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昨日の夜サシャに手伝ってもらって焼いておいた紅茶のクッキーを籠に詰める。
「アンリ様、ショーン様を起こしてきますね」
「あっ、今日は僕が起こすよ」
「ショーン、おはよう。今日は騎士団に行くよ」
いつもは声を掛けてもなかなか起きないけど、今日は薄紫色の大きな瞳がパッと開いた。
「きしだん!」
「ふふっ、朝ご飯食べて準備しようか」
「うん!」
今日はジェイドも僕達に合わせて、いつもより少し遅めに行く事になった。三人で馬車に乗って騎士団本部に向かう。
「ジェイド、今日は急にお邪魔して大丈夫なの?」
「前もって言うと、団員達が落ち着かなくなって煩わしいからな」
「えっ?」
「いや、アンリはいつ来ても大丈夫だ。今日も離れた所から見るんだぞ」
「分かった。ショーン、楽しみだね!」
ショーンが瞳を輝かせて、こくっと小さく頷く。
馬車を降り訓練場の方へ歩いていくと、人集りが見えた。
「何でまた、こんなにいるんだ⋯?」
「「「アンリ様ぁ!」」」
理解が追いつかずアンリとショーンにその場で待つように言って、一人急いで訓練場に入る。
「お前達、どうしてアンリが来るのを知っている?」
「はっ!副団長、伝令が来ました!」
「はあっ!?そんな事に伝令を使うな!」
団員達は、呆れている俺には見向きもせず、アンリばかり見ている。
「「「何か、ちっちゃい副団長がいるぞ⋯」」」
「きっとアンリ様を守るために、とうとう念力で分身を出したんだ」
「「「うんうん、違いない」」」
「ふぅ、お前達の伝令と噂の回るのが早いのだけはよく分かった」
アンリにショーンを連れて来るように手を上げて合図すると、二人が団員達の前まで近付いて来る。
「「「はわぁぁぁ、聖母様だ⋯」」」
俺とアンリの間にショーンを立たせ、肩に手を置く。
「皆聞いてくれ!ひと月程前だが、俺とアンリの養子になったショーンだ。5歳になる。今日は訓練を見学するが、皆普段通りにしてくれ。それと、持ち場を離れて来ている者は、差し入れを受け取ったら、持ち場に戻れ!」
「「「アンリ様と親子とか、羨ましい!」」」
「チッ、まったく。じゃあアンリ、訓練を始めるから、ショーンを頼む」
「ショーン、行ってくるからな」
「うん」
ショーンの頭を撫でて、打ち合いの指示を出しながら、自分もそれに加わる。
キンッ、キンッ
「踏み込みが甘い!もっと脇を締めろ!」
「ショーン、父上は強いでしょ?」
「うん、すごい。いちばんつよい」
「ふふっ、でしょ。ジェイドは毎日、街の人を守ってるんだよ」
「ちちうえ、かっこいい」
アンリとショーンが何を話しているのかは聞こえないが、ショーンが興奮気味に俺を見ているのが分かる。やっぱり男の子だな。
「よしっ!打ち合い止めっ!俺はこれで抜けるが、皆走り込みして終われ!」
「「「ええぇ!アンリ様もう帰るんですか?」」」
「うるさい!お前ら今日はいつもの倍走り込め!」
「「「ひいぃぃ」」」
「アンリ様、ショーン様を起こしてきますね」
「あっ、今日は僕が起こすよ」
「ショーン、おはよう。今日は騎士団に行くよ」
いつもは声を掛けてもなかなか起きないけど、今日は薄紫色の大きな瞳がパッと開いた。
「きしだん!」
「ふふっ、朝ご飯食べて準備しようか」
「うん!」
今日はジェイドも僕達に合わせて、いつもより少し遅めに行く事になった。三人で馬車に乗って騎士団本部に向かう。
「ジェイド、今日は急にお邪魔して大丈夫なの?」
「前もって言うと、団員達が落ち着かなくなって煩わしいからな」
「えっ?」
「いや、アンリはいつ来ても大丈夫だ。今日も離れた所から見るんだぞ」
「分かった。ショーン、楽しみだね!」
ショーンが瞳を輝かせて、こくっと小さく頷く。
馬車を降り訓練場の方へ歩いていくと、人集りが見えた。
「何でまた、こんなにいるんだ⋯?」
「「「アンリ様ぁ!」」」
理解が追いつかずアンリとショーンにその場で待つように言って、一人急いで訓練場に入る。
「お前達、どうしてアンリが来るのを知っている?」
「はっ!副団長、伝令が来ました!」
「はあっ!?そんな事に伝令を使うな!」
団員達は、呆れている俺には見向きもせず、アンリばかり見ている。
「「「何か、ちっちゃい副団長がいるぞ⋯」」」
「きっとアンリ様を守るために、とうとう念力で分身を出したんだ」
「「「うんうん、違いない」」」
「ふぅ、お前達の伝令と噂の回るのが早いのだけはよく分かった」
アンリにショーンを連れて来るように手を上げて合図すると、二人が団員達の前まで近付いて来る。
「「「はわぁぁぁ、聖母様だ⋯」」」
俺とアンリの間にショーンを立たせ、肩に手を置く。
「皆聞いてくれ!ひと月程前だが、俺とアンリの養子になったショーンだ。5歳になる。今日は訓練を見学するが、皆普段通りにしてくれ。それと、持ち場を離れて来ている者は、差し入れを受け取ったら、持ち場に戻れ!」
「「「アンリ様と親子とか、羨ましい!」」」
「チッ、まったく。じゃあアンリ、訓練を始めるから、ショーンを頼む」
「ショーン、行ってくるからな」
「うん」
ショーンの頭を撫でて、打ち合いの指示を出しながら、自分もそれに加わる。
キンッ、キンッ
「踏み込みが甘い!もっと脇を締めろ!」
「ショーン、父上は強いでしょ?」
「うん、すごい。いちばんつよい」
「ふふっ、でしょ。ジェイドは毎日、街の人を守ってるんだよ」
「ちちうえ、かっこいい」
アンリとショーンが何を話しているのかは聞こえないが、ショーンが興奮気味に俺を見ているのが分かる。やっぱり男の子だな。
「よしっ!打ち合い止めっ!俺はこれで抜けるが、皆走り込みして終われ!」
「「「ええぇ!アンリ様もう帰るんですか?」」」
「うるさい!お前ら今日はいつもの倍走り込め!」
「「「ひいぃぃ」」」
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