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第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:商人、はじめます
第103話 通販で資材を爆買い! バルガスさんの後ろ盾があるから無敵です
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以前なら「目立ちすぎるかも」と躊躇したかもしれない。
でも今は、商業ギルドのギルドマスターのバルガスさんという強力な後ろ盾がいる。
「これは東の国の特別な包装です」と言い張れば、むしろそれがブランド価値になるはずだ。
(どうせなら、送料無料にするためにも、まとめ買いしておくのが賢い経営者よね!)
業務用サテンリボンを4色、クラフト袋を2パック、タグを1パック、カートに追加していく。
合計1,600ポイント。
よし、これで送料無料ライン(1,500P)もクリアだ! 完璧!
ポチッとな。
『ご購入ありがとうございます。配送を開始します』
そのメッセージが表示されるのとほぼ同時に、目の前の空間が、ぐにゃりと歪んだ。
もはや見慣れた空間の歪みから、小さな段ボール箱が一つ、ぽんっ、と出現する。
「相変わらず、恐ろしいほどの配送スピード……大好き!」
私は手早く箱を開封し、中身を確認する。
艶やかな光沢を放つサテンリボン、パリッとした質感のクラフト袋、そして綺麗な厚紙のタグ。
どれも、市場で売っているものとは、天と地ほどの品質差だ。
(ふふふ……瓶は現地のものを使うけど、このラッピング資材があれば、商品の高級感は格段に上がるはずよ)
これなら、もしバルガスさんに問われても、こう言えばいい。「これは、私の故郷である東の国から、特別に取り寄せた試作品です。もし評判が良ければ、今後、バルガスさんのギルドを通じて、正式に輸入することも検討したいのですが……いかがでしょう?」
(完璧なカバーストーリーだわ! 逆に、新しいビジネスチャンスを匂わせることで、相手の興味を逸らす高等戦術よ!)
私は、一人ほくそ笑む。
強力な後ろ盾を得たことで、私のビジネスの選択肢は、確実に広がっていた。
さあ、これで戦略は固まった。
あとは、この素晴らしい商品を、どこで作るか、だ。
(さすがに、宿屋の部屋でクッキーを焼いたり、お茶を煮出したりするのは無理があるわよね……女将さんに怒られちゃう)
私は、四次元バッグの中から、孤児院の厨房で試作した、たった一つの『妖精の宝石ジャム』の小瓶を、そっと取り出す。
そして、意を決して、一階のカウンターにいる女将さんの元へと向かうのだった。
◇
カランコロン、と。
私が階段を降りていくと、ちょうどカウンターの拭き掃除をしていた女将さんが、顔を上げてにこやかに微笑んでくれた。
「あら、コトリちゃん。どうしたのかしら? もうお腹が空いちゃった?」
「いえ、そうじゃなくて……女将さん、お願いがあるんです」
私は、カウンターの前に立つと、背筋を伸ばし、できるだけ真剣な表情を作る。
そして、手に持っていた小さなガラス瓶を、そっとカウンターの上に置いた。
「これ、私が作ったものなんですけど、少しだけ、味見していただけませんか?」
「まあ、お手製なの? なのかしら、これは……蜜?」
女将さんは、興味深そうに小瓶を手に取る。
瓶の中で、夕陽の光を浴びたジャムが、ルビーのようにキラキラと輝いている。
「『ジャム』っていう食べ物です。パンにつけて食べると、とっても美味しいんですよ」
私は、四次元バッグから昨日市場で買っておいたパンの残りと、自前のスプーンを取り出した。
そして、パンを一口大にちぎり、ジャムを少しだけすくって乗せると、女将さんに差し出した。
女将さんは、「ありがとう」と言って、それを受け取ると、ぱくり、と一口。
その瞬間、彼女の動きが、ぴたり、と止まった。
そして、その優しい目が、驚きで大きく見開かれる。
(ふっふっふ……かかったわね……!)
私のジャムの悪魔的な美味しさの前には、人生経験豊富な宿屋の女将さんといえども、無力なのだ!
でも今は、商業ギルドのギルドマスターのバルガスさんという強力な後ろ盾がいる。
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これなら、もしバルガスさんに問われても、こう言えばいい。「これは、私の故郷である東の国から、特別に取り寄せた試作品です。もし評判が良ければ、今後、バルガスさんのギルドを通じて、正式に輸入することも検討したいのですが……いかがでしょう?」
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私は、一人ほくそ笑む。
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さあ、これで戦略は固まった。
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(さすがに、宿屋の部屋でクッキーを焼いたり、お茶を煮出したりするのは無理があるわよね……女将さんに怒られちゃう)
私は、四次元バッグの中から、孤児院の厨房で試作した、たった一つの『妖精の宝石ジャム』の小瓶を、そっと取り出す。
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◇
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私が階段を降りていくと、ちょうどカウンターの拭き掃除をしていた女将さんが、顔を上げてにこやかに微笑んでくれた。
「あら、コトリちゃん。どうしたのかしら? もうお腹が空いちゃった?」
「いえ、そうじゃなくて……女将さん、お願いがあるんです」
私は、カウンターの前に立つと、背筋を伸ばし、できるだけ真剣な表情を作る。
そして、手に持っていた小さなガラス瓶を、そっとカウンターの上に置いた。
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「まあ、お手製なの? なのかしら、これは……蜜?」
女将さんは、興味深そうに小瓶を手に取る。
瓶の中で、夕陽の光を浴びたジャムが、ルビーのようにキラキラと輝いている。
「『ジャム』っていう食べ物です。パンにつけて食べると、とっても美味しいんですよ」
私は、四次元バッグから昨日市場で買っておいたパンの残りと、自前のスプーンを取り出した。
そして、パンを一口大にちぎり、ジャムを少しだけすくって乗せると、女将さんに差し出した。
女将さんは、「ありがとう」と言って、それを受け取ると、ぱくり、と一口。
その瞬間、彼女の動きが、ぴたり、と止まった。
そして、その優しい目が、驚きで大きく見開かれる。
(ふっふっふ……かかったわね……!)
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