50 / 100
第七章 地獄の主
第48話 一矢報いて
しおりを挟む
「貴……貴様! 離さんか……!」
グラに咥えられたシーシャは、牙で噛まれないようにしながら上顎を蹴った。グラはその衝撃で頭をぐらつかせてしまい、シーシャを放してしまった。
「くそッ! 随分遠くまで連れてこられてしまった……」
「痛てて……お前、九月の八番じゃよな? 触れたものを成長させる能力を持ってる……儂とは相性がいいかもな」
グラは姿を人型に戻してそう言った。竜の寿命は途方もなく長い。多少触れられたくらいではどうということはないのだ。
実際にシーシャを咥えて飛んでいる間に少し触られていたが、大して変わったことはなかった。
「私は六番だ。どこかの誰かが七番と四番を倒してくれたからな。……それと、細胞は移り変わるもの。それができないまま成長を加速してしまえばただ身体が脆くなるだけだ。万物は私の能力に抗うことはできない。貴様の魔力と身体が大きかったから影響が少なかっただけだ」
「なるほど……四番は知らんが、繰り上がりになったのか。まぁ何じゃろうが関係ないがな!」
「『鉄堅硬剛』!」
「『硬熱拳』!」
グラは人竜型になり、熱を帯びた硬化した拳を繰り出した。それに対応するようにシーシャも殴りかかる。2人の拳は水平に交わり、大地を揺らすほどの衝撃を生んだ。
「……ぐッ!」
「ふんッ! パワーなら儂の方があるか?」
力の押し合いにはグラが勝ち、シーシャは吹き飛ばされた。追い討ちをかけるため、グラはそれに着いていく。……が、
「不用意に近づくのは考えとけ!」
「『成長』」
「……!?」
瞬時に体勢を立て直したシーシャはグラの顔を右手掴んだ。魔力を流し込み、成長を加速させる。グラは咄嗟に手を弾いたものの、軽く顔の骨にヒビが入るのを感じた。
「クソッ!」
「逃すか!!」
「『進打』!」
弾かれた手の反対、左手の打撃がグラの顔面を襲った。骨が一部砕け、酷い痛みが走った。一撃でも喰らうとマズイ。グラはそう判断し、蹴りでシーシャと距離を取った。
「痛ッ……確かに触られるとキツいな……」
「グラ!」
「!?」
名前を呼ばれ振り向くと、セリアが走って向かってきていた。
「おま……エストはどうした!?」
「あっちよりもグラの方が危険だからって。だからこっちに来たの」
「それはありがたいんじゃけどな……」
「言いたいことは分かるわ。だから早く片付けてエストの手伝いに行きましょう」
「何人来ようと叩きのめすまで……かかって来い!」
「『炎の鎧』!」
真っ赤な炎を纏い、臨戦体勢をとった。莫大な魔力出力で長くは保たない。さらに、最高温度で身体が焼けかねないが、九月を相手にするには温存は無駄だということは嫌というほど理解していた。
「『蛇炎』!」
剣を抜いて高温の炎を出した。ヘビのような形をした炎でシーシャに噛み付く。シーシャは自分を魔力で覆い、ガードしながら突進してきた。
「……!」
掌を向けてきた。これは受けてはいけない。そう思って全身から炎を吹き出し防御した。身体が多少焼けようとも構わない。これならそうそう近寄れないだろう。
「『牙竜焔拳』!」
「クソッ!」
グラは炎を帯びた、硬化した爪でシーシャを突き刺した。致命傷にはならないが、充分なダメージを与えられた。2人とも九月の九番・ダルカライトと戦ったときよりも遥かに成長していた。
「ハァ……ハァ……厄介だ……。まさかここまで強いとは……。だが私のフィールドなら負けることはない!」
「『大成長』!」
「!? な、何!?」
シーシャが大地に手を置くと、大きく振動を始めた。するとメキメキ、メキメキと地面が盛り上がってくる。そして巨大な木がどんどんと生えてきて、一瞬のうちに巨大な森が生成された。
「ま、マズい!」
セリアは瞬時に『炎の鎧』を解除した。こんな森の中でこれだけの熱を発していてはすぐに燃え広がってしまうからだ。
ここは街の外と言っても、そこまで炎が広がってしまうかもしれない。最小限の炎だけを剣に纏ってシーシャと向き合った。
「炎を纏って魔力の出力も上げてるのだろ? それを解除して私と戦えるのか!?」
「!?」
シーシャがセリアの目の前に一瞬で現れた。森の中では視界も悪く、反応に遅れた。その少しの遅れの間にセリアは首を掴まれた。
「う”ッ……!」
「ス……『裂火剣』!」
「その程度、効かないぞ!」
「ガハッ…!」
炎の斬撃は軽々と受け止められ、腹部に強烈な蹴りを喰らい吹き飛ばされた。首の骨や肋骨に無数のヒビが入り、筋繊維も千切れた。意識は保ちつつも激痛で身動きが取れなかった。
「セリア!」
「『堅竜拳』!」
「くッ…! 貴様は相変わらず邪魔だな……!」
セリアが吹き飛ばされた瞬間、グラがシーシャに接近して打撃を喰らわせた。だが炎で火力を上げなくてはイマイチ決定力に欠ける。反撃の蹴りで脇腹がボロボロになってしまった。
「ハァ……ハァ………。『炎の鎧・剣』……!」
セリアは全ての魔力を剣に流し込んだ。魔力をどんどんと圧縮し、熱量を上昇させ続ける。
一撃の準備をしたが、隙がないと当てられないかもしれない。グラに隙を作ってもらおうか……いや、近くだと巻き込んでしまうかもしれない。
「どうするつもりだ? そんなもの振り回してもこの森が炎に包まれるだけだぞ?」
「あんたを殺せば森も消えるでしょ? あんたの能力で無理やり成長させただけなんだから」
「一撃で殺せるつもりか? 外したらすぐに街まで燃えてしまうぞ?」
「やるしかないでしょ!」
「『豪炎突剣』!!」
「……!」
「鈍いぞ! 死に損ないが!」
「ぐぅ……!」
炎を纏った強力な突きも、スピードが乗らず軽々避けられてしまった。そして反撃、魔力で強化された腕がセリアの首を狙っていた。
避けなくては貫かれる……だがセリアは身体の痛みのせいで上手く身体を動かせなかった。なんとか……なんとかして避けなくては……! そう思ったときのことであった。
「ぐぁッ!」
「!??」
どこから飛んできたのか、一本の矢がシーシャの肩を貫いた。フリナの矢だ。どこからかは分からない。だからこそ回避も防御もされなかったのだ。そしてその攻撃で生まれた隙を、セリアは見逃さなかった。
「『豪炎裂剣』!」
「! ————!!!」
巨大な炎がシーシャと森を切り裂いた。いや、滅したという方が正しいだろうか。チリ一つ残さぬ威力の技で森も魔族も、全てが言葉の通り無に帰された。
「グラ……早くエストのとこへ行くわよ…………」
「無理するな! 儂の背中に乗れ! 連れてってやる!」
そう言ってグラはセリアを背に乗せた。セリアは自分の能力で負った火傷や、砕けた骨の痛みを抱えながらも、なんとか気力で意識を繋いでいた。エルフの長老が言っていた“何か”にエストが巻き込まれないことを願いながら。
グラに咥えられたシーシャは、牙で噛まれないようにしながら上顎を蹴った。グラはその衝撃で頭をぐらつかせてしまい、シーシャを放してしまった。
「くそッ! 随分遠くまで連れてこられてしまった……」
「痛てて……お前、九月の八番じゃよな? 触れたものを成長させる能力を持ってる……儂とは相性がいいかもな」
グラは姿を人型に戻してそう言った。竜の寿命は途方もなく長い。多少触れられたくらいではどうということはないのだ。
実際にシーシャを咥えて飛んでいる間に少し触られていたが、大して変わったことはなかった。
「私は六番だ。どこかの誰かが七番と四番を倒してくれたからな。……それと、細胞は移り変わるもの。それができないまま成長を加速してしまえばただ身体が脆くなるだけだ。万物は私の能力に抗うことはできない。貴様の魔力と身体が大きかったから影響が少なかっただけだ」
「なるほど……四番は知らんが、繰り上がりになったのか。まぁ何じゃろうが関係ないがな!」
「『鉄堅硬剛』!」
「『硬熱拳』!」
グラは人竜型になり、熱を帯びた硬化した拳を繰り出した。それに対応するようにシーシャも殴りかかる。2人の拳は水平に交わり、大地を揺らすほどの衝撃を生んだ。
「……ぐッ!」
「ふんッ! パワーなら儂の方があるか?」
力の押し合いにはグラが勝ち、シーシャは吹き飛ばされた。追い討ちをかけるため、グラはそれに着いていく。……が、
「不用意に近づくのは考えとけ!」
「『成長』」
「……!?」
瞬時に体勢を立て直したシーシャはグラの顔を右手掴んだ。魔力を流し込み、成長を加速させる。グラは咄嗟に手を弾いたものの、軽く顔の骨にヒビが入るのを感じた。
「クソッ!」
「逃すか!!」
「『進打』!」
弾かれた手の反対、左手の打撃がグラの顔面を襲った。骨が一部砕け、酷い痛みが走った。一撃でも喰らうとマズイ。グラはそう判断し、蹴りでシーシャと距離を取った。
「痛ッ……確かに触られるとキツいな……」
「グラ!」
「!?」
名前を呼ばれ振り向くと、セリアが走って向かってきていた。
「おま……エストはどうした!?」
「あっちよりもグラの方が危険だからって。だからこっちに来たの」
「それはありがたいんじゃけどな……」
「言いたいことは分かるわ。だから早く片付けてエストの手伝いに行きましょう」
「何人来ようと叩きのめすまで……かかって来い!」
「『炎の鎧』!」
真っ赤な炎を纏い、臨戦体勢をとった。莫大な魔力出力で長くは保たない。さらに、最高温度で身体が焼けかねないが、九月を相手にするには温存は無駄だということは嫌というほど理解していた。
「『蛇炎』!」
剣を抜いて高温の炎を出した。ヘビのような形をした炎でシーシャに噛み付く。シーシャは自分を魔力で覆い、ガードしながら突進してきた。
「……!」
掌を向けてきた。これは受けてはいけない。そう思って全身から炎を吹き出し防御した。身体が多少焼けようとも構わない。これならそうそう近寄れないだろう。
「『牙竜焔拳』!」
「クソッ!」
グラは炎を帯びた、硬化した爪でシーシャを突き刺した。致命傷にはならないが、充分なダメージを与えられた。2人とも九月の九番・ダルカライトと戦ったときよりも遥かに成長していた。
「ハァ……ハァ……厄介だ……。まさかここまで強いとは……。だが私のフィールドなら負けることはない!」
「『大成長』!」
「!? な、何!?」
シーシャが大地に手を置くと、大きく振動を始めた。するとメキメキ、メキメキと地面が盛り上がってくる。そして巨大な木がどんどんと生えてきて、一瞬のうちに巨大な森が生成された。
「ま、マズい!」
セリアは瞬時に『炎の鎧』を解除した。こんな森の中でこれだけの熱を発していてはすぐに燃え広がってしまうからだ。
ここは街の外と言っても、そこまで炎が広がってしまうかもしれない。最小限の炎だけを剣に纏ってシーシャと向き合った。
「炎を纏って魔力の出力も上げてるのだろ? それを解除して私と戦えるのか!?」
「!?」
シーシャがセリアの目の前に一瞬で現れた。森の中では視界も悪く、反応に遅れた。その少しの遅れの間にセリアは首を掴まれた。
「う”ッ……!」
「ス……『裂火剣』!」
「その程度、効かないぞ!」
「ガハッ…!」
炎の斬撃は軽々と受け止められ、腹部に強烈な蹴りを喰らい吹き飛ばされた。首の骨や肋骨に無数のヒビが入り、筋繊維も千切れた。意識は保ちつつも激痛で身動きが取れなかった。
「セリア!」
「『堅竜拳』!」
「くッ…! 貴様は相変わらず邪魔だな……!」
セリアが吹き飛ばされた瞬間、グラがシーシャに接近して打撃を喰らわせた。だが炎で火力を上げなくてはイマイチ決定力に欠ける。反撃の蹴りで脇腹がボロボロになってしまった。
「ハァ……ハァ………。『炎の鎧・剣』……!」
セリアは全ての魔力を剣に流し込んだ。魔力をどんどんと圧縮し、熱量を上昇させ続ける。
一撃の準備をしたが、隙がないと当てられないかもしれない。グラに隙を作ってもらおうか……いや、近くだと巻き込んでしまうかもしれない。
「どうするつもりだ? そんなもの振り回してもこの森が炎に包まれるだけだぞ?」
「あんたを殺せば森も消えるでしょ? あんたの能力で無理やり成長させただけなんだから」
「一撃で殺せるつもりか? 外したらすぐに街まで燃えてしまうぞ?」
「やるしかないでしょ!」
「『豪炎突剣』!!」
「……!」
「鈍いぞ! 死に損ないが!」
「ぐぅ……!」
炎を纏った強力な突きも、スピードが乗らず軽々避けられてしまった。そして反撃、魔力で強化された腕がセリアの首を狙っていた。
避けなくては貫かれる……だがセリアは身体の痛みのせいで上手く身体を動かせなかった。なんとか……なんとかして避けなくては……! そう思ったときのことであった。
「ぐぁッ!」
「!??」
どこから飛んできたのか、一本の矢がシーシャの肩を貫いた。フリナの矢だ。どこからかは分からない。だからこそ回避も防御もされなかったのだ。そしてその攻撃で生まれた隙を、セリアは見逃さなかった。
「『豪炎裂剣』!」
「! ————!!!」
巨大な炎がシーシャと森を切り裂いた。いや、滅したという方が正しいだろうか。チリ一つ残さぬ威力の技で森も魔族も、全てが言葉の通り無に帰された。
「グラ……早くエストのとこへ行くわよ…………」
「無理するな! 儂の背中に乗れ! 連れてってやる!」
そう言ってグラはセリアを背に乗せた。セリアは自分の能力で負った火傷や、砕けた骨の痛みを抱えながらも、なんとか気力で意識を繋いでいた。エルフの長老が言っていた“何か”にエストが巻き込まれないことを願いながら。
10
あなたにおすすめの小説
異世界異話 天使降臨
yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。
落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。
それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【完結】あなたが私を『番』にでっち上げた理由
冬馬亮
恋愛
ランバルディア王国では、王族から約100年ごとに『裁定者』なる者が誕生する。
国王の補佐を務め、時には王族さえも裁く至高の権威を持ち、裏の最高権力者とも称される裁定者。その今代は、先国王の末弟ユスターシュ。
そんな雲の上の存在であるユスターシュから、何故か彼の番だと名指しされたヘレナだったが。
え? どうして?
獣人でもないのに番とか聞いたことないんですけど。
ヒーローが、想像力豊かなヒロインを自分の番にでっち上げて溺愛するお話です。
※ 同時に掲載した小説がシリアスだった反動で、こちらは非常にはっちゃけたお話になってます。
時々シリアスが入る予定ですが、基本コメディです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる