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幸せのオムライス

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第一章 森の生活と孤児院改革:森のソロキャンプと運命のもふもふ

第13話 地図アプリで現在地確認! ここは『クレシオン王国』でした

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 現在地を示す赤い点が、ぽつんと表示される。その周りは、見渡す限り緑一色。まずは、今いる森がどれくらい広いのか確認しないと。

 指で画面を操作して、ぐーっとズームアウトしていく。

 すると、森の全体像が見えてきた。結構広い。その森を抜けるように、何本かの川が流れているのが青い線で表示されている。

「おお、ちゃんと地形が見える! 山脈があって、川が流れてて……ん?」

 マップの広範囲に、薄く文字が書いてあるのが見えた。

『クレシオン王国』

「へぇ、ここ、クレシオン王国って言うんだ。ファンタジーっぽい名前で、ちょっと格好いいかも」

 これで、自分のいる国が分かった。じゃあ、次は一番近い街を探さないと。
 マップをさらに拡大し、現在地周辺を詳しく見ていく。赤い点の近くを流れる青い線……川沿いに、何か黒い点がある。

「これ、もしかして……」

 タップすると、『ハルモニア』という地名が表示された。街だ!
 ……って、遠い! 直線距離でも60キロはある。森を抜けて、街道に出て、そこからさらに歩かないといけないみたい。

「神様ァ! これが『人里の近く』ですって!? 前世なら普通に通勤圏外ですよ!」

 空に向かって叫んでみる。まあ、文句を言っても始まらない。目的地が分かっただけでも大収穫。

 世界地図も見られるのかな? と思ってさらにズームアウトしようとしたけど……。
 うわ、他の国は見られないのか。クレシオン王国の国境線の外は、白い雲のようなもので覆われていて見ることができないや。

 まあ、いきなり世界地図を見せられても情報量が多すぎて混乱するだけだし、今はこれで十分か。まずはこのクレシオン王国を極めよう!

 気持ちを切り替えて、当面の目標である水源を探すことにする。
 現在地から一番近い川は……あった。北西の方向に、500メートルくらい。

「よし、まずはあの川を目指そう!」

 地図を見ながら、川に向かって歩く。

 スマホのナビみたいで便利。
 方向音痴の私でも迷わない。
 10分ほど歩くと、水の音が聞こえてきた。

「あった!」

 小さな川だった。
 幅は3メートルくらい。
 水は透明で、川底の石が見える。
 流れはゆるやかで、深さは膝くらいかな。

「きれいな水だ」

 手ですくって、匂いを嗅ぐ。
 無臭。

 ちょっと舐めてみる。

 ……普通の水の味。
 変な味はしない。

「でも、生水は危険かも。お腹壊したら大変だし」

 ペットボトルに水を汲む。
 2本とも満タンに。

 これを沸騰させて使おう。

 いや、待てよ。

「《浄化》!」

 ペットボトルの水が、きらっと光った。

 もう一度味見。

 ……なんか、さっきより美味しくなった気がする。
 まろやかというか、角が取れたというか。

「浄化魔法、すごい」

 これなら安心して飲める。

 川沿いを少し歩いてみる。
 もしかしたら、魚とかいるかも。

 じーっと水面を見つめる。

 ……あ、いた!

 小さな魚が、すいすい泳いでいる。
 10センチくらいの、銀色の魚。

「釣り道具、買っておけばよかったなぁ」

 でも、釣りの経験ないし、釣れても捌けないし。

 うーん、やっぱり当面は、通販の食料で生きていくしかないか。
 川沿いをさらに歩いていると、何か植物が生えているのを見つけた。

「これ、クレソン?」

 水辺に生えている、緑の葉っぱ。
 形がクレソンに似ている。

 でも、異世界の植物だし、食べられるか分からない。

 スマホがあれば、画像検索できるのに……。

 あ、待てよ。

「検索機能、使えるかな」

 【異世界インターネット接続】の検索を開く。
 
 『異世界植物図鑑』って検索してみる。
 
 ……ヒットした!
 
 図鑑のページが表示される。
 食用植物のカテゴリーを開く。
 
 水辺の植物……あった!
 
 『水辺香草(みずべこうそう)』
 『クレソンに似た形状の食用植物。生食可能。ピリッとした辛味が特徴。サラダや付け合わせに最適』

 ビンゴ!
 食べられる!

「やったー!」

 少し摘んで、味見してみる。
 
 確かにピリッと辛い。
 クレソンよりちょっと苦味があるかな。
 
 でも、普通に美味しい。

「これで野菜不足も解消できる」

 どんどん摘んで四次元バッグに収納していく。
 今夜のサラダにしよう。
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