【悲報】恋活パーティーサクラの俺、苦手な上司と遭遇しゲイ認定され愛されてしまう

grotta

文字の大きさ
2 / 44

2.上司がいるなんて聞いてないし「この後どう?」じゃない

目の前にいたのは宮藤暁斗くどう あきと。俺の上司だった。

なんでこの人がここにいんだよ?!

「奇遇だなぁ。こんな所で会うなんて」

「はぁ……」

やべー。なんでよりによって鬼怖すぎて苦手な課長が来てるんだよ……
相変わらず見た目はムカつくくらい男前だ。そういや人だかりできてて近づけないエリアがあったけど人の壁で見えなかった中心にいたのがこの人だったのか。

「お前もだったんだな」

「そう……?」

「いや、だからこっち側の人間だったんだなって」

「え……?」

あ、ゲイってこと?!いやいやいや誤解だよ!

「あ、いや俺は今日バ……」

バイトで……って待てよ。副業禁止なのにこの上司にバイトのことバレて上に報告されたらヤバくねえか?

「あ、俺……そうなんすよ!実は男が好きなんすよね!あははは」

おい、俺何言ってんだ!?いや、でもこうするしかないよな。とにかくこの場をなんとかしのがないと……

って何だよみんなこっち見てんじゃねえ!
遠巻きにだが、会場内で人気のある2人が喋ってるので微妙にチラチラ見られている。
クソ、悪目立ちしたらサクラ的にはよくないぞ。次もあるんだからな……
バイトの方も本業の方もピンチだ。だからこんな手伝いしたくないんだよおおお!

しかし周りの目よりもヤバかったのは上司の目だった。あれ?なんか……ギラギラしてません?

「新木……そうだったのか。ああ、お前の出会いの邪魔をしちゃ悪いな。それじゃ」

「あ、はい……?」

ほっ……。根掘り葉掘り聞かれるかと思ったけど意外とあっさり解放された。
あっぶねーー。バイトしてるのバレたら懲戒解雇もあるからな。しかももっとまともな副業ならまだしもカップリングパーティーのサクラなんて、バレたら色んな意味でヤバい。

とりあえずこのパーティは無事終わった。他の参加者達が帰るまでトイレで時間をつぶしてからビルを出る。金曜の夜だからどこかで飲んで帰ろうと思っていたところで声を掛けられた。

「あ、君ちょっと」

「はい?」

ああ、なんかさっきこんな人会場にいたな。割と普通なサラリーマン風の30歳前後に見える参加者だ。まだ帰ってない奴いたのかよ。

「もしこの後何もなければ、一緒に飲みにでも行かないかなって」

やれやれ。これが嫌で時間つぶしてから出て来たのに意味ないじゃん。

「あー……いやぁ……」

「あ、ごめんね。誰ともカップルになってなかったみたいだからいいかなぁって。これも何かの縁だと思って!ね?奢るからさ。」

「すいませんけど、俺ちょっと……」

あんまり強気に断ってクレーム入れられるとまずい(姉にボコられる)から穏便に済ませたい。しかし見た目は普通に見えて性格はしつこいタイプのようで、強引に手首を掴まれた。

「ほら、お腹空いてるでしょ?俺いい店知ってるんだ。ね、行こう」

「ちょっと」

触んなよ!
仕方なく振り払おうかと思ったとき横から現れたのは上司だった。

「新木、待たせたな」

「あれ、宮藤さん……」

なんか知らんが助けてくれるらしい。

「さぁ、行こうか」

「はい。というわけなんですいません」

俺は掴まれた手を軽く振り払って笑顔で挨拶した。

「な、なんだ~。格好いい彼とカップルになってたなら先に言ってよ。じゃ、じゃあね!」

話しかけてきたサラリーマンは分が悪いと悟って引きつった顔で笑いながら立ち去った。

「はぁ……よかった。ありがとうございます課長」

「ああ。まだ帰ってなかったんだな」

「あ、はい。トイレ行ってて」

「ふぅん。誰ともカップルにならなかったの?」

「はい」

サクラだから当たり前だろ。誰がカップルになんてなるかよ!

「じゃあ、この後どう?」

「へ?」

どう、じゃねえ!俺はひとりで飲んで帰りたいんだよ。なんでこんな怖ぇ上司と金曜の夜に飲んで帰んないとなんないんだ。罰ゲームかよ!

「どうせこんな所に出会い探しに来てるんだから暇だろ?」

10センチくらい上から見下される。俺も身長175cmはあるんだけど……。
しかし顔がいいな。
ハッ!そうだ。この人は仕事では鬼だけどクソイケメンなんだよな。出会い探しに来たゲイがこんなイケメンに声かけられて断るなんて、もしかしてサクラって思われちゃうんじゃね!?

「あ……暇でーす……」

「じゃあ行こう」

ひーっなんか声が甘いし腰に手を添えるのやめて?!ぞっとするから~!

「は、はい……」

怯える俺のことを見て「緊張してる?可愛いな」とか笑いながら言うのをやめてくれ。
違うんだ……こんなはずでは……待ってこれ、飯食って酒飲んだら解放してもらえるよね?よね?!
どうなっちゃうんだ俺!?
感想 29

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件

ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。 せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。 クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom × (自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。 『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。 (全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます) https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390 サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。 同人誌版と同じ表紙に差し替えました。 表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。