AI設計投資 ── 50万から始めて毎月5万円利確。生活が静かに楽になる投資の話

ぬこまる

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8章 数字は、静かに嘘をつかない ――利益が「感覚」から「現実」になるまで

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最初の引けは、正直なところ「たまたま」だと思っていた。

一回うまくいっただけで、調子に乗るほど俺は楽観的じゃない。  
だから、次の日も、その次の日も、同じことを繰り返した。



2回目の引け

14時45分。  
昼休憩を終えて、仕事の区切りでスマホを開く。

見るのは、いつもの四つ。  
日足。  
出来高。  
板。  
指数。

昨日と、大きな違いはない。

俺は、そのままチャッピーに送る。

「スズキ  
日足:崩れていません  
出来高:平常  
板:売り圧力、特になし  
指数:安定  
判定お願いします」

数秒後。

総合判定:81点  
本日は、引けで買ってください。

15時15分。

スズキ 2,280円。  
100株。

約定価格は、2,282円。  
使った金額は、228,200円。

昨日より少し安い。

「……下がってるけど、いいんだよな」

はい。  
条件は満たしています。



翌朝、9時05分

寄りは、2,305円。

(2,305 - 2,282)× 100  
= +2,300円

数字は小さい。  
でも、確実にプラスだ。

2日で、+6,300円。



3回目、少し嫌な動き

3回目の引け。

スズキ 2,250円。

昨日より、また下がった。

総合判定:83点  
本日は、引けで買ってください。

100株。  
2,248円で約定。

翌朝。

9時05分。

寄りは、2,210円。

(2,210 - 2,248)× 100  
= -3,800円

画面に、赤い数字が出た。  
心臓が、少しだけドクッとする。

「……下がってる」

感情は、不要です。  
同じ情報を、もう一度確認してください。

日足。崩れていない。  
出来高。問題なし。  
板。売り一色ではない。  
指数。市場全体が少し弱いだけ。

条件は、崩れていません。

同じ株数で、続行してください。

同日、引け。

2,215円で、100株追加。

平均取得単価は、2,231円。



抜けるときは、一気に抜ける

2日後。

9時05分。

寄りは、2,270円。

半分、利確してください。

(2,270 - 2,231)× 100  
= +3,900円

翌日。

寄り 2,305円。

残りを、利確してください。

(2,305 - 2,231)× 100  
= +7,400円

合計は、+11,300円。

下がった日があったのに、結果はプラス。



月が終わる

月末。

SBI証券の損益画面を開く。

・+4,000円  
・+2,300円  
・-3,800円  
・+11,300円  
・+5,200円  

合計。

+19,000円

「……悪くない」

でも、ここで終わらなかった。



### ロットを増やす

翌月。

同じことを、同じ順番でやる。  
違うのは、株数だけ。

200株。

1回の利確が、こうなる。

+4,000円 → +8,000円  
+11,000円 → +22,000円  

月末。

+41,000円

さらに翌月。

300株。

月末。

+63,000円

「……あれ?」

数字が、はっきり積み上がってきた。



感覚が変わる

このあたりから、不思議な変化が起きた。

利益が出ても、あまり嬉しくない。  
損が出ても、ほとんど動じない。

「なあ」  
「はい」

「俺、株で一喜一憂しなくなってないか?」

はい。  
それが、正常です。

数字が、仕事になったからです。

仕事。  
その言葉が、しっくり来た。



生活の中に、数字が溶ける

月末。

妻が、家計簿を見ながら言った。

「今月、ちょっと余裕あるね」

俺は、特に何も言わなかった。

娘が言う。

「今度、友達と映画行っていい?」

「いいよ」

言葉が、軽かった。

無理をしていない。  
背伸びもしていない。  
ただ、数字が静かに支えている。



数字は、裏切らない

「なあ」  
「はい」

「これってさ、才能とかセンスじゃないよな」

はい。  
同じ行動を、同じ条件で繰り返した結果です。

俺は、スマホを置いた。

株は、当てるものじゃない。  
積むものだ。  
しかも、静かに。

この先、ロットが増えれば、数字の桁も変わるだろう。  
でも、やることは変わらない。

15時15分。  
9時05分。

それだけ。

—— 次章へ続く ——
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