百鬼淫行

其の八 百壱鬼夜行

其の八 百壱鬼夜行の十四 蟲母の弐

　……村人達の去った鍾乳洞の中は、再び元の暗黒に戻った。
　……そして、真っ暗な涅槃窟の中には、全裸で眠り続けながら、淫夢に責（せ）め苛（さいな）まれ続けて自慰を繰り返す、子供達の快楽の喘（あえ）ぎ声が、闇の中に無数に反響し続けていた。
　……更に、全裸で眠り続ける、そんな子供達の裸身を、幼い肛門の中から這い出した無数の蟲母達が這い回り、微細な針舌で刺して責（せ）め苛（さいな）み始めたのだ。

　……実は、女児達の子宮内に寄生した蟲母は其処で産卵し、孵化した幼蟲達は女陰（われめ）から這い出し、蟻（あり）の門渡（とわた）りを這って肛門から潜り込み、直腸内で蛹（さなぎ）に為り、羽化して羽蟻の様な姿に為ったのだ。
　……また、男児達も常に勃起させられ続けている陰茎（ペニス）の先端の、亀頭の尿道口から潜り込んだ蟲母が膀胱内に寄生して、産卵し続けていたのだ。
　……やがて、孵化して男児達の尿道内を這い上がった白い淫蛆達は、尿道口から這い出し亀頭粘膜を這って、勃起した子供の陰茎（おちんちん）を這い下り、幼い陰嚢（いんのう）の上を通り蟻の門渡りを這って肛門から体内に潜り込んだのだ。　……そして、淫蛆達は男児達の直腸内で蛹に為り、やがて羽化して羽蟻化したのだった。
　……真っ暗な涅槃窟の岩の上で、全裸で眠り続ける男女の子供達は身動きも出来ずに、性器と肛門、そして乳首に群がって針舌を刺して責（せ）め苛（さいな）み続ける羽蟻の様な蟲母達に、無抵抗に嬲（なぶ）られ続けていたのだ。

　……そして、そんな眠り続ける子供達の裸身を、やがて闇の中から影の様に現れた裸の餓鬼達が愛撫し、幼い子供の性器を嬲（なぶ）り始めたのだった。
　……其の餓鬼達は、生前に稚児を犯した罪で、死後に餓鬼に転生した男女の性餓鬼達だった。
　……性餓鬼達は、其の真っ暗な涅槃窟の中で永遠に、眠り続ける全裸の稚児達を犯し続けねば為ら無かったのだ。
　……然（しか）も、そんな性餓鬼達が唯一飲食出来たのが、涅槃窟の中で眠り続ける男女の子供達の体液、つまり唾液や汗、そして精液や愛液だったのだ。

　……性餓鬼達は夢中に為って、羽蟻の様な蟲母達を追い払いながら、眠り続ける子供達の全身を舐め回し、幼い性器を舐め、吸い扱いて性的絶頂（オルガズム）させては、子供達の精液や愛液を啜り続けていたのだった。