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幸せのオムライス

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第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:真夜中の絶叫と新たな同居人

第156話 リベンジお泊り会! 今夜こそは女子トーク……の前に『脂肪フラグ』!?

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「いいなぁ。昨日はお母さんの手伝いで帰ったけど、私も泊まりたかったな」

 リアちゃんが羨ましそうに溜息をつく。
 うんうん、そうだよね。せっかくなら三人でワイワイしたかったよね。
 というか、私だってワイワイしたかったのよ!

 昨日のリベンジを果たしたい。その思いが、私を突き動かす。

「じゃあ、今日はみんなでお泊りしましょうか! 明日もお休みですし、『パジャマパーティー』のリベンジ開催です!」

 私が提案すると、リアちゃんは驚いたように目を丸くした。

「えっ!? 明日ってお休みだっけ? カレンダーだと営業日のはずだけど……」

「ご、ごめんなさい! 急用ができちゃいまして、明日は臨時休業にすることにしたんです。二人には今日伝えようと思ってて……」

(まあ、『急用』はパジャマパーティーのことだけど! うん、嘘は言ってないよね! 今こそ店長権限発動の時!)

 私の強引な決定に、リアちゃんは一瞬きょとんとしたが、すぐにパァッと顔を輝かせた。

「そっか、急用なら仕方ないわね! やったー! パジャマパーティー、絶対やる!」

「パジャマパーティー? それは、どのような会合でしょうか?」

 ミアちゃんも興味津々な様子だけど、本当は昨日の夜にミアちゃんとやりたかったことだよ……。

「女の子だけで集まって、夜更かししてお菓子を食べたり、お喋りしたりする会のことですよ。私の故郷では定番のイベントなんです」

「素敵! ミアもやるでしょ?」

「はい。店長のお話、もっと聞きたいです」

 いやいや、昨晩は、全然私の話聞いてくれなかったのに!
 まあ、今日はリアちゃんもいるし、タブレットは没収しておこう。
 いや、没収は意地悪過ぎるか……。何か上手い方法ないかな? 「見過ぎたら目が悪くなりますよ」とでも言えばいいのかな……?

「……じゃあ、一度お家に帰って、お泊まりの許可をもらってきてくださいね。着替えも持ってきてください!」

「はーい! すぐ戻ってくるわ!」

 こうして、リアちゃんとミアちゃんは一度帰宅し、夜になって再びヤマネコ商会へと戻ってきた。
 手にはお泊まりセット。顔にはワクワクした笑顔。
 私の職権乱用によって、三人でのお泊り会が、いよいよ開催されることになった!

 ◇

 夜。
 お店の戸締まりをしっかり確認し(念のため二重ロック!)、私たちは二階の広間に集まった。

 テーブルの上には、通販で取り寄せた『ポテトチップス』や『チョコレート』、そして冷たいジュースが並んでいる。
 リアちゃん用に、昨晩ミアちゃんに用意したのとお揃いのふわふわパジャマと枕も用意した。

(ふふふ……今度こそ、今度こそ本当のお泊り会だわ!)

 私は心の中でガッツポーズをする。
 昨日はミアちゃんが知識の海にダイブしてしまったせいで、私はふて寝するしかなかった。
 でも今日は違う。お喋り好きなリアちゃんがいる。
 それに、ミアちゃんも一晩中タブレットを触って終わって満足したはず……だよね? うん、そう思いたい!

 今日こそ、お菓子を食べながら恋バナをしたり、枕投げをしたりする、キラキラした女子会を実現させるのだ!

「かんぱーい!」

「おいしい! この薄くてパリパリしたお菓子、止まらないわ!」

 リアちゃんはポテトチップスに夢中だ。

「リア、その食べ方は『カロリーの過剰摂取』に繋がりますよ。夜の糖質は『脂肪フラグ』です」

 ミアちゃんは、昨日覚えた知識を披露したくてうずうずしているようだった。

「ふらぐ? 何それ、聞いたことない言葉」

「ふふ、東の国の言葉で『前兆』という意味ですよ。……店長、この知識、合ってますよね?」

「あ、はい。合ってますよ」

(使い方がちょっとアレだけど……)

 ミアちゃん、すっかり「東の国オタク」になっちゃったなぁ。
 でも、楽しそうだからいっか。
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