神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス

文字の大きさ
91 / 132
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:新たな拠点探し

第91話 一等地の場所代は高すぎる! 露店にするか店舗にするか、悩みどころです

しおりを挟む
 私は、味わいながらも、脳内では冷静に分析を進める。
 味付けは、塩と、いくつかのハーブが基本。シンプルだけど、素材の味を活かしている感じ。
 油は、あまり使われていない。貴重品なのかな?
 そして、やっぱり「うま味」の概念は、まだないみたいだ。

(……ふふふ。これは、私の『和食』が炸裂する土壌が、完璧に整っているということじゃないの!)

 私のビジネスの可能性に、思わずにやにやが止まらない。
 夕食を終え、部屋に戻る。
 コロは、すっかり満足したのか、ベッドの上で丸くなって、すーすーと可愛い寝息を立て始めた。
 さあ、ここからが、私の本当の仕事の時間だ。

 机の上に広げた『ハルモニア商業地図』を、ランタンの明かりが優しく照らし出す。
 今日のフィールドワークで得た、"生きた情報"を、この地図の上に書き込んでいく。

 中央広場には「富裕層」「貴婦人」「子供連れ」の文字。
 ギルド周辺には「冒険者」「筋肉」「酒」。
 市場の東側には「主婦」「日常」「コスパ重視」。

(うん、こうして可視化すると、ターゲットとすべき市場が一目瞭然ね)

 次に、開業手続きの調査だ。
【異世界インターネット接続 Lv.2】を起動し、検索ウィンドウにキーワードを打ち込む。

『ハルモニア 露店 営業許可』
『商業ギルド 登録方法』
『露店 場所代 相場』

 ポチッとな。
 Lv.2に進化した検索エンジンは、期待以上に優秀だった。
 テキストベースの情報だけでなく、商業ギルドが発行していると思しき、公式の案内書のスキャン画像まで表示してくれる。

(おお、PDFデータまであるとは! やるじゃない、私のインターネット!)

 その内容を、ふむふむと読み込んでいく。
 なるほど、ハルモニアで商売をするには、まず商業ギルドへ行って、商人としての登録が必要らしい。登録料として、銀貨1枚(1,000リント)。
 うん、まあ、登録免許税みたいなものか。妥当な金額だ。

 露店の出店には、場所代として一日あたり、場所によって料金が違う、と。
 人通りの少ない路地裏なら中銅貨5枚(50リント)から。
 そこそこの人通りが見込める広場の端などの『一般区画』なら、大銅貨3枚(300リント)。
 そして……一番高いメインストリートの中央広場、その中でも噴水前の『一等地』だと、なんと銀貨1枚(1,000リント)もするらしい。

(高っ! 中央広場の一等地、一日で銀貨一枚!? 1,000リントってことは……日本円で1万円!?)

 私の脳内計算機が、驚愕の数字を弾き出す。

(露店の場所代が、一日一万円……? ひと月借りたら30万円!? 前世の都心の一等地にある、小さな飲食店の家賃並みじゃないの!? ただの地面を貸すだけなのに、足元見すぎでしょ!)

 だったら、いっそのこと、最初から厨房付きの小さな空き店舗を借りちゃう?
 その方が、雨風もしのげるし、なにより落ち着いてジャム作りができる。うん、悪くないかも。
 そう思って、私は検索ウィンドウに『ハルモニア 空き店舗 賃料』と打ち込んでみる。

『商業地区 裏通り 木造二階建て(厨房付き):月額 銀貨20枚(20,000リント)』

(……げっ! 月額20万!? 無理無理無理! 秒で破産するわ!)

 いや、待てよ。

 マーサ院長からもらった餞別の金貨(10万円)と、私の虎の子のポイントをリントに換金すれば……払えない金額、では、ない……?
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない

葉泪秋
ファンタジー
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー) ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。 神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。 そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。 ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。 早く穏やかに暮らしたい。 俺は今日も、規格外に育った野菜を手、皆の姿を眺めている。 【毎日18:00更新】 ※表紙画像はAIを使用しています

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。 名前も年齢も住んでた町も覚えてません。 ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。 プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。 小説家になろう様にも公開してます。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

処理中です...