仮 伍

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の伍 半人半戯 其の産獣鹿

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 ……処で、そんな淫魔族の遊郭都市の寄生蟲館、つまり童中蟲館の展示室の一つに、沼蚊の展示室が有ったのです。
 ……沼蚊とは、其の名の通り湖沼(こしょう)地帯に生息する、砂粒よりも微細(ちいさ)な蚊の事で、山野(さんや)で常に全裸で暮らしている人間族の少年少女達の、膀胱(ぼうこう)の中に産卵する習性が有ったのでした。
 ……沼蚊達は、水浴(みずあび)に来た人間族の子供達が、遊び疲れて、岸辺の涼しい木陰(こかげ)で全裸で眠ると、其の、幼い性器の尿道口から潜り込み、尿道から膀胱内へと侵入し、膀胱内壁の中一面に、無数の卵を産卵し続けたのです。
 ……実は、沼蚊には鋭い産卵管が有り、其の先端を、子供達の膀胱の粘膜から、膀胱壁内へ挿入して、猛烈な痒(かゆ)みで子供達の膀胱を責(せ)め苛(さいな)み続け乍ら、産卵し続けたのでした。

 ……やがて、人間族の子供達の、膀胱の壁の中で卵から孵化した沼蚊達は、其の子供の血液から栄養分と酸素を奪って成長し、蛹に成り、膀胱内で成虫に成ると、再び子供達の尿道を通り、尿道口から這い出して、飛び立ったのです。
 ……其れは、深夜の事で、実は、沼蚊達の唾液には強い催淫効果が有って、人間族の全裸の少年少女達は、数十匹の沼蚊達が膀胱内から全て飛び立つ迄、大人しくしていたのでした。
 ……全裸の子供達は、自分の膀胱内や尿道を、小さな蟲が這い回る奇妙な性的快感に喘(あえ)ぎ続け乍(なが)ら、恍惚とした表情を浮かべて、膀胱内から沼蚊達が出て行くのを、待ち続けたのです。
 ……そして、そんな、大人しい人間族の全裸の少年少女達の尿道口から這い出して、飛び立った沼蚊達は、子供達の全身の柔肌(ひふ)から、吸血し始めたのでした。

 ……実は、沼蚊達の事を人間族の子供達は、催淫糠蚊(サキュバス・パウダー)と呼んでいて、沼蚊達の唾液の性的快感の為に、全裸の幼児達や少年少女達は両乳首を尖らせ、全裸の全身を小さな沼蚊達に、無抵抗に刺され続けていたのです。
 ……少年達は、幼い陰茎(ペニス)を固く勃起(ぼっき)させ、少女達も陰核(クリトリス)を膨らませて、地面の土や草の上に仰向(あおむ)けに寝て、沼蚊達の為に自ら、両足を左右に大きく開いたのでした。
 ……そして、そんな無抵抗な、全裸の人間族の子供達の両乳首と、股間の幼い性器(セックス)と肛門(アヌス)には、周囲からも集まって来た無数の沼蚊達に、黒煙の様に覆われて仕舞い、腫れ上がり鋭敏に為った、幼い乳首や性器や肛門を、チクチクと無数に刺され続けていたのです。
 ……全裸で、仰向けに地面に寝た人間族の幼児達や少年少女達は、全身を覆う淫らな性的快感に可愛(あい)らしく喘(あえ)ぎ続け乍ら、一晩中、幼い性的絶頂(オルガスムス)を繰り返し続けていたのでした。
 ……人間族の、全裸の幼児達や少年少女達は、全身を薔薇色(ピンク)に腫れ上がらせ乍、可愛らしく身悶え、全身の性的快感に喘ぎ続けていたのです。
 ……そして、そんな沼蚊達を捕食する為に、無数の蜻蛉(トンボ)や蛙達が周囲から集まって来たのでした。
 ……また、更に、其の蜻蛉や蛙を捕食する為に、蜥蜴(トカゲ)や蛇達も子供達の裸身に集まって来て、子供達の熱く火照った裸身に、冷たく淫らな感触で這い上がったのです。
 ……淫魔族の遊郭都市の寄生蟲館、つまり童中蟲館の展示室の壁の、透明な展示槽の中でも、全裸で飼育されている人間族の少年少女達の、仰け反った裸身に群がる、無数の沼蚊達を捕食させる為に、蜻蛉や蛙、そして蜥蜴や蛇達が子供達の全裸の裸身を、冷たく這い回っていたのでした。
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