百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の十二 

其の十二 月咆哭(howling)

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 ……其れは、飴稚児(なめこ)と云い、人間(ひと)の目には見え無いのに、淡く青白い霊体の無数の犬達の舌は、四つん這いの新精通の全裸の少年達の、両乳首や、白い股間の肛門(アヌス)から蟻(あり)の門渡(とわた)りから小さな陰嚢(いんのう)の裏側へ、そして凸(ぼっき)した子供の陰茎(おちんちん)の、包皮が剥けて露出した鋭敏な亀頭(グランズ)と、丸く大きく開いたままの肛門(なか)にまで、犬の舌を挿入されて舐め回され、甘噛みされ続けていたのです。
 ……そして、新精通した全裸の少年達は、霊体の犬達の舌で全身を舐め回され続ける快感に身悶ながら、地面の上に四つん這いになり、褐色の裸身の小さな丸い、白いお尻を上げたままの姿勢(すがた)で、金縛りで身動き出来無い全裸の少年達の背後から、大きな雄犬が抱き付いて、子供の幼い肛門(アヌス)の中へ、少年に吸い扱(しご)かれて勃起させられた陰茎(ペニス)を挿入したのでした。

 ……そして、そんな大きな雄犬達は、村の新精通の全裸の少年達の、肛門(アヌス)を深々と犯し続け、やがて其の子供の直腸の中へ、射精したのです。
 ……やがて、次に、先程、雄犬達に鶏姦(アナルセックス)された村の新精通の、全裸の少年達が地面の上に蹲(しゃが)み込み、大便を排泄する時の様に息(いき)んで自分の直腸内の犬の精液(ザーメン)を、地面へ排泄したのでした。

 ……そして、次に、其の新精通の全裸の少年達は、其の月に生まれた仔犬達を両手で抱き上げ、仔犬の股間の生殖器(セックス)を舐め、吸い扱(しご)いて、性的絶頂(オルガスムス)させてやったのです。
 ……最後に、村の全裸の少女達も、地面の上に仰向(あおむ)けに寝たり、四つん這いで雄犬に挿入されて、体内へ射精されたのでした。

 ……実は、村の全裸の子供達は、生温かい犬の精液(ザーメン)を体内へ射精されたり、飲むと、犬の様に強く、多産になれると、其の裸族の村では信じられていたのです。
 ……村では、昼間から、犬飼の家に集まった全裸の子供達が、そんな雄犬の性器を四つん這いで吸い扱(しご)続け、更に、そんな全裸の少年少女達の背後から、別の雄犬が子供の小さな丸いお尻の、幼い肛門(アヌス)を犯し続け、射精していたのでした。

 ……また、其の裸族の村では、昼間、大人や若者達が狩りや採集に出掛けている間、幼児や乳児達は、男の子や男児達は男屋の若衆宿へ、そして女の子や女児達は女屋の若衆宿へ夫々(それぞれ)、預けられていたのです。
 ……そして、そんな若衆宿の大きな建物の中では、年長の全裸の子供達が、仔犬を産んだ雌犬を仰向(あおむ)けに地面の上に寝かせては、四つん這いで仔犬の様に、其の雌犬の乳首を吸っていたのでした。

 ……そして、口の中の犬の乳汁を指で、全裸の乳幼児達や、自分の股間(セックス)や乳首に塗っては、地面の上に仰向(あおむ)けに寝て、両足を開いて仔犬達に舐めさせていたのです。
 ……また、そんな若衆宿の男屋では、夜中にも、年長の少年達が全裸で胡坐(あぐら)を掛(か)いて座り、自分が精通させた全裸の幼い少年を、四つん這いで男根(ファルス)を舐めさせて勃起(ぼっき)させたのでした。

 ……そして、其の少年の肛門(なか)へ、指で潤滑剤(ルーブリカント)の獣脂(あぶら)を塗って遣ると、両足をMの字に開かせて、背中合わせに、勃起させた自分の男根(ファルス)の上に座らせ、子供の腰を左右から鷲掴(わしづか)みにして、肛門(なか)へ深々と押し込んだのです。
 ……すると、其の刺激に幼い少年は固く勃起(ぼっき)し、其の全裸の年長少年は、子供の勃起した陰茎(ペニス)の、包皮を指で摘(つま)んで柔らかく揉(も)み扱(しご)いて剥(む)き、幼い亀頭の粘膜を露出させたのでした。

 ……次に、其の全裸の年長少年は、小さな壺の中の犬万の粉末を指の腹に付着させ、少年の敏感な亀頭(そこ)へ塗り付けたのです。
 ……すると、其の粉末の悪臭に興奮した仔犬達が集まって来て、一斉に鶏姦(アナルセックス)されている全裸の少年の男性器(おちんちん)や、陰嚢(いんのう)を舐め回し始めたのでした。

 ……ところで、其の裸族の村では、柔らかな樹を削って木製の男根(ファルス)を作っては、全裸の少年少女達の肛門(アヌス)の中へ挿入して、肛門を愛玩(ペッティング)してやったのです。
 ……村の全裸の子供達は、産まれた日から数えて十二回、満月の夜の度(たび)に新しい木の張形(ディルドゥ)を与えられるのですが、最初は幼児の指の様に小さな張形が、毎年少しずつ大きな張形になって行き、少年少女達が十個目の張形を与えられる時には、大人の男性の勃起(ぼっき)した男根(ファルス)の様な、立派な木の張形(ディルドゥ)を与えられたのでした。

 ……全裸の少年や少女達は、家の中で冷たい土の上に仰向(あおむ)けに寝ると、両足を上げてMの字に大きく開いて、其の場で幼い肛門(アヌス)の中へ、新しい木の張形(ディルドゥ)を挿入されては、性的絶頂(アクメ)するまで深々と抽挿(ちゅうそう)され続けたのです。
 ……そして、そんな村の全裸の子供達の、肛門愛撫用の木の張形は、其の子の兄や姉達が丁寧に作ったのですが、其の樹には漆(うるし)の様に痒(かゆ)く瘡(かぶれ)る樹液が有り、体内へ挿入すると子供達の肛門や直腸の粘膜が赤く腫れてムズ痒(がゆ)くなったのでした。

 ……仰向けに寝た、全裸の少年少女達は自分の手で、張形(それ)の肛門から外へ出ている部分に結び付けられた一本の、長い革紐を掴んで深々と抽挿(ちゅうそう)させては、張形(ディルドゥ)の亀頭の開いた傘で何度も繰り返し、痒い直腸を掻(か)き続けたのです。
 ……そして、そんな木の張形(ディルドゥ)は、普段は全裸の子供達の首に首飾りの様に、革紐でぶら下げられていて、其の革紐は全裸の少年少女達の直腸(アヌス)へ張形が挿入された時に、抜け落ちるのを防ぐ為に、紐褌(ふんどし)の様に全裸の子供達の、腰に結び付けられたのでした。

 ……其の、木の張形(はりかた)の、痒(かゆ)く瘡(かぶれ)る樹液が無くなる頃には、白かった張形(ディルドゥ)は飴色(アメいろ)に染まり、村の全裸の子供達は肛門に、何かが触れるだけで男の子も女の子も自然に、胸の両乳首と、陰茎(おちんちん)や陰核(クリトリス)を、固く勃起(ぼっき)させる様になっていたのです。
 ……また、そんな村の、全裸の少年少女達の股間には、常に黒い蠅達(ハエ)が這い回り、子供達の勃起(ぼっき)した亀頭粘膜と、包皮(かわ)の隙間へ素早く産卵したのでした。

 ……其れは稚児蠅(チゴバエ)と云い、其の村では蝿に、鋭敏な亀頭の首へ卵を産み付けられると、やがて卵が孵化して蛆達(ウジ)になり、亀頭粘膜を這い回って、全裸の子供達の尿道口から侵入し、尿道を通って膀胱の中へ寄生するまで、神聖な蠅の蛆子達(ウジコ)に触れる事は、固く禁じられていたのです。
 ……兄や姉達は、全裸の弟や妹達の生殖器(セックス)に蠅が産卵すると、手で触れる事を防ぐ為に、革紐で首飾りの様にぶら下げていた木の張形(ディルドゥ)を、其の子の肛門(アヌス)の中へ挿入し、張形(はりかた)に結び付けられた革紐の先端で、子供の両手首を後(うし)ろ手(で)に背中で縛(しば)り付けて、全裸の弟妹達の膀胱内で蛹(サナギ)変態し、羽化した仔蠅達が再び尿道を這い上がって、尿道口から飛び立つのを待ったのでした。

 ……ところで、そんな精通草には多産病の病原菌が、また精栓草には美貌病の病原菌が居て、男児や少年達の睾丸に寄生したのです。
 ……そして、少年達が成長し、やがて結婚すると、精液(ザーメン)を介して女性の卵巣へ感染し、妊娠した母親の胎児にも感染したのでした。

 ……多産病と云うのは、女性の妊娠率を大きく増加させる病気で、また美貌病と云うのは其の名の通り、人間の男女を美男美女に変える病気の事です。
 ……そして、そんな裸族の村は、或る日、白人の奴隷狩りで消滅したのでした。




 ……昔、熱帯雨林(ジャングル)の奥深くに、小さな池が有ったと云う。
 ……其の池はまん丸で、水は透明に澄み、水面(みなも)は鏡の様に周囲を映したとも。

 ……或る、満月の夜、月の神殿の巫女が、ふと地上を見ると、なんと地上にも小さな満月が輝いていた。
 ……其の月の乙女は驚き、もっと良く見ようとして誤って、地上に落ちて仕舞ったのだ。

 ……もう、月には戻れ無い、戻る方法は判ら無い。
 ……満月を見上げて泣く乙女は、やがて狼に姿を変じたと云う。

 ……其の雌狼は、やがて子供を産んだ。
 ……人間の男の子と女の子、そして雄狼と雌狼だった。

 ……二人と二匹は仲良く、母狼の乳を吸って、元気に育ったと云う。
 ……今でも、天の狗、つまり狼(ルプス)や犬(カニス)が満月に遠吠えするのは、月(ふるさと)に帰りたいと泣いているからだと云う。

 ……或る、裸族の村に伝わったと云う、満月(フルムーン)の歌。
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