【R18】もしも俺が…好きだと言ったら?

keco

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好きだからこそ…

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 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 仕事が終わって
 私に相談があるというじん
 行きつけのBARに来た…


「あれ?しゅんは まだ?」

「俊は…誘ってないよ……」

「あ、そうなんだ…」
 2人きりか…まぁ、仁だから…

 雑談を交わしながら飲み進める…


「で?…相談って?」


「あぁ……相談も 別にないよ」

 腕時計を見ながら言う その横顔に
 ちょっとドキッとした…

「…そうなの?」


「アミと…2人きりで会いたかった…」


 いつもなら ふざけて
 ヘラヘラ笑ってるのに…


「や、やだなぁ~真面目な顔して~
 だったら、正直に言えばいいのに(*´꒳`*)」

 少しだけ沈黙があって
 俯きながら 仁が口を開いた

「お前は、俺の…大事な同期なんだ…
 だけど…」


 さっきから様子がおかしい…

 仁が話を続けようとした時
 テーブルに置いてあった
 私のスマホが震えた…


「電話、出てもいいよ…」

「あ、ごめん…ちょっと席を外すね」
 そう告げて、BARの外に出た…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「あ、アミ?
 今 BARの近くにいるんだけど…
 迎えに行くよ…」

 声の主は、柾國まさくに


 先程の唯ならぬ 仁の様子に
「ねぇ、…そろそろ私たちのこと
 会社の人にも話した方が
 良いんじゃない?…っ…」


 そう言いながら
 振り返ると 仁が立っていて…

「誰と話してるの?」

「あ、…えっと…」

「はっきり言うよ…
 俺は、お前のことが好きみたいだ…」

「…へ?」

 突然の告白…
 通話中だったスマホは
 気がつくと 仁の手に渡り
 通話は既に切られてた




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




「あ、切れた…電波悪かったのか?…
 とりあえず行くか…」

 スマホをポケットに収め
 何も知らない柾國は
 BARへと向かう




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 BARの入口…
「仁、返して…」

 スマホ取り上げて 動揺を隠すため
 精一杯の笑顔で


「真面目な顔で、冗談とかやめてよ~(*´艸`)
 まだ体調、しんどいんじゃないの?
 もう解散しようか(*´꒳`*)」


「俺 本気だよ…」


 思いがけない言葉に 気が動転した私は
 いつの間にか 力強くホールドされ
 唇を塞がれていた

「んーっ!!!…っん…!!」

 仁も…男だった…
 ジタバタと抵抗してもピクリとも動かない…
 勝てる気がしない…


 "相手も男だ…気をつけて…"
 …まさくんに言われたばかりだったのに



「…………」

 …その2人の様子は
 迎えに来た柾國の視界に入り


 無言のまま 踵を返した




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 やっとの思いで唇を離して

「…っ何してんの!!!!」
 仁を思いっきり突き飛ばした

「ごめん、俺…っ…」
 申し訳なさそうに言う仁…


「帰るね…」

 アミは落としたカバンを拾い上げると
 つかつかと歩き出す


 遠ざかる後ろ姿から視線を落とし
 しゃがんで 頭を掻きむしる仁
 同時に うなだれる…


「電話の相手…男だよなぁ…
 …はぁ……遅かった…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 少し歩いて
 柾國に電話をする

「もしもし、ごめんね…
 途中で電話切れちゃって…
 今、どこにいるの?」


「……近くの公園」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 ~柾國side~

 俺は今、複雑な気持ちだ…

 しっかりと見てしまった
 アイツとキスしているアミを…

 やっぱり 俺達のことを伝えた方が…


「はぁ~(。´-д-)」


 こちらに向かって走ってくるアミは
 いつもの笑顔で

「さっきは ごめ…っ」


 手を伸ばしギュッと包み込む…
 離れていかないように


「帰るぞ…」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 自分の中で 色濃くなる アミへの想い…
 "取られたくない"という感情…
 これ…"嫉妬"なのか?


 部屋に連れてくるなり
 愛しいカラダしるしをつける
 俺のアミ……俺の…


「あっ…」
 この甘ったるいき声も

「っ…ぁん」
 吸い付く肌も

「……ぃゃあ…っ…」
 気持ち良さに 歪んだ顔も…

「んっ…っ…ん」
 色っぽく濡れた唇も…


 全部……

 俺のもの…なんだ…っ……



 ⊂('ω'⊂ )))Σ≡ドピュッシー


「…っく…っ…はぁ…はぁ…っ…」


 柔らかな膨らみに顔をうずめて
 抱きしめると

「…っ…ねぇ、もしかして…」

「見てないよ…」

「あ!やっぱり…見っ…」

「いや……見てない…」


 妬いてるのに、強がってる男なんて
 笑えるだろ?

 申し訳なさそうにアミが言った
「もう、2人で行ったりしないから…
 ごめんなさい…」

「……ぅん…」

 ダサいなぁ…俺……
 まともな返事が出来なかった




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 それから数日が経ち
 仕事が立て込んで 
 柾國と会えない日が続いていた


 残業もひと段落して
 飲み物を買いに給湯スペースへ…

 話し声が聞こえてきた

「最近、物騒な事件が多くて怖いんです!
 送ってくれませんか?」

 この声は…ひよ子…
 話している相手は…必然とわかった

「そうだよな……じゃあ、駅までなら…」

 まさくん…優しいなぁ
 ひよ子を送っていくんだね…

 いや、そうじゃなくて…(´^`*)ムーッ


「あ、お疲れ様です!(*´꒳`*)」
 
 2人の前に顔を出した


「アミさん、お疲れ様です!
 部長が、帰り…
 送ってくれることになって~(*´°`*)♡」

「アミも良かったら一緒に…」
 私の顔を見て笑顔になった まさくんが
 言いかけたが


 彼の隣にいる ひよ子が
 私を ものすごい形相で睨みつけていて…


「いえ、…まだやることがあるので…」
 本当はキリのいいところで
 終わらせていたけど…
 ひよ子の凝視が とにかく怖くて(^∀^;)

「そっか…早めに帰れよ」



 ‪(◦`~´◦)‬ジーーーー

 ひよ子ぉ~
 こっち見ないで~ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ


 2人が会社を出るのを待ってから
 帰る支度をして、外に出ると


「今まで居たんだ?( ^֊^)」
 てつが話しかけて来た…
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