百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の八 百壱鬼夜行 

其の八 百壱鬼夜行の八 稚児女郎の二

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 ……すると、女の爪の先端から、一本の細い糸が少年の体内を陰茎(ペニス)に向かって、生き物の様に伸びて行ったのだった。
 ……其の糸は極細の中空糸で、少年の陰茎の中の海綿体(かいめんたい)の中に糸の先端を入れると、子供の生き血を吸い始めたのだ。

 ……少年の勃起した陰茎が、中の血を抜かれて萎(な)え萎(しぼ)み小さく縮むと、女は今度は糸の中から無数の微細な白い卵を、子供の陰茎(ペニス)の中に産み付け始めたのだった。
 ……再び、全裸の少年の縮(ちぢ)んだ幼い陰茎が、妖怪の無数の卵の圧力で風船の様に膨らみ、固く勃起した。
 ……直ぐに子供の体温で、陰茎(ペニス)の中の無数の卵は孵化し、勃起した少年の陰茎は海綿体の中の無数の仔蜘蛛達の為に、奇妙に凹凸(でこぼこ)と蠢(うごめ)き始めたのだった。
 ……其の全裸の少年は、金縛りで身動きも出来ずに、勃起した自分の陰茎の淫らな快感に喘(あえ)ぎ身悶え、性的絶頂(オルガズム)を繰り返し続けていた。
 ……然(しか)し、幾度性的絶頂(オルガズム)を繰り返しても少年は、決して射精する事が出来無い身体にされていたのだった。

 ……其の女は女郎蜘蛛の妖怪で、村から攫(さら)われ神隠しに為った子供達は女の下僕(しもべ)にされ、性器内に無数の仔蜘蛛達を寄生させられて、一年中全裸で勃起させられたまま、成長する事も射精して萎える事も出来ずに、女に抱かれ続けていたのだった。
 ……やがて、全裸の少年と女は小屋を出て、山中を歩いて森の中の人間には見え無い、蜘蛛妖怪達の巣の中に姿を消した。

 ……白い無数の、絹糸の様な蜘蛛の巣の中では、神隠しの少年少女達が全裸で、淫らな快感に喘(あえ)ぎ続けていた。
 ……少女達もまた全裸で、陰核(クリトリス)の中に無数の仔蜘蛛を寄生させられ、永遠に続く性的快感で嬲(なぶ)られ続けながら、互いに愛し合っていたのだ。
 ……そして少年達も、勃起し続けて萎える事の無い陰茎で、互いに肛門を犯し合っていたのだった。
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