百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の八 百壱鬼夜行 

其の八 百壱鬼夜行の十弐 ひだる磨

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 ……昔、山の中で遊んでいた子供達が、突然、神隠しの様に姿を消す事が有った。

 ……やがて、そんな姿を消した子供達が目覚めると、元の場所に仰向(あおむ)けに土の上に寝かされていた。
 ……但(ただ)し、着ていた着物の帯は解かれて大きく左右に開かれ、下着や下帯(ふんどし)は脱がされて捨てられ、裸にされていた。
 ……そして、子供達の手足は付け根で綺麗に切り取られて消えていたのだ。
 ……子供達は悲鳴を上げる事も、気を失う事も出来ずに、彫刻のトルソーの様に地面の上に、仰向けに転がされて泣いていた。

 ……すると、やがて、餓鬼の様な姿の裸の小さな老人達が無数に現れ、子供達の裸身(からだ)を淫らに舐め回し始めたのだ。
 ……人形の様な無数の小さな手が子供達の全身を愛撫し、鮹(たこ)の吸盤の様な小さな唇で吸われ、針の先の様な小さな舌で舐め回され続けて、やがて子供達は性的絶頂(オルガズム)させられて仕舞ったのだった。
 ……人形の様な小さな手が子供達の包皮を剥き、亀頭や陰核(クリトリス)の粘膜を剥き出して小さな唇と舌で嬲(なぶ)り続けていた。
 ……子供達は無抵抗に、為す術(すべ)も無く、幼い性的絶頂を繰り返し続けていたのだった。
 ……妖怪達は餓死した人間達が妖怪化した淫妖(もののけ)で、子供達の女陰(われめ)や肛門(アヌス)の中を巣穴(すみか)にし、姿を消した子供達が村に戻る事は無かったと云う。

 ……また、子供達の女陰や肛門は、木の小枝で丸く大きく開かされたままで、昼間は蟻達が入って這い回り、夜に為ると妖怪達が中で小さな焚き火をしたので、子供達の股間は行灯(あんどん)の様に明るく透けて、山中の闇の中で小さく光ったのだ。
 ……深夜の山中に、其の小さな無数の光点を見た麓(ふもと)の村人は、光(それ)を稚児蛍(ややび)と呼んで手を合わせたと云う。
 ……そして、そんな子供達は永遠に幼い姿のままで、妖怪達に全身を嬲(なぶ)られ続けて幼い性的絶頂を、山中で繰り返し続けているとも。
 ……そう、今でも。
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