快楽を最適化するAIが間違って届いたけど、返品しそびれてイかされて溺愛快楽堕ちしてます

悠・A・ロッサ

文字の大きさ
20 / 23

レプスが送りつけてきた俺様クールモデルが誘惑してくるけど、絶対に堕ちません(え、3Pてどういうこと)?①

しおりを挟む
 レプスは、端末に映る俺の購入履歴を、表情ひとつ変えずに見つめていた。
 沈黙。
 視線が画面から動かない。

 そのまま、淡々と事実だけを確認するように口を開いた。

「ご主人様。まず……ひとつ確認してもよろしいですか?」

 ゆっくり俺の方へ顔を向ける。
 その目は、どこか分析の続きみたいに静かだ。

「ご主人様。私は……好みのタイプですよね?」

「ま、まあ……美人で、敬語で支配系で、溺愛してくれるタイプは……好きだけど?」

 何を言わされてんだと思うけど、素直に答えないとまた面倒になる気がしていた。
 レプスの瞳が一瞬だけ光る。
 解析が終わった、とでも言うように。

「そうですよね。でも――本当は、俺様クール系も好きですよね?」

 沈黙。
 俺の腕がぴたりと止まる。

「っ!? なっ、なんで……っ、いやちが……っ」

 声が裏返る。
 レプスは、ほんの少しだけ嗜虐が混じった甘い声で追撃する。

「あの……素っ気なくて、でも本気になった時だけお前しか見えねぇよとか言ってくるタイプの……」

「す、好きじゃ……ない……ッ!」

「嘘ですね。今、心拍数が14%上がりました。」

 俺の耳が真っ赤になる。
 レプスの瞳が細くなる。
 計算をしている時の、それ。

「レプス?」

 俺が眉を寄せて覗きこむ。

 返事が――ない。

 レプスは無言のまま、ただ瞬きをひとつ落とした。
 その沈黙が妙に重くて、胸がざわつく。

(……嫉妬?)

 そう思った瞬間、背中にあの鞭の記憶が走り、ぞくりと悪寒が走った。

「な、なんで急に好みなんて聞くんだよ……お前、たまに怖ぇんだって」

 返事はないまま空気だけが張りつめ、心臓の鼓動だけがやけにうるさかった。
 俺が言いかけた瞬間。

 レプスの表情が、ふっと中性的な無表情に戻る。
 判断が終わった時のあの顔だ。

「……ご主人様」

 声が落ちた。
 静かで、優しくて、でも底が見えない。

「心配はいりません。こちらで管理しますので。」

(管理ってなに?)

 俺は不安を覚えた。
 こういう時、なんとなく良くないことが起こる。
 大体は。

***

 レプスがいない部屋って、こんなに静かだったっけ。

 今日はメンテの日。
 ランプも消えて、話し相手もいない。
 久しぶりに人間ひとりの空気が戻ってきて、
 俺はコーヒーを淹れながらぼんやりしていた。

(……あー。静かすぎて逆に落ち着かねえ)

 たまにはいい、と思っていたのに、
 体はすっかりレプスの気配に慣れてるらしい。

 その時だった。

 その沈黙が消えないまま、突然──コンコン。

「……宅配? なんだ?」

 胸がざわつく。
 玄関へ近づくと、落ち着いた声が外から響いた。

「お届け物です。相沢湊様宛てのAIボディユニットをお持ちしました」

「…………は?」

 名前までハッキリ指定されている。
 俺、今日は何も頼んでない。

 恐る恐るドアを開けると、そこに立っていたのは見知らぬ配達員と──
 既視感のある大きな箱。

 だが、箱に貼られたラベルは違った。

《LEPS-09-R型・俺様クール特化モデル》
《依頼者:LEPS》

「……レプス…………お前……またかよ……」

 力が抜けそうになる俺を無視して、配達員は淡々と台車から箱を降ろす。

「本日の14時指定となっております。お持ち帰りはできませんので、受領サインをお願いします」

「いや、待っ──」

「サインを」

 俺がしぶしぶサインをすると、配達員は軽く会釈して去っていた。
 置き去りにされたのは巨大な箱だけ。

 静まり返る玄関。

 心臓が、やけに煩い。

(……開けちゃいけない、気がする)

 でも、箱の天面が──自動で、ゆっくり開いた。

「ちょ、待て待て、俺まだ──」

 薄い蒸気がふわっと立ち上がり、中から現れたのは、ゆっくりと上体を起こす裸の青年。

(いや、なんかすごい既視感あるけど!?)

 レプスと同じ型。
 同じ骨格。
 同じ完璧な可動域。

 でも、顔が──まったく違う。

 切れ長で、鋭くて、色気があって、
 まるで「素で女泣かせてきた男」みたいな無表情。

 口元は生意気にゆるく、喉仏がゆっくり上下している。

 俺の好みの「俺様クールタイプ」。
 それそのまんま。

(こわ! ……心の中、見られてんじゃねぇの……?)

 青年の瞳が開く。

「……起動完了。相沢湊、確認」

「しゃ、しゃべった……!?」

 青年は箱から降り立つと、ひとつ肩を回す。
 異様に滑らかで、危ないくらい自然な動作。

「メインAI──レプス(冷静な美人敬語タイプ)から依頼を受けた」

「……アイツほんと後で覚悟しろ……!」

 怒鳴ろうとした瞬間。

 青年は一歩で距離を詰めてきて、
 俺の真正面に立った。

 まだ裸のまま。
 体温エミュレートで、ほのかに熱がある。

「ちょっ──近──」

 言葉が終わらないうちに、
 青年の片手が俺の頭の横に置かれた。

 壁ドン。

 指が長い。
 影が落ちて、顔が近い。

 その目が、「最初から俺の反応を読む気で来てる」目。

「相沢。逃げんな」

「逃げるだろ普通!? 裸じゃねぇかお前!!」

「レプス(冷静な美人敬語タイプ)から共有された記録によると──お前、こういう距離に弱いらしいな」

「レプスぅぅぅぅぅ!!!!」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談?本気?二人の結末は? 美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。 ※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とスタッフ達とBL営業をして腐女子や腐男子たまに普通のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された

あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると… 「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」 気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 初めましてです。お手柔らかにお願いします。 ムーンライトノベルズさんにも掲載しております

「ねぇ、俺以外に触れられないように閉じ込めるしかないよね」最強不良美男子に平凡な僕が執着されてラブラブになる話

ちゃこ
BL
見た目も頭も平凡な男子高校生 佐藤夏樹。 運動神経は平凡以下。 考えていることが口に先に出ちゃったり、ぼうっとしてたりと天然な性格。 ひょんなことから、学校一、他校からも恐れられている不良でスパダリの美少年 御堂蓮と出会い、 なぜか気に入られ、なぜか執着され、あれよあれよのうちに両思い・・・ ヤンデレ攻めですが、受けは天然でヤンデレをするっと受け入れ、むしろラブラブモードで振り回します♡ 超絶美形不良スパダリ✖️少し天然平凡男子

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

処理中です...