退廃芸術 大展覧会

淀川 乱歩

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第一章

密林の稚児達(月の邪神の神殿の遺跡) 陰の巻

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 ……熱帯雨林の密林(ジャングル)の調査に来ていた科学者の両親から、一人息子の僕は逸(はぐ)れて仕舞って、僕は泣きながら密林(ジャングル)の中を彷徨(さまよ)っていた。
 ……やがて、そんな僕の前に、突然、古い石の塔の遺跡が姿を現したんだ。

 ……其の時の僕は、何時(いつ)の間にか両足の靴も靴下も脱げて、両足とも素足で、帽子も無くなり、蒸し暑さに脱いだ上着やシャツも無くし、歩き難かった半ズボンも脱ぎ捨てて、白い下着(パンツ)を一枚だけの姿だった。
 ……すると、僕の前に一匹の仔熊が現れ、僕は何故(なぜ)か、其の仔熊に導かれて、遺跡の中心の小さな四角い池へ行き、澄んだ冷たい水を飲んでいた。

 ……気が付くと、先程の仔熊の前には、幾つかの大きな木の実が置かれていた。
 ……空腹だった僕は、其の木の実を一つ手に取ってみた。

 ……甘酸っぱい良い香りがしたので、かぶり付くと、冷たくて甘酸っぱい果汁が、僕の口の中に溢(あふ)れた。
 ……空腹だった僕は、仔熊の前の残りの果実も、全て食べて仕舞った。

 ……すると、急に眠くなって来て、僕は静かな池の水音を聞きながら、池の横の石畳(いしだたみ)の上に仰向(あおむ)けに横になって、両目を閉じた。
 ……やがて、僕が目覚めると空は真っ暗で、満天の星が瞬(またた)き、異様に大きな満月が、遺跡の大きな黒い影の石塔の背後で、まん丸に光っていた。


 ……突然、僕の顔を若い男の人の顔が覗(のぞ)き込んで、目覚めたか、って言った。
 ……僕は、頭の中に濃い、白い霧が掛かったみたいに、何も思い出せなかった。

 ……其の、美しい顔の男の人は、腰の一枚の布以外は裸で、裸足だった。
 ……突然、僕は其の男の人の事を思い出した。

 ……あ、お父さん、僕、眠ってたの?
 ……美しい男の人は、満月で人間の姿に変身した、此の遺跡の精霊王で、僕は数十人もいる息子の一人として育てられていたんだ。

 ……そして、そんな起き上がろうとした素っ裸の僕は、股間で僕の陰茎(おちんちん)が固く勃起(ぼっき)しているのに気付いた。
 ……実は、美青年のお父さんの二本の指が、僕の勃起した包茎(ほうけい)の陰茎の先端の、柔薄皮(ほうひ)を摘(つま)んで、ゆっくりと優(やさ)しく扱(しご)いて、其の性的快感で、何時(いつ)もの様(よう)に僕を目覚めさせてくれたのだった。

 ……僕が目覚めたのに気付いて、僕の息子を扱くお父さんの、指の動きが急に大きく速くなり、やがて僕は、お父さんに指で性的絶頂(オルガスムス)させられて仕舞ったんだ。
 ……赤い顔で喘(あえ)ぐ素っ裸の僕に、遺跡のひんやりと冷たい石畳(いしだたみ)の上に、胡坐(あぐら)を掛(か)いて座ったお父さんは、僕に四つん這いになって何時もの様に、お父さんの巨根(ファルス)を吸(す)う様に言った。

 ……其処(そこ)は、遺跡の中央広場(ブラヂスラヴァ)の、常に冷たい石畳(いしだたみ)の上の、青白い淫炎(セントエルモ)の冷たい炎が、彩淫術(マントラー)の呪紋陣(サークル)をシューシューと音を立てて描く、性錬金魔術(シャクティ)の不老不死化の呪淫(カーズ)の儀式を行う呪詛(じゅそ)、つまり呪い為の場所だったんだ。
 ……素っ裸の僕は、青白い淫炎(セントエルモ)の催淫の強力な呪淫(カーズ)に、股間の陰茎(おちんちん)を固く勃起させ続けたままで、四つん這いになると、胡坐を掛いて座ったお父さんの、股間(またぐら)を覆(おお)っている布の、腰の紐(ひも)を解いてお父さんを全裸にしてあげた。

 ……そして、素っ裸で四つん這いの僕は、そんな全裸のお父さんの熱くて少し塩(しょ)っぱい巨根(ファルス)を、舌でペロペロと舐め、柔唇(くちびる)で何度も接吻(くちづけ)して吸って、やがて、お父さんを固く勃起させたんだ。
 ……全裸で遺跡の石畳(いしだたみ)の上に、胡坐(あぐら)を掛(か)いて座ったお父さんの股間(またぐら)は、汗(あせ)の匂(にお)いと、少(すこ)し精液(ザーメン)の匂(にお)いがした。

 ……すると、全裸のお父さんが立ち上がり、素っ裸の僕に、俯(うつぶ)せに遺跡の石畳の上に寝なさい、と言った。
 ……素っ裸で四つん這いの僕は、喜んで、急いで冷たい石畳の上に裸身(はだか)で俯せに寝て、両足を少し開いて、お父さんを待った。

 ……すると、全裸のお父さんが、そんな素っ裸の僕の背中の上に、四つん這いに覆(おお)い被(かぶ)さって来たんだ。
 ……僕は、僕がお父さんと、初めて出会った日の事を思い出した。


 ……其れは、今晩みたいに月の美しい夜で、十七歳だった僕は、目指(めざ)めると十歳の子供になっていて、冷たい石畳に素っ裸で俯(うつぶ)せに寝かされていて、其の石畳に押し付けられた、僕の股間(またぐら)で固く勃起した熱い陰茎(おちんちん)が、何故(なぜ)か性的な快感を激しく求めて、強く疼(うず)き続けていた。
 ……実は、全裸で四つん這いのお父さんと、素っ裸で俯(うつぶ)せに寝た僕の周囲の熱く無い、冷たい青白い淫炎(セントエルモ)の呪紋陣(サークル)には、人間の五感を性的快感として脳の報酬系(ほうしゅうけい)と強く連鎖(リンク)させていたんだ。

 ……更に、其の淫炎(セントエルモ)の呪紋陣(サークル)には、連鎖(リンク)と同時に其の信号を増幅(ブースト)する催淫呪詛(じゅそ)で、素っ裸や全裸の僕達の裸身(ぜんしん)を性感帯(エロジナスゾーン)へと変えて性的快感を感じさせる、性錬金魔術(シャクティ)の強い催淫効果も有った。
 ……だから、素っ裸や全裸の僕や兄弟達は、性感帯(エロジナスゾーン)の裸身(ぜんしん)を常に視覚や聴覚や嗅覚や味覚や触覚に、淫(みだ)らな感触で愛撫(ペッティング)され続けて、常時(つね)に股間の巨根(ファルス)や陰茎(おちんちん)を、固く勃起(ぼっき)させ続けていたんだ。

 ……お父さんは、素っ裸の僕に、重く無いか、大丈夫かと聞いてから、お父さんの股間で、さっき僕が舐め吸って固く勃起させた大人の巨根(ファルス)の、大きく傘の開いた亀頭(グランズ)の先端が、俯(うつぶ)せに寝た素っ裸の僕の、肛門(アヌス)にグッと押し付けられた。
 ……すると、何時(いつ)もの様に、固く窄(すぼ)めていた素っ裸の僕の、尻穴(アナ)の力が抜けて緩(ゆる)んで、お父さんを受け入れたんだ。

 ……僕は、素っ裸で冷たい石畳の上に俯(うつぶ)せに寝て、大きくて熱いお父さんが、ゆっくりと僕の直腸(なか)へ挿入(そうにゅう)されて行くのを、両手を固く握(にぎ)り締(し)めて耐(こら)えていた。
 ……でも、僕の直腸(たいない)でお父さんが、ゆっくりと大きく抽挿(ちゅうそう)させ始めると、其の性的快感で僕の陰茎(おちんちん)は再び、固く勃起したんだ。

 ……ところで、そんなお父さんの巨根(ファルス)は、肉棒(さお)の皮膚の一面に、短い獣毛が密生していた。
 ……其(そ)れは、毛皮陰茎(ゲスケル)って云って、僕の直腸(アヌス)の中へ深く挿入(そうにゅう)されたお父さんの固く勃起(ぼっき)した巨根(ファルス)が、ゆっくりと抽挿(ちゅうそう)される度(たび)に、毛皮陰茎(ゲスケル)の毛の先端が、僕の直腸の粘膜(ねんまく)を無数にチクチクと、刺(さ)し続けたんだ。

 ……そして、其のむず痒(がゆ)さで、素っ裸の僕も更に固く勃起し、全裸のお父さんの鶏姦(アナルセックス)の性感調教(トレーニング)で少しずつ、素っ裸の僕の菊蕾(アヌス)を調教(しつけ)られて行った。
 ……そして、そんな素っ裸で俯(うつぶ)せに寝て、全裸のお父さんに背後から肛門鍛錬(アナル・トレーニング)されている、僕の固く勃起(ぼっき)した陰茎(おちんちん)は、石畳(いしだたみ)に無数に開いた小さな穴の、一つの中へ挿入(そうにゅう)されていて、冷たい何かが僕を吸(す)い扱(しご)き続けていたんだ。

 ……兄弟達は、其の冷たい何かを、包皮剥蟲(ピーラー・リーチ)や吸茎蟲(ペニス・サッカー)と呼んでいたけれど、大きな蛭(ヒル)なのか、蛇(ヘビ)なのか、触手(しょくしゅ)なのか不明な其れを、僕は自慰蟲(オナワーム)と呼んでいた。
 ……また、そんな雌(メス)らしい自慰蟲(オナ・ワーム)、つまり包皮剥蟲(ピーラー・リーチ)や吸茎蟲(ペニス・サッカー)とは逆に、冷たい石畳の無数の穴の中には、雄(オス)らしい催淫蟲(イグムシ)の、男根蟲達(ペニスワーム)も潜んでいたんだ。

 ……男根蟲(ペニスワーム)は其の名前の通り、僕や兄弟達が素っ裸や全裸で石畳(いしだたみ)の上に、仰向(あおむ)けに寝て、股間で固く勃起(ぼっき)した巨根(ファルス)や陰茎(おちんちん)を、全裸や素っ裸で四つん這いの、お父さんや兄弟達に吸(す)い扱(しご)かれている時に、其の子供の肛門(アヌス)を深々(ゆっくり)と大きく犯す催淫蟲達(イグムシ)だった。
 ……だから、僕や兄弟達は、遺跡の石畳(いしだたみ)の上に素っ裸や全裸で仰向(あおむ)けに寝かされて股間で固く勃起(ぼっき)した巨根(ファルス)や陰茎(おちんちん)を吸(す)い扱(しご)かれる時には、必(かなら)ず、素っ裸や全裸の四肢(てあし)を、大の字やXの字に大きく開いて、石畳の上に仰向けに寝かされたり、寝たりした。

 ……すると、石畳の穴の中から、数本の男根蟲達(ペニス・ワーム)が四肢に巻き付いて磔(はりつけ)にして、素っ裸や全裸で仰向けに寝て、股間で勃起した陰茎(ペニス)や巨根(ファルス)を、全裸や素っ裸で四つん這いのお父さんや兄弟達に吸い扱かれている僕達の、無防備な肛門(アヌス)の中へ、冷たい男根蟲(ペニス・ワーム)が潜り込んで来たんだ。
 ……男根蟲達(ペニスワーム)は全身を、透明な、冷たい滑々(ぬるぬる)とした粘液(ねんえき)に一面に覆(おお)われていて、僕達が肛門(アヌス)をギュッと緊(きつ)く窄(すぼ)めていても、無抵抗にヌルリと潜り込んで来た。

 ……そして、そんな男根蟲(ペニスワーム)を、兄弟達は魔羅蛇(ペニスネーク)と呼んでいて、僕は粘液鰻(ぬたウナギ)と呼んでいたんだ。
 ……粘液鰻(ぬたウナギ)は僕達の直腸(アヌス)の中で、クネクネと淫(みだ)らな感触で蠢(うごめ)いたり、左右に回転したり、深々(ズブズブ)と抽挿(ちゅうそう)して僕達の童菊蕾(アヌス)を犯し続けた。

 ……其れは、丁度、固く勃起(ぼっき)したお父さんの、冷たい巨根(ファルス)に犯されている様(よう)な感触(かいかん)だったんだ。
 ……僕達は、素っ裸や全裸の仰向(あおむ)けで、股間で固く勃起した陰茎(おちんちん)や巨根(ファルス)を四つん這いの、お父さんや兄弟達に吸(す)い扱(しご)かれ続けながら、同時に肛門(アヌス)を男根蟲(ペニスワーム)に深々と抽挿(ちゅうそう)され続けて、一晩中、性的絶頂(オーガズム)を繰り返していた。


 ……さて、そんな十七歳から十歳の肉体へと、性錬金魔術(シャクティ)の成体術(プラスチック)の呪淫(カーズ)で変身させられ、更に遺跡の冷たい石畳の上に俯(うつぶ)せに寝かされて、お父さんの巨根(ファルス)を僕の菊蕾(アヌス)の中へ挿入(そうにゅう)され、激しく抽挿(ちゅうそう)れて射精(しゃせい)され、お父さんの精液(ザーメン)で性錬金魔術(シャクティ)の不老不死化の呪淫(カーズ)の儀式を、僕が初めて受けた月夜だったんだ。
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