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幸せのオムライス

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第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:電力革命! 魅惑の家電と至福のバスタイム

第140話 サニタリースペースお披露目! 『全自動おそうじトイレ』と『全自動洗濯乾燥機』に看板娘たちも感動

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 私は二人を手招きして、店舗の奥、昨日まで物置同然だった倉庫スペースへと案内する。
 そこには今、私の《工事》魔法によって設置された、真新しい白いドアが並んでいる。

「ここが、新設した『サニタリースペース』です!」

 私は一番手前のドアを開ける。
 そこは、清潔な白で統一された小さな個室――トイレだ。

 ただし、この世界の常識である「板に穴を開けただけの汲み取り式」や「おまる」ではない。
 流線型のフォルムが美しい、陶器のような艶を持つ『全自動おそうじトイレ』だ。

「……綺麗な椅子?」

 リアちゃんが不思議そうに首をかしげる。
 無理もない。この世界には「便座に座る」という文化があまりないのだから。

「これは『トイレ』ですよ。こうやって、ここに腰掛けて使うんです」

 私が使い方を説明すると、リアちゃんはおそるおそる、といった様子で便座に腰を下ろした。

 その瞬間。

「あっ……!」

 リアちゃんが、驚いたように目をパチクリさせた。

「あ、温かい……!?」

「ええ。『暖房便座』と言って、座るところが温かくなるようになっているんです。冬の朝、トイレでヒヤッとするあの嫌な感じとは、もうおさらばですよ」

「す、すごいです……! まるで日向ぼっこをしているみたい……」

 リアちゃんは、心地よさそうにはぁ、とため息をついた。
 その様子を見ていたミアちゃんが、興味深そうに便器の横にある操作パネルを覗き込んだ。

「……コードが壁に繋がっていますね。店長、これも『れいぞうこ』や『おーぶん』と同じように、『でんき』で動いているのですか?」

 おおっ! さすがミアちゃん、鋭い!
 ちゃんと昨日の説明を応用して推察してくれた。

「正解です! これも電気の力で動いているんです。用を足した後は、自動でお水が流れて、綺麗にしてくれるのですよ」

「……排泄物の処理まで自動化されているなんて。都市の衛生管理が変わります」

 ミアちゃんが真剣な顔でブツブツと呟いている。
 感心するポイントが壮大だわ。

「さて、次はこちらです!」

 私はトイレの隣、脱衣所兼ランドリールームへと二人を誘導する。
 そこには、巨大なドラム式洗濯乾燥機が鎮座している。

「これは『全自動洗濯乾燥機』。洗濯板と桶の代わりになる機械です」

 私は昨日使ったエプロンとタオルをドラムの中に放り込み、洗剤(通販)を入れてスイッチをオンにした。

 ウィィィン……ゴウン、ゴウン……。

 ドラムが回り始め、水が注がれていく。
 三人と一匹 (コロもついてきた)は、ドラムの中で回る洗濯物を、しゃがみ込んでじっと見つめる。
 洗濯機が回る様子って、なんでこんなに見入っちゃうんだろうね。

「これ一台で、洗って、絞って、なんと『乾かす』ところまで、全部自動でやってくれるんです」

「……えっ? 乾かすまで、ですか?」

 リアちゃんが信じられないという顔で私を見る。

「はい。雨の日でも、雪の日でも、これに入れてボタンを押せば、数時間後にはフワフワに乾いた洗濯物が出てきますよ」

「うそ……。洗濯って、一日がかりの大仕事なのに……」

 リアちゃんが、水仕事で少し荒れた自分の手を見つめる。

「これからは、お店のエプロンはもちろん、二人の私服や、お家の洗濯物を持ってきて洗ってもいいですよ」

「えっ!? いいんですか!? そんなことまで……!」

「もちろんです。洗濯にかかる時間を、自分の好きなことや休憩に使ってください。従業員の生活を豊かにするのも、福利厚生の一つですからね!」

「コトリちゃん……!」

「……これがあれば、家事の労力が十分の一以下になります。素晴らしい福利厚生です」

 二人の瞳が、キラキラと潤んでいる。
 そして、最後。
 ガラス張りのドアの向こうに見える、広々とした空間。

「そして、これが『バスルーム』です!」
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