女4人の素敵な関係

上野蜜子

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タチネコ1年生編

※タチツバ ヘヴン

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「ねえツバキ…入んないよあれ…」

『入んないか。ローションも一緒に買ったじゃん?あれつけてる?』

ツバキと通話を繋げるなり、すぐに切り出す。

もっとあったまってからの方がいいかなと思ったけど、ソワソワしすぎて時間無駄にしちゃいそうだったから先に話題を出してしまった。

あのあと家に帰ってすぐにお風呂に入りドキドキしながら挑んだ人生初オモチャだったわけだけど、見事に撃沈…。

よく考えてみたら、いやよく考えてみなくても、指に比べて大きすぎる!入るわけがない、だって指しか入ったことないんだから!

「使ってみたけど…そもそも入口が引っ掛かっちゃて」

『なるほど。指で慣らしてからやってる?』

「ゆ、指…!ゆ、指は一本なら普通に入るくらい…?だから、せっかく買ってもらったけど私には早かったかも…」

『んー。どうやって慣らしてる?』

「ど、どうって!?指入れて痛くならないくらい!?」

さすがのツバキ相手でも、こういうリアルなこと言うのは恥ずかしいな…!

『中指でも薬指でもどっちでもいいんだけど、中っていうより入り口をぐるーって円描くようにちょっとずつ広げてくとやわらかくなるよ。あれはそんなに大きくないから、指2本入るぐらいになったらローションの滑りでつるっと行くと思う』

恥ずかしがるでもなく淡々と説明するツバキに、羞恥心がだんだん薄れていく。

え、こんな普通に話して良い内容なの?話してることは完全になんかアレなんだけど、ツバキから全くいやらしさを感じない…

これは、言うなれば…婦人科で受診してる感じだ…!

「ぐるーって…痛くないの?まだそんなに中で大きく動かしたことないんだけど」

『そだなぁ、痛いっていうよりも、痛いかも!って気持ちでこわばったりするよね。とにかくリラックスが大事よ、体の力しっかり抜くの』

「わ、わかった。ありがとうやってみる」

『ふふ、良いオナニーライフを!』

画面の向こうで親指立ててるツバキの姿が目に浮かぶ。

ツバキってほんとオープンスケベだよね…

かくいう私もツバキの前ではオープンになりつつあるけど…!

「あ。そういえば!」

『なぁに?』

「ココからスケジュール共有できるアプリ教えてもらったんだけどさ、ツバキもやろうよ!」

『おー、なんて名前のアプリ?』

「えっとねー、あ、招待リンク送る!」

ココに教わった手順を思い出し、ツバキにURLを送る。

「私まだ何も入れてないんだけどさ、大会練習とかもそうだし一緒に遊ぶ時も予定合わせやすくなるかなって思うんだけど、どう?紙よりも便利なんだって!ツバキは逆に大変になっちゃう?」

『なことないよ。いーじゃん、やろ。タッチー短大だしこれから就活とか卒論とか忙しくなるもんね』

「そーなんだよね…憂鬱だよ~。短大って忙しいなとは思ってはいたけどさ、ほんとツバキと知り合ったのつい昨日ぐらいな感じするぐらいあっという間に毎日終わる!」

『それね、歳重ねるにつれどんどん早くなってくよ。一年なんてほんと一瞬よ』

「うわ、怖すぎるよ~!小さい頃とか、毎日すっごい長かったのにな~」

『それが大人になるってことよ。来年成人式だもんね』

「うぐぐ…成人式かぁ。やだなぁ」

『なんでよ。会いたくないやつでもいる?それとも振袖とか別に興味ない感じ?』

「いや、振袖は着てみたいなーとは思うんだけどさ、私のあだ名どこ行っても王子だよ?王子が振袖着てるって笑われるよ~」

『王子?タッチーが?』

「そうだよ、女の子に告白されることとかもあったんだから!」

『たしかにタッチーしゅっとしてるもんね。分からんでもないが』

「ツバキは?学生の時どんなだった?ずっとすけべなの?」

『さすがに学校にこんな奴いたら浮くでしょ。フツーにしてたよフツーに』

「ツバキのフツーってどんなんか全然わかんないよ!」

『タッチーはさ、女の子に告白されてどーだった?』

「え~?どうもしなかったよ。みんな、嬉しいけどごめんねって断ったよ」

『そーなんだね。ま、同性にそんなん言われても困るか』

「同性…っていうより、じつはさ…」

『ん?』

「私、人を好きになるって気持ちがよく分からないんだよね。好きな人とかいたことないし…」

『そうなの?』

「もちろんツバキとかココとか好きだなって思うよ!けどみんなの言う好きって、そういう好きじゃないんでしょ?」

『あー、なるほどね』

「ねえ、人を好きになるってどんな感じ?少女漫画とかだとドキドキして顔見れないとか、いっつも考えちゃうとかって表現だけど!」

『好きって難しいよね、分かるよ。あたしもよく分かんないし』

「そうなの?ツバキはさ、今までどんな人と付き合ってきたの?どうやって付き合ったの?」

『どんな人って聞かれると難しいな。結構前のことだしもう忘れちゃってるし』

「付き合った人のことも忘れるもんなの?」

『んー、あたしが特殊なのかも。少なくとも、タッチーが言うような漫画に出てくる燃えるような恋とかは経験したことないよ』

「燃えてこなくても付き合ったりするの?」

『あたしはね。付き合ってから好きになるかもって思ってたし。それに…』

「それに?」

『あたし、付き合ってからしか見れない表情を見るのが好きなんだよね。だから恋人作ってたところはあるかも」

「付き合ってからしか見れない表情…」

『ん、最後勝てたね。スケジュール変わるし、これで終わろっか』

「もうそんな時間!喋りながら適当にやってる時の方が調子いい説あるよね!」

『それはある。明日は?バイト?』

「うん…あ、明日中に学校とバイトのスケジュール入れとくね!」

『オッケー、ぐっすり眠んなさいよ。おやすみ!』

「おやすみツバキ!今日もありがとー!」

ゲームを閉じて、ツバキの言っていたことを思い出す。

手を洗い、ごくりと生唾を飲んで指にローションを垂らす。

リラックスって言ってたよね、リラックスリラックス…

指を入れて馴染ませて…ぐるっと回すようにって言ってたな。この入れる瞬間が爪引っかかる感じがして嫌なんだよね…

中よりも入り口…こんな感じかな?なるほど!指、案外結構動くかも…!

けどなんか、気持ちいいっていうより違和感が強いんだよね…ひじの神経みたいな、内臓触ってる感じ。痛いっていうか、しみる?っていうか…

こんな感じかなぁ。ぐるぐる動くようになったし、指も2本…入る!入った!いける!!初めて2本入った!!ちょっと感動!!

指を抜いてティッシュで拭くと、チャッとツバキに買ってもらったオルガを手に取る。ローションをとろーっとヘッドに回しかけて、入り口に当てがう。

リラックスして、勢いでツルッといく感じで!リラックスリラックス…力を抜いて…ツルッと…

「ぐッッ!!!」

思った以上に勢いよく入り込んでしまい、思わず唸る。び、びっくりした!!は、入っちゃった!!!

これ、うわ!入ってる!!これなんか、お腹の奥冷たい!なんか変な感じがする!ちょっと入り口痛いかも!?これ大丈夫なの!?

ヘッドさえ入れば確かに、幹の部分?は指と同じような太さだから特別痛くはない…かも!?けどなんか、めっちゃ違和感…!これ大丈夫なの!?なんか怖くなってきた。今からでも抜く!?

いや、せっかく入ったんだから、最後までちゃんと使ってみよう…!ぷりぷりの持ち手をきゅっと押し込んで、ぴったりと密着したのを確認。

これで手元のスイッチを押し上げて…

「………!!!!!!」



その日、真琴はヘヴンを見た。








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