い裸身を身悶えさせる。
　……其の、白い裸身を深紅の体液が、条（すじ）を引いて滴り落ちた。