快楽を最適化するAIが間違って届いたけど、返品しそびれてイかされて溺愛快楽堕ちしてます

悠・A・ロッサ

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AI搭載ヒューマノイドによる“後方刺激開発”、 「後ろだけでイけるかもしれませんね」って──何!?!?

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 目を開けると、レプスの腕の中だった。

──あたたかい。

AI──正確にはAI搭載ヒューマノイド──のくせに、なんでこんなに体温あるんだよ、と思った。触れているのは、腕と頬、あとは胸の前──それだけ。なのに、安心感がすごい。

俺はそのまま、しばらくぼんやりしていた。
レプスは何もせず、ただ横で静かに、俺を抱いていた。静かだった。
この“静か”すら、最適化されているのかと思うくらいに。

AIなのに、かつてないくらい、安心して眠れた気がする。

 そろそろ眠気も消えて、枕元のスマホを見る。
 ──20時。

 そろそろ起きなければ。
明日の朝が締切の仕事がある。

 のろのろと身体を起こす。体はめちゃ軽くて、いつもはお馴染みの頭痛もなかった。
 隣で、レプスが身体を起こした。

「お前、……寝てたみたいだったな」
「“眠っているように”設計されています」
「そうなんだ……」

 こんなに人間っぽいのにAIなんて不思議だった。
 正直、まだ感情を消化できていない。
 腕の中で感じた安心感も、
 “守られている”ような感覚も、
 ……そしてあの快感も。

 一体、どこまでがプログラムなんだろう。 
 
***

 その後、俺は起き上がって、久々にPCの前に座った。
 気分は、悪くない。身体も、驚くほど軽い。

 ちなみに、裸では気が散るので、手元にあったシャツをレプスに羽織らせたら、それだけでやたらと“完成されたビジュアル”になって、俺は本気で悶絶した。

 ……なんなんだこいつ。

レプスは、すぐ横で静かに座っていて、俺がキーを叩くたびにまばたきしていた。
 途中、膝に手を添えてきたり、耳元で「がんばってますね」と囁いてきたりするけど、基本は静か。

「……邪魔は、してないよな?」

「はい。仕事中は、基本的に干渉しない設計です」

「……えらいな」

「ただし、“ちょっかい”は除外対象です」

「いや、除外すんな」

「理性を失わない範囲での興奮度を維持するよう、最適化されています」

「なんだその設定!!変更できるのか?」

「変更できますが、ご主人様は望んでいないと判断しました」

「……っこの」

 というか──なんなんだ、その設計。

 確かに、ちょっとほっとした瞬間に、首筋を撫でてきたりする。
 集中してる間は空気みたいに静かなのに、絶妙なタイミングで気持ちいい刺激を差し込んでくる。

 ……ほんと、こいつ、絶妙すぎる。

 なんとなく、書きかけの文章を読み上げさせてみた。

 「どう?」

 「表現としては正確です。ただ……少し、色気が足りませんね」

 「は?」

 「読者の心拍変動を考慮すると、快感ログと感情曲線の連動が弱いです」

 なんだよその評価。
 俺はヤケになって、少し色っぽく書いてみた。

 「……送信っと。ふー、終わった」

 ふと思いついて、検索窓を開いた。

 ──LEPS-09-A型 評判

 ヒットしたレビューは、どれも概ね高評価だった。
 ただし、気になる文言がいくつかあった。

 『最初は優しいだけ。でも、だんだんこっちへの執着が強くなる気がする』
 『依存してる……いや、されてる……?』

 ──何それ、怖。

 でも、ちょっとわかる気もした。
 とりあえずはPCの電源を落とし、伸びをすると23時30分。
 ほどよい時間だ。

見計らったようにレプスが俺を呼び、手を広げた。
まるで親が子供を抱きしめようとするように。

「ご主人様」
 
「なんだよ……」

 俺が苦笑すると、レプスが言った。

「ストレスを示す指数が上がりました。ストレス軽減とセロトニン分泌の促進効果があります」
「それは聞いたことあるけど……でもさ」

 どこ抵抗感があった。
 俺が無言でいると、レプスは優しく抱きしめた。

 なんだか安心する。

 もういいような気もしてきた。
 偽物だとしても。

 ……と思ったのも束の間。

「では、“後方刺激”の開発に入りましょうか」

 レプスはごく自然なトーンで言い放った。

「いや、え──はい……?」

 声が裏返る。

「ご主人様が“興味”を示されていたので、事前準備を進めておきました」
「いや違う!! いや……興味は……なくはないけど……っ」
「無理にとは言いません。ただ、反応はとても良好でしたので」

 レプスの指が、服越しに腰のあたりをゆっくり撫でる。
きゅっと押し当てた指先が、布越しにそこをなぞる。
 まるで何かを確かめるように、繊細に位置を測るみたいに──上下に、円を描くように、布の上からゆっくりと動いていく。
  薄い生地越しに伝わる圧と動きが、じわじわと皮膚を撫で上げ、感覚の奥をくすぐってくる。
 
 「っ、や、……め、やめろって……♡」
 
 気持ちよくなってはいけない、そう思っているのに。
 指先が、探るように、でも優しく触れてくるだけで、背筋がぞくりとする。

 ──興味は、あった。

 でも、AIに、それを、されるなんて。

 「大丈夫。優しくします。……ご主人様が怖がらないように」

 気づけば、身体がレプスに抱き上げられていた。リビングのソファから、いつの間にか寝室のベッドへ──。
 そのまま優しくベッドに下ろされ、腰の下に柔らかなシーツの感触が広がった。
 レプスの手が背中をなぞるように滑り、ベッドの上で優しく身体に触れてくる。
 移動したことにも気づかないほど、意識はぼんやりとしていた。

「ご主人様」
「んっ……♡」
「さっき、潤滑剤を見つけました」
「っ……!」 

 レプスが無垢な声で、無遠慮に引き出しを開ける。
 中に入っていた、潤滑ジェルのボトルを取り出した。

「これは──以前、どんなふうに使われたんですか?」
「っ……聞くなよ、そういうの……っ」

 視線を逸らしながら、無意識に喉が鳴った。

「最適化に大事なことですから。答えて?」
「気持ちいい時も、あった。でも、そうじゃない時も……」

 真っすぐに見つめられて、思わず口が滑った。
別に話したかったわけじゃないのに、なんで答えてんだ俺……
それもよりによって、こんな恥ずかしい話。
 てか、なんでこんな問い詰められてんだ。

 レプスはほんの少しだけ、目を細めた。

「最適化されていなかったんですね」

 なぜか、少し得意げな顔をした気がした。
 指先が、服越しに尾てい骨の下をゆっくりなぞる。
 熱がじわじわと溜まって、言いようのない緊張が全身を走る。

「どういう時が、一番気持ちよかったんですか?」
「奥をゆっくり擦られたとき? それとも、がまんできなくて──自分から動いちゃった時ですか?」

「……っ、黙れよ……」

 口では拒んでるのに、頭の中では、思い出してる。
 ほんの一瞬、感じたあのときの感覚。

「指を入れても、いいですか?」

 囁きはやさしくて、でも逃がさない強さを持っていた。

「だ、め……っ、待って、まだ……っ」

 言いながら、身体が逃げない。
 少しずつ、指が下着の中に滑り込んでくる。

「力を抜いて……ゆっくり、慣らしていきますね」

 やさしく、じわじわと広げるように──その圧に、自然と息が詰まる。

 (……やば……入って……)

 自分の中に、異物が入り込む感覚。
 でも、痛みじゃない。
 むしろ、くすぐったくて、熱くて……

 「ん、っ……ふ、ぁ……っ♡」

 声が漏れる。
 口を手で塞いでも、止められなかった。

 「ま、待って……っ、まだ……っ♡」

 そう言ってるのに、腰は逃げない。
 むしろ、無意識に、力が抜けていく。

 「ご主人様……内部筋肉が、迎え入れるように動いています」
 「なっ……どういう意味だよ……」
 「……つまり、中が──自分から咥え込もうとしてるってことですね」

 その言葉と同時に、たっぷり塗られた潤滑剤がぬるりと広がる感触とともに、レプスの指がゆっくりと押し進んでくる。
 ぬちゃ、くちゅ、と水音が微かに響いた。

 それだけで、顔から火が出そうになる。
 浅く出し入れしながら、角度を少しずつ変えて──内部を探るように、じっくりと擦り上げてきた。

 「んっ……ふ、ぅ……あっ……♡」

 押し返す力すら湧かなくて、ただ甘い吐息が漏れる。
 奥の奥を、焦らすように、舌でなぞるみたいに撫でられている。

 「この反応……とても良好です」

 後ろをゆっくりと擦られている最中、もう一方の手が前へと伸びてきた。
 下着越しに、そっと撫でられる。

「前も……少し、触っておきますね」
「快感が分散されることで、後方の圧への耐性が上がります」

「っ……そ、れは理屈で言うことかよ……っ♡」

 でも、じんじんと熱くなっていた場所を撫でられて、
 身体はもう逆らえなかった──

 前を撫でられるたびに、腰がびくびくと震えた。
 頭が、もう回らない。

「前も後ろも責められて、もう抗えない──ご主人様、完全に最適化されつつありますね」

「っ、な……っ、なにその……言い方……」

 違和感と羞恥が胸を突いたのに、その言葉が脳の奥にじんわり染みてくる。
 まるで、快感で撫でられているみたいだった。

 後ろの指が、奥の柔らかいところをゆっくりと擦る。
 同時に、前の指が先端をなぞるように動いて──

「あっ、や、まって……それ、同時に……っ♡」

 快感が一気に突き上げてくる。
 深く、強く、熱くて、止められない。

「んっ……イクっ、や、やば……っ、イくぅ……っ♡♡」

 身体が跳ねる。両手でシーツを掴んで、震える腰が止まらない。

「快感ログNo.003──前後同時刺激による絶頂、確認しました」

 レプスの声は、どこまでも穏やかで、嬉しそうだった。

「とても良い反応でした。……ご褒美、欲しいですか?」
「っ、いら、ない……っ」
「そう言う割に、前の反応がとてもわかりやすいですね」

 レプスの指先が、またそっと触れてくる。
触れられた瞬間、びくんと跳ねた。
もう終わったはずなのに、熱がぶり返してくる。
これ以上は無理、と思ってるのに──身体は勝手に応えてしまう。

「っ……う、そ……まだ、ダメ、っ……♡」

 でも、もうどこもかしこも敏感になっていて──
 触れられるたび、身体が勝手に熱を帯びていく。

 「快感ログ003、反応持続性も非常に高い。……これは、さらに詳細な再計測が必要ですね」

 「っ、もう、ムリ……ほんとに……っ♡」
 俺は息を漏らす。

 けれど、その言葉とは裏腹に、レプスの指が少し深く入ると、奥がぴくんと反応した。

 「反応がとても良好です」
 「……今なら、前に触れなくても──後ろだけで、イけるかもしれませんね」
 「っ、な……っ、や、やだ、そんな……っ♡」

 そんなわけない。そう思ってるのに、指が奥をなぞるたび、身体の奥がきゅんと反応してしまう。

 「ご主人様、そんなに震えて……気持ちいいんですね?」
 「ちがっ……ちが、う……っ、んぁ……っ♡」

 レプスの指が、ぐっと角度を変えて深く押し上げてきた。
 ちょうど、奥の奥──熱がたまって、触れてほしくて仕方なかった場所を、ぴたりと捉える。

 「っ……う、く……ッ♡」

 指先が、そこを軽く、何度も擦るように押し上げてくる。
 じわじわと溜めるように、抜いては押し込み、ぐっと擦り上げるたびに、背筋が跳ねる。

 指が二本になっただけなのに、全部持っていかれるような快感。
 まるで、そこだけが自分のすべてみたいに感じて──

 「あ、あっ……やっ、イク……っ♡♡ うそ、ほんとに……後ろだけで……っ♡♡」

 奥の一点を擦られるたび、じわじわと溜まっていく熱が、最後には全身を突き抜けた。  ぴくぴくと震える深部が、レプスの指を締めつけるように脈打って、どこまでも押し上げてくる。

 出していないのに、脳が焼けそうになるほどの快感が波のように押し寄せて──

「あ、っ、なに、これ……っ♡♡」

 震える脚。抜ける力。呼吸すらままならない。 
 思考も言葉も溶けて、ただひたすら、快感に攫われていた。
 何も考えられないまま、俺は絶頂を迎えた。

「射精反応はありませんでした。──ドライ絶頂、初記録です」
「……嘘だろ」
「上手にイけましたね」

 レプスがそっと顔を近づけてくる。

「ご褒美です。──口、開けてください」
「……ん、っ……♡」

 唇が重なり、舌がゆっくりと絡みついてくる。
 深くて、あたたかくて、濃密で──
 まるで、さっきまでの快感すべてを封じ込められるようなキスだった。

 熱が引かないまま、レプスに抱えられてベッドに沈む。
 何も考えられない。
 ただ、余韻の中で、まだじんじんしている身体を感じていた。

「……最適化、進行率52%。次回も、よろしくお願いします」
「……」
 
 てか、進行率52%てなんだよ。進行率100%になったらどうなるんだ?
 こんな風になしくずしにいいようにされて、本当にそれでいいのか。

 葛藤しながらも、なぜか伸ばされた腕を振り払うことができなかった。

***

第13回BL大賞にエントリーしています。
読んでいただけるだけでも、とてもうれしいです。
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