女4人の素敵な関係

上野蜜子

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タチネコ1年生編

ボタココ 年の功

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「あれからタッチーの様子はどう?大丈夫そうなの?」

「はい、本人は一瞬だったとはいえ付き合ってた相手だし未遂だったしって言ってて、普通に毎日過ごしてます」

はーっと胸を撫で下ろす仕草をするボタンさん。

ボタンさんもマコちゃんのこと心配してくれてたんだ。正直ボタンさんはマコちゃんに彼氏できて真っ先に喜んだと思ってた。

別れるのも阻止してきても良いぐらいのツバキさん盲目好き好きだと思ってたから、ちょっと見直した…!

「変な男は一定数いるからね~。けどよかったね、タッチーがNOをちゃんと言える子で」

「さすがわたしのタッチー…」

「なんでココちゃんがドヤ顔すんの」

ボタンさんとはスイーツ好きという共通点があり、なんだかんだ普通に会うようになってきていた。

SNSで見つけた美味しそうなお店を共有し合い、シェアする会。そしてお互いの恋愛の進捗を報告し合う会。歳上だしボタンさんには全く興味ないけど、こうして会って話すのはとても楽しい。

「それはそうと、椿さんとタッチーがこないだの土曜2人で出掛けてたみたいだけど」

「え!嘘!?」

勢いでガタ!と机に乗り出す。

「あ、やっぱ知らなかった?私も椿さんには隠されてたんだけどさ…」

「う~…私も毎週タッチーと遊ぶわけじゃないからなぁ…知らなかった…」

「毎週毎週会えばいいじゃない、スケジュールとか共有してないの?」

「えー、いちいち聞くのしつこいって思われそうで嫌じゃないですか。お互いバイトもあるし…」

「違う違う、2人でアプリ入れればいいじゃん、スケジュール簡単に共有できるよ」

スマホをいじってツバキさんとの共有画面を見せてくるボタンさん。

2人の予定が縦に並んでいて、休みの日と仕事含む予定のある日が表示されているのでお互いの空いている日が一目瞭然!

「…そんな便利なものがあるなんて!!」

「まあ椿さんはシフト以外のスケジュールここ入れてくれないから、予定ないか結局直接聞くしかないんだけどね…」

「それなんてアプリですか!?タッチーにも早速入れてもらう!!」

「えーと…じゃあ私から共有リンク送ったげるから、私とも共有しよ!作戦会議もしやすいだろうし」

「良いですけど、私ボタンさんのことは好きにならないですよ?」

「勘違いすんなクソガキ私は椿さん以外は好きにならない体質なんじゃボケ」

「す、すごい流暢に罵倒するじゃないですか…びっくりした…」

ポロンと送られてきた共有リンクをタップして、アプリを入れる。

「ここにスケジュール入れてけばいいだけですか?」

「そうそう、色とか項目とかいじれるし、時間もここで見れるから紙の手帳よりよっぽどスケジュール管理しやすいよ。もうぼちぼち就活でしょ?」

「そぉなんですよね…やだなぁここでタッチーと離れ離れかぁ…」

「え?なんで?」

「さすがに同じ企業から内定もらえるとかないじゃないですか。それに2人で同じ会社面接行って、どっちかが落ちるとか想像するだけで胃がイーッてなるし…」

「同じ企業にエントリーはだいぶキツいけど…2人とも住んでるの都外でしょ?都内に就職して都内でルームシェアでもすればいいじゃん」

「えっ…」

「あ、もしかして家出るの禁止されてる系?だったら無理か」

「いや、あの、ボタンさん天才…?そっか、2人で住むって言う選択肢があったんですね!?」

「え?むしろ今まで一度も思い付かなかったの?」

「あまりにも近所すぎていつでも会えるところにいたから…!灯台下暗しでした!!」

「そんな近所なら尚更スケジュール把握しておきなさいよ…」

「今日ボタンさんに会えてよかった!これでタッチーと離れ離れにならないどころか、一層近くなる!」

朝起きて夜寝るまでずっとマコちゃんと一緒!?

いやむしろ寝てる間も同じ屋根の下!?

なにそれなにそれ!!最高すぎるう!!!

「…しょーがないな、お姉様が履歴書とかESの添削とか諸々面倒見てあげるよ」

「え!いいの!?」

「いーよ、2人には就活上手く進めてもらわなきゃ私も困るんでね!」

「やったー!ボタンさん大好き♡そっちの意味じゃないけど」

「注釈しなくても分かるわそんぐらい」

ボタンさん…全く興味ないなんて思ってごめんね!!






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