仮 伍

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の伍 半人半戯 其の獣鹿

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 ……実は、水槽内の全裸の子供達は、体内に埋め込まれた淫魔族の組織の力で、周囲の魔素(マナ)を吸収しては、直接に生命力に変換して生きていたのですが、其の組織が魔素の一部を性的快感にも変換して、人間族の子供達の全身の細胞に送り続けていたのでした。
 ……つまり、水槽内の全裸の少年少女達は、高濃度の催淫剤に全身を侵され続けているかの様に、恍惚とした表情を浮かべて、全身の皮膚と粘膜を少しずつ、性感帯に変えられ続けながら、常に性的絶頂の直前の状態に置かれて、可愛らしく喘ぎ続けていたのです。
 ……水槽内の全裸の子供達は、男の子も女の子も、常に両乳首と幼い陰茎(ペニス)や陰核(クリトリス)を勃起させ続けたまま、小さな裸身を、全身を襲う性的快感に身悶えさせ続けていたのでした。

 ……或る、少し大きな水槽の中では、全裸姿の人間族の少年少女達が、水槽の底の砂の上や、水中の岩の横で、無数の蟻の様に小さな銀色の魚達に、全身の皮膚を突(つつ)かれて身悶え続けていたのです。
 ……其の、銀色の煙の様な小魚達は、子供達の勃起させた両乳首と、鋭敏な亀頭粘膜や陰嚢、陰核亀頭の粘膜や肛門の周囲、そして足の裏を無数に覆って、常に突き続けては責め苛んで、幼い性的絶頂を繰り返させていたのでした。
 ……そして、更に、そんな雲霞鰯達を好んで捕食する菊壺蛸や蜜壺蛸達が、水槽内の全裸の稚児達の体内に寄生させて有ったのです。
 ……菊壺蛸(マラダコ)や蜜壺蛸(ヒメダコ)とは、福禄寿蛸(オキナダコ)とも呼ばれている人間界の蛸に良く似た小型の魔物達で、其の大きな頭部が人間の成人男性の、勃起した男根先端の様な姿をしていたので、太古から淫魔族が好んで自宅の壺や水槽で飼育して、生きた淫具として利用していた水棲の魔物達でした。
 ……実は、菊壺蛸とは福禄寿蛸の雄、蜜壺蛸とは福禄寿蛸の雌の事で、菊壺蛸は人間族の子供の直腸内に、また蜜壺蛸は膣の中に、好んで寄生していたのです。

 ……始めに、水族館で飼育されている人間族の子供達は、目的の年齢まで一気に成長させた後、淫魔族の特殊な器官を培養した組織を、体内に埋め込む手術を施してから、一人用の水槽内で暫くの間全裸で飼育され、水中での生活に適応させられたのでした。
 ……やがて、水族館に納入された新入りの子供達は、夫々の展示用水槽に移される直前に、水族館で飼育している菊壺蛸や蜜壺蛸を、少年の入れられた一人用水槽の中には一匹の菊壺蛸を、少女の入れられた水槽には菊壺蛸と蜜壺蛸の、一組の番(つがい)を入れたのです。
 ……一人用の水槽は、透明な小さな正方形で、其の中に全裸で入れられた人間族の子供達は身動きも出来ずに、胎児の様に裸身を丸めており、そんな一人用の水槽に投げ込まれた魔淫蛸達は、驚いて即効性の強力な麻痺毒を大量に、水槽内に分泌したのでした。
 ……そして、そんな一人用水槽内の全裸の子供達は、水族館に納入される時には既に、全身が鋭敏な性感帯に変えられていて、菊壺蛸や蜜壺蛸は子供の頭の上から入れられると、全身が痺れて身動き出来無い、無抵抗な全裸の少年少女達の、顔から肩へ、更に胸の膨らんだ乳首に吸盤で吸い付きながら下腹部へと、淫らな感触でヌルヌルと這い下りて行ったのです。
 ……蛸達は、少年の固く勃起した陰茎(ペニス)に触手の細長い先端を巻き付け、包皮が大きく剥けて完全に露出した、鋭敏な亀頭粘膜に触手の吸盤を吸い付かせ、また、少女の勃起した陰核(クリトリス)にも触手の先端の吸盤を吸い付かせて、ゆっくりと移動したのでした。
 ……そして、子供の幼い性器を淫らな感触で這って、菊壺蛸は肛門(しりあな)の中へ、蜜壺蛸は女陰(われめ)の中へと強引に潜り込んで行ったのです。
 ……既に、全身を性感帯に変えられていた子供達は、恍惚とした表情を浮かべて無抵抗に、全裸の裸身の上を這い回られ、やがて肛門や女陰に、淫蛸の極太の頭部の先端を押し付けられ、肉穴を限界まで押し広げられながら、少しずつ体内に潜り込まれて仕舞ったのでした。
 ……ヌメヌメした冷たい淫蛸達は、やがて完全に子供の温かな体内に潜り込んで仕舞うと、吸盤の生えた触手だけを体外に出し、少年達の勃起した陰茎や陰嚢、少女達の陰核を、催淫毒の透明な粘液を分泌する其の触手の先端で淫らに、丹念に愛撫して、粘液を塗り始めたのです。
 ……そして、そんな人間族の子供達の体内に寄生した淫蛸達は、体の色が次第に薄れて行き、やがて海月の様に完全に無色透明に変化したので、本来の展示用水槽に運ばれて、一人用水槽から取り出されて、展示用水槽に投げ込まれたのでした。
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